【注意点】
「香奈子ショートストーリー」はRe-Order版にしか付いていないので買うなら初回版ではなく廉価版を推奨。
「翠ショートストーリー」(丸戸版)は
戯画のパルフェ紹介ページでダウンロードできます。
【はじめに】
丸戸の糞シナリオを堪能できる作品w
翠萌えゲー
【シナリオ】
シナリオのデキの差が激しい。特にさやかと真子は典型的な捨てキャラ。丸戸の糞シナリオを堪能してください。
美里やすずは萌えだけなのでいちゃラブ的には良いですが取って付けたようなシリアスがあるだけで微妙。
しかし翠・香奈子ルートは秀逸。特に三角関係の描写に関しては後継作のパルフェよりも良く出来ている。
ゲームシステムが劣悪で既読スキップが無いので共通ルートを何度も読まされる(共通ルート自体は面白い)ことになる。
プレイ期間3ヶ月約90日のお仕事クリックゲーがテンポ悪すぎて苦痛。フォセットを持っているなら翠と香奈子ルートだけ
ショコラ本編でプレイして、残りはフォセットでイベントだけを見ていくプレイが良いかも。
◆美里ルート
普通のダダ萌えいちゃラブシナリオ。明け透けに主人公を慕ってくるのでとても愛らしい。
そのままごく普通にヒロインが告白して主人公が受け入れ蜜月の日々を送り最後に取って付けたようなシリアス展開。
それを速攻で解決してエンディングへ。
良く言えばいちゃラブ的には理想に近いモノ。最後に10%くらいあるシリアス展開までは萌え萌え。
悪く言えばシナリオ手抜き。明らかに翠や香奈子シナリオとは格が違う。
しかしながらシナリオ展開は手抜きに見えるのに演出や表現が神過ぎるのでヒロインの愛情が痛いほど伝わってくる。
凡作ライターと神ライターの腕の違いも痛いほど伝わってくるw
続編パルフェのメインヒロイン(笑)で見られる変な歌や告白の笑える展開(ストーリーとしては楽しいが)といった
いちゃラブを妨害する要素が存在しないので、メインヒロインのいちゃラブ度は後継作のパルフェよりも
明らかに旧作のコチラの方が高い。エロシーンは萌エロとしてはCGが神、会話も多いのでいちゃラブ目的ならエロも秀逸。
ピロートークCGも完備と隙がない。最も、シナリオは何の捻りもないただのダダ萌え展開なのでシナリオが優秀な翠や
香奈子ルートに行くと半分くらい忘れちゃってたりしますが。
◆翠ルート
会話が漫才みたいで面白い、主人公の親友ポジションに居座っているツン8:デレ2くらいのツンデレヒロイン。
後発パルフェの神ツンデレ花鳥玲愛ほどの破壊力はないものの、実に漢らしいさばさばとした口調や主人公の童貞を
馬鹿にするヒロインなんてそうそう存在しない(丸戸の前作くらい)のでカトレアとは違ったタイプの魅力がある。
中盤まではしっかり親友ENDっぽい進行で、ヒロインが主人公の事を密かに好き(だった)っぽい描写はあるものの、
ヒロインが主人公とは別の男を好きになるというなんだか苦くて切ない展開に。
まあそんな感じで運命の日まではお互いに恋愛描写なるものはまーーったく存在しないが運命の日を迎えると
主人公が突然愛に目覚める。パルフェヒロイン明日香のシーンを借りれば「花粉症」みたいなものだろうか。
ある一定を超えなければ自覚症状は出ないがリミットを越えた瞬間自然に体が動いてしまったって感じの。
そうやって無自覚なし崩し的に押し倒しちゃう主人公の心情と、長年隠してきた想いが成り行きとはいえ報われ、
主人公を幸せそうに受け入れる翠の関係は心にこみあげてくるものがある。
くっついた後でも親友というスタンスは変わらず三角関係の片割れの香奈子の問題もまだ解決していないので
ダダ甘系とは違った雰囲気のなんだかもどかしい、うずうずするようないちゃいちゃが存在する。
いちゃラブの絶対量は少ないが質には文句なし。
オープニング曲「Cream+Mint」の歌詞
「ねぇ、君が大好き! いぢわるするトコも!」って・・・
OP曲としてはまるねこ3部作(ショコラ、パルフェ、この青空に約束を―)の中では一番のデキかも。
◆香奈子ルート
どう見ても主人公の過去の女で何か訳アリです。地味だけど気がついたら主人公の傍に居て何か怖いダウナーヒロイン。
そのせいでいちゃラブも何もあったものではないが何故か萌える。一歩間違えればストーカーだけど。
三角関係に関しては後発のパルフェよりも上手く描かれていると思う。
パルフェにおける三角関係はメインである里伽子や玲愛がキャラ勝ちしすぎているので、
負ける側の恵麻や由飛に関してはかわいそうとも何とも思わないのが実情。恵麻や由飛ファンには酷い話ですが。
その点、ショコラの三角関係は負ける側の翠のキャラクターの魅力も高く描写も濃いのでプレイヤーは香奈子だけでは
なく負ける側の翠にも感情移入することに。香奈子だけではなく負ける側である翠の切なさが上手く伝わってきます。
このヒロインを攻略するには一度BADENDを経験して布石となるチロル√をクリアしなければならないのでショコラの
糞面倒くさいゲームシステムのおかげでぶっちゃけかなりダレる。システムがシナリオの良さを殺しちゃっている。
ショコラRe-Order版後日談の「香奈子ショートストーリー」
主人公の知らない所で頑張っている香奈子と、報われなくても主人公の知らない部分でずっと彼を支え、
香奈子と結婚を控えた日においても主人公と香奈子を支えている翠の健気な姿は感慨深いものが……。
【CGや演出】
オープニング曲「Cream+Mint」が神。
BGMも後続のパルフェ、この青空ほどではないが良いBGMもいくつか。
シリアスな場面で流れる「ファースト・キスの味」はショコラ独特の暗めな雰囲気がよく出てる。
CGは流石ねこにゃん氏・・・CGモードで上から下にいくにつれて劣化していくのは気のせい、、じゃないよな。
(神) 美里 → すず → 香奈子 → 翠 → 真子 → さやか (劣化)
シナリオもCGも製作時間の不足が伝わってくるようだ。ちなみに、この頃は主人公の顔がまだ描かれていない。
【総評】
まるねこ初期の作品なだけあっていちゃラブは
パルフェや
この青空に約束を―と比べると少なめだが質は良い。
特に翠と香奈子はパルフェと比べても遜色ないデキなのでシナリオ重視派なら買って損はないと思いますが、
ファンディスクのフォセットを持っていないとシステム面が劣悪なのでプレイの面倒さが目に付くかも知れません。
いちゃラブの比率は少ないのでとにかくダダ萌えするいちゃラブが見たい、って人にはあんまお勧めしません。
三角関係や精神的寝取られがショコラシナリオのウリですから。
フォセット(「ショコラ」「パルフェ」「この青空に約束を―」の合作ファンディスク)
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ErogameScape 「フォセット」
このファンディスクにショコラのシナリオは含まれていませんが、ゲームシステムの劣悪なショコラのシステムを
改善するユーティリティ的な機能があります。ショコラのサントラのデキも良い。
発売日 |
2003年4月 |
シナリオライター 原画 |
丸戸史明 ねこにゃん |
ブランド |
戯画 |
ジャンル |
ADV クリック作業ゲー(笑) |