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タユタマやナーサリーライムでおなじみ、Lump of Sugarの第五作。
コンセプトは大樹と水のヒーリングADV。
その名に恥じず、背景や劇伴の水準の高さも相俟って舞台を取り巻く雰囲気は素晴らしい物がある。
水を基調とした、ベネツィアを彷彿とさせる美しい景色の数々、エスニックな風味を効かせた珠玉のBGM達は、いずれもあなたの心を遥か遠く異国の地へと誘ってくれることだろう。
しかし一方でシナリオは起伏に乏しく、ドラマティックな展開を望む人には満足の行く内容ではないかもしれない。
あらすじはどのヒロインもほぼ同様。感謝祭に向けてヒロインが踊り子に選ばれるまでの経緯が話の中核になる。
挫折や苦悩を味わうヒロインを、主人公がサポートする過程で二人の関係が接近していき……といった具合。
しかし前述の通り、シナリオといってもそこまでシリアスなものはないので心配ご無用。
ヒロインの好感度がフラット~マイナスの状態から始まるので、恋人関係に行き着くまでの甘酸っぱいやりとりを存分に楽しむことができる。
恋愛ADVとは名ばかりの身内の不幸や離別ばかりを切々と綴ったエロゲに辟易している人にはうってつけの作品だろう。
だがシナリオが薄味なのと比例するように、イチャラブの濃度もそこまで濃くはない。
弁当の食べさせあい、友人たちにからかわれるなどの基本的なシチュエーションは標準装備しているが、これといって特筆すべき点はなく及第点といったところ。
エロに関してもやり取りこそ初々しいものの、どこか月並みな印象が拭えない。
イチャラブに関してはそれに加えて各ヒロインごとに二、三あるかないか。
メインヒロインのエルスの例を挙げると、授業中に筆談、ヒロインにマッサージ→主人公発情してがっつくがいなされる、等々。中には思わず頬が緩んでしまうようなエピソードもいくつか。
恐らくこのゲームの好悪はヒロインが気に入るか否かという点に集約されるだろう。
総括すると、濃いイチャラブを求める人にはやや不満が残るが、青春時代のもどかしい恋愛が見たいという人には満足できる内容になっている。
異国情緒溢れる舞台でヒロインとの恋模様を気負いなく楽しみたいという人には満を持してオススメする一本。
&furigana(2)
&hiduke(2010/05/28)
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&ref(http://www.lumpofsugar.co.jp/product/prismrhythm/special/images/01/200x40_04.jpg,,http://www.lumpofsugar.co.jp/product/prismrhythm/)
タユタマやナーサリーライムでおなじみ、Lump of Sugarの第五作。
コンセプトは大樹と水のヒーリングADV。
その名に恥じず、背景や劇伴の水準の高さも相俟って舞台を取り巻く雰囲気は素晴らしい物がある。
水を基調とした、ベネツィアを彷彿とさせる美しい景色の数々、エスニックな風味を効かせた珠玉のBGM達は、いずれもあなたの心を遥か遠く異国の地へと誘ってくれることだろう。
しかし一方でシナリオは起伏に乏しく、ドラマティックな展開を望む人には満足の行く内容ではないかもしれない。
あらすじはどのヒロインもほぼ同様。感謝祭に向けてヒロインが踊り子に選ばれるまでの経緯が話の中核になる。
挫折や苦悩を味わうヒロインを、主人公がサポートする過程で二人の関係が接近していき……といった具合。
しかし前述の通り、シナリオといってもそこまでシリアスなものはないので心配ご無用。
ヒロインの好感度がフラット~マイナスの状態から始まるので、恋人関係に行き着くまでの甘酸っぱいやりとりを存分に楽しむことができる。
恋愛ADVとは名ばかりの身内の不幸や離別ばかりを切々と綴ったエロゲに辟易している人にはうってつけの作品だろう。
だがシナリオが薄味なのと比例するように、イチャラブの濃度もそこまで濃くはない。
弁当の食べさせあい、友人たちにからかわれるなどの基本的なシチュエーションは標準装備しているが、これといって特筆すべき点はなく及第点といったところ。
エロに関してもやり取りこそ初々しいものの、どこか月並みな印象が拭えない。
イチャラブに関してはそれに加えて各ヒロインごとに二、三あるかないか。
メインヒロインのエルスの例を挙げると、授業中に筆談、ヒロインにマッサージ→主人公発情してがっつくがいなされる、等々。中には思わず頬が緩んでしまうようなエピソードもいくつか。
恐らくこのゲームの好悪はヒロインが気に入るか否かという点に集約されるだろう。
総括すると、濃いイチャラブを求める人にはやや不満が残るが、青春時代のもどかしい恋愛が見たいという人には満足できる内容になっている。
異国情緒溢れる舞台でヒロインとの恋模様を気負いなく楽しみたいという人には満を持してオススメする一本。
&furigana(2)
&hiduke(2010/05/28)
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