RAYシリーズ


レイフォース(RAYFORCE)

 1994年にリリースされた、タイトー製縦スクロールSTG。RAYシリーズの第1作。
 1995年にSSで家庭用にも移植されているが、こちらは国内に同名のゲームメーカが存在していたために、名称の重複を避ける措置としてレイヤーセクション(LAYER SECTION)というタイトルでリリースされている。北米および欧州家庭用で発売された際はGalactic Attack、欧州アーケード版はGunlockというタイトルになっている。
 美しい軌道を描いて敵を攻撃するロックオンレーザー、初心者にもなじみやすいシンプルなシステムと上級者でも満足できるゲーム構成を両立した間口の広さ、美麗なグラフィックによって展開する迫力の演出など、完成度は総じて高く、今なお根強いファンを持つ。「ダライアスⅡ」に端を発し、「メタルブラック」によって確立された、タイトーSTGの演出重視路線を正しく踏襲しており、本作ではリザルト画面などによるステージ間の暗転、明転を廃したシームレスな演出によって、文字や音声を用いることなく、ストーリーの流れを表現している。また、本作以降屈曲しながら自機を追尾するレーザーがタイトーや他社のSTGで散見されるようになり、こうしたレーザーを俗に「タイトーレーザー」と呼ぶようになった。

C.L.S.

 Cybernetics Link Systemの略。シリーズを通して重要な用語の一つ。無人兵器との戦いにおける絶対的不利を補うため開発されたシステム。サイボーグ化したパイロットの脳を直接機動兵器に直結することで、人間の反射速度、肉体的限界を克服し、機体の性能を極限まで高めることを目的としていた。しかし完成直前、「肉体」や「人間」という概念が認識できなくなっていった被験体はついに自我が崩壊してしまい、実験船を破壊し自らも自爆してしまった。この事故を受けてC.L.S.の開発は中止されていたが、第一次惑星攻略戦の敗北を受け、封印されていた実験機二機が実戦に投入されることとなる……
 以上はレイフォースにおける概要となるが、パラレルワールドであるレイストームにおいては22世紀に急速に発達したサイバネティックス技術によりもたらされたものとされている。

Con-Human

 レイフォースの最終ボス。またレイフォースのエピソードゼロであるレイクライシスでは、彼の原型とおぼしき「dis-human」という最終ボスが登場する。
 元々はあらゆる研究、施設、知識がネットワークで結ばれた世界に誕生した、A.T.B.S.(原子配列操作による物質生成システム)を初めとした世界規模のシステム管理用独立試行型コンピュータ。自らが住む「惑星」すら想いのままに作り替える程の力を持つ。
 しかし彼に与えられた「永久的な人類存続」という不可能命題、及びM.C.0108年に起きたある事件(レイクライシス)から暴走。惑星をシステムに敵した環境(酸素含有率0.0001%以下、平均気温-10℃)に変容させると共に、「人間の意識と機械が融合した種」こそ自らが守るべき種と判断し、現行人類の抹殺(人体と意識の分離)を始める。
 僅かに生き残った人類が宇宙に脱出した後も、彼の惑星改造及び人類への瞬滅戦は続き、最後には人類に「全生命体にとっての驚異」と判断され、最後の希望である戦闘機「X-LAY」によって、完全に機械と化した惑星と共に破壊される(レイフォース)。
【スレ内での立場】
 「惑星を-10℃まで冷やした」という類を見ない前科から、冷房の話題になるとすっとんできて、同様の行為を目論む(が、実行に移すことは少ない)。またAI仲間であるGuardianやヒュペリオン、Ti2と絡むこともある。
 一方で正気だった頃の彼が登場することもあり、暴走の原因となった少女を警戒する姿が見られることも。

R-GRAY

 RAYシリーズ第2作、「レイストーム」の自機。PS版「レイクライシス」にも隠し機体として登場した。広範囲をカバーするメインショットと多弾速射型(MT-System)のロックオンレーザーを装備し、初心者にも扱いやすい「R-GRAY1」、一点集中型のメインショットと単弾複追尾型(MO-System)のロックオンレーザーを装備し、扱いにくいもののより得点稼ぎに向く「R-GRAY2」、ハイパーレーザーとスペシャルアタックがオミットされているものの、得点倍率が桁違いに高い(加えてHD版では移動速度と攻撃力が強化されている)試作型「R-GRAY0」の3種が存在している。
 設定上では、R-GRAY1とR-GRAY2のそれぞれに、

  • 人体の限界を超える処理速度を要するロックオンレーザーの制御を、強力なコンピューターサポートによりカバーしたTypeA(ゲーム中ではオート操作の機体がこれに当たる)
  • 人体と機体を融合させる、「C.L.S.」と呼ばれるシステムを組み込むことでロックオンレーザーの制御を可能にしたTypeM(ゲーム中ではマニュアル操作の機体がこれに当たる)

