沖縄の某建設業社について書かれた自伝的自費出版本。
…ではなく、榊東行(当時の?現役官僚)によって書かれた政治経済ミステリ。04年度前半の宗前ゼミのゼミ本。
以下導入部を紹介。
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平成×年の予算委員会において、瑞田大蔵大臣は日本不動産金融銀行の経営状態が「極めて危険なレベルに達しつつある」との答弁をしてしまう。かねてから経営不振が噂されていた銀行が、大蔵大臣自らの発言によって追い込まれてしまったのだ。混乱する日本経済、全国に拡がる取り付け騒ぎ…。緊急対策を練る大蔵省銀行局の紀村は、やがて驚くべき事実を知らされる。大臣の答弁が何者かによって差し替えられたものであることを…。
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内容としては、紀村補佐を通じての答弁を差し替えた犯人探しと、その動機についての推理が中心となる。
現役官僚が書いたというだけあって、本文中で展開される経済理論の数々、政治的パワーゲームの描写は非常にレベルが高い。また、MOF内に厳然と存在する学閥の存在や、銀行との癒着体質、政治家の限界などもきちんと描かれており、これ一冊を読むだけで、それなりに知ったかぶりできる。
が、いかんせん官僚が書いた小説。ところどころに描かれる、“在野の人間への憧憬”が少々鼻につく。会話の舌足らずさもマイナス。
しかしまあ、【政治経済ミステリ×経済入門的小説×政治入門的小説】を実現したのは純粋に素晴らしい。最近ハヤりの(ウソつけ)「官僚萌え」を先取りした小説としても高く評価できるので、政国生には是非とも読んでもらいたい一冊である。
と、これはこれで結構な話なんですけど、ゼミのネタ本としてこれを使おうと決めた宗前センセはやっぱりどうかしてると思います。
頼まれてもいないのに登場人物リストを作ったオレもどうかしてますが。