これら2タイプの仕様が存在し、1種につき3機が製造されている。これら計12機にR-GRAY0を加えた13機が、地球側の切り札となった。
 また、単独での侵攻任務を目的に開発されたため、優れた情報処理システム、強力なECMを装備しており、自動制御の対空火器や電子誘導兵器を完全に無効化させる事が出来る(4面に登場する戦艦は、使用してくる兵器のほかに設定上無数の対空兵装を装備しているが、それらを使用してこないのはそのためと思われる)。

【スレ内での立場】
 RAYシリーズはタイトー製縦スクロールSTGの代表格であり、特にR-GRAY1はRAYシリーズの看板機体としても扱われているため3Bスレにも結構な頻度で顔を出している。タイトーのお家芸「地球破壊エンド」の話になると登場することが多い。機体名が「R-」から始まるためにR戦闘機とネタを絡められることもしばしば。

ドナ・マクガイア

 レイクライシスのZUNTATA版ストーリーにのみ登場する少女。だが本編OPにも彼女とおぼしき少女の姿が見られる。
 母親が遺伝工学者だったため、宇宙空間での出産実験のために宇宙船内で誕生する。が誕生直後その宇宙船が事故に遭い、僅かな生き残りとなった彼女は、事故から6ヶ月後に母親の手で緊急カプセルで脱出させられる。
 その後は父・レスリーに引き取られ、普通の少女として成長するが、次第に自分に様々な指示を出し、時には身体を借りて行動する「もう一人の私」の存在に苦しめられるようになる。
 そしてその理由はネットワーク上の母のデータベースにあると知った彼女は、自らのネットワークダイブ能力を使い真実を知ろうと、WAIDを用いたCon-Humanへのハッキングを企てる(ネットポリスの一員に近づいたのはその一環)。

 実は彼女はレスリーとその妻の娘ではなく、宇宙船の事故で他の乗組員と「娘」を亡くしたレスリーの妻・カレンのクローン。カレンは孤独と悲しみからか次第に狂気に蝕まれていき、ついには「自分が生き残ったのは堕落した人類に鉄槌を下すため」という常軌を逸した結論に達してしまう。
 その鉄槌こそドナであり、上述の行動はカレンがクローンの遺伝子に組み込んだもの。(ドナより早く産まれたはずのレスリーの娘と偽れたのは、遺伝子成長抑制因子を書き換えたため)。そのためZUNTATA設定では、Con-Humanの暴走、ひいては人類殲滅の原因となったクローンは彼女・ドナの事となるようだ。
 ちなみに中学生。ロリコンはともかくアリコンやハイコンにとっては残念な設定である。

【スレ内での立場】
 彼女自身の出番は少ないが、レスリーの苦悩の種、Con-Humanの暴走の原因、機械と人間が融合した種、幼(い)妻(のクローン)として引き合いに出されることは多い。

レスリー・マクガイア

【公式設定】
 レイクライシスの主人公である機械神経学者。彼はクローンとCon-Humanを接続することで、有機体と無機体の整合性理論の実験を行おうとするが、「人間の意識と機械との融合」こそ、自らが模索していた永久的な人類存続の方法だと判断したCon-Humanにより、クローンはニューロネットワークに取り込まれてしまう。
 のみならずCon-Humanは人類の大量虐殺(人体と意識の分離)を始めたため、彼はWave Rider(レイクライシス自機・ネットワーク接続媒体)に乗り込み、ネットワークが完全に侵食される前にクローンを倒し、Con-Humanの非常制御用プログラムを作動させようとする。

【ZUNTATA設定】
 妻を宇宙船の事故で亡くし、娘・ドナと二人で暮らす機械神経学者。だがある日を境にドナは時折亡き妻を彷彿とさせる奇異な言動をするようになる。
 それを精神の病だと疑った彼は、ドナの脳を大学病院のホストコンピューター・WAIDを用いた検査にかけるが、その数時間後にWAIDに接続したコンピュータが次々とダウン。接続していたドナもまた昏睡状態に陥ってしまう。
 だが、娘や亡き妻の生前の言動から、それは事故ではなく「彼女たち」が起こした事件だと察した彼は、ドナの友人であるネットポリスの青年からの依頼に応じ、Wave Riderを用いた逆ハッキングを仕掛けることになる。
 この事件の後、彼はドナの記憶モデルを使い、C.L.S(レイフォース設定)を作り出したと言われるが、真偽ははっきりしていない。

【スレ内での立場】
 ZUNTATA設定で登場することが多く、時折娘の奇行に苦悩したりスレの連中に相談を持ちかけたりする姿が見られる。



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最終更新:2011年10月14日 15:12