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  • 作者 557
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  • 備考 ビキニモデルネタ

557 :名無し :2009/01/05(月) 19:18:42 ID:dLy0XV1f
「のう、明久。悩みがあるのだが、聞いてくれんかの」
「ごめん、秀吉。性同一性障害についてはいくら僕でも知識がないんだ。腕の良い精神科医を紹介するよ」
「まだなにも言っておらんぞ!?違うのじゃ、最近スカウトとやらを街角でされての」
「な、なに!!いよいよ秀吉が僕の掌からこぼれ落ちる時が!?」
「いや、まだ誰の掌にも入った覚えはないんじゃが」
 お、落ち着け吉井明久。友人として、女性ファッションモデルに進む友人を見送ってやるべきだ、
しかし一方でなんと面はゆいこと・・・・・・!
 い、いや、プラスのこともあるじゃないか、明るく考え・・・・・・られない!!
「そ、それはよかったね・・・・・・くぅうううう。ゴフッ!」
「あ、明久!?どうして口からいきなり血を吐き出すのじゃ!?」
 おかしい。絶望からか、なんの外傷もないのに吐血してしまった。
「そ、それで、なんのモデルをやることになったの?」
「これがなんと、女性水着のモデルをやらんか、という話なんじゃ。ビキニの」
「・・・・・・・・・・・・!(ブッシャアアアア)」
「ムッツリーニ、おぬしは勝手にわしのビキニを想像するでない!」
「・・・・・・・・・・・・その雑誌の名は?(ボタボタボタ)」
「確かティーンズファッション、とか言っておったの」
「・・・・・・・・・・・・あ、明久、俺が死んだら・・・・・・墓に、雑誌を、供えろ・・・・・・!(ブバババババ)」
 その遺言、しかと聞き届けた・・・・・・ってあれ?なんか首筋に違和感が。
「アキ、今の秀吉の話、どういうこと?説明してちょうだい」
「その前にどうして僕の首にさりげなくナイフが当てられているのか、説明してくれないかな美波」
「あら、うっかり」
 どんなうっかりだ。
「美波ちゃん、教室で刃物をむやみに持ち出しては駄目ですよ」
「ひ、姫路さん!?どっちかっていうと姫路さんが僕の頭に押しつけてる釘バットの方が大問題のような!?」
「ごめんなさい明久君、今日耳の調子が悪いんです」
「・・・・・・なんで僕がこんな目に?悪いのは勝手に僕の目の前から去っていく秀吉なのに・・・・・・」
「明久よ、わしを悪役に仕立て上げるでない。ちょうどいいところじゃ、姫路に美波。話を聞いてくれんかの」
 ※〜説明中〜
「なるほど、そういうことですか」
「ウチも納得だわ」
「ねぇ、二人とも普通納得したなら凶器は手放すと思うんだけど?」
 僕の命はまだ二人に握られていた。


558 :名無し :2009/01/05(月) 19:53:37 ID:dLy0XV1f
「それはそうと秀吉、いったいその話のどこに悩むべき箇所が在るんだ?」
 あ、雄二だ。今日も相変わらず腕の関節が変な方向に向いてるなぁ。
「雄二よ、わしは男じゃ。たくさん悩むべき箇所はある」
「あ、そうか、ビキニ着ると下がもっ○りしちゃうから美波様ぁああああ!切れます、それ以上ナイフ動かしたら静脈が切れます!!
 いけない、血がしたたってきた。
「明久君、もう一度そんなことを口にしちゃったら」
「ひ、姫路さん、顔が怖いよ・・・・・・口にしちゃったら?」
「ミンチです」
 よし。何が、とは訊かないでおこう。
「とにかく先方がしつこくてのぅ。どうしたものか。なにかあきらめてもらう良い方法はないじゃろうか」
「・・・・・・・・・・・・暗殺でいいなら、報酬は秀吉のビキニ写真でいい」
「結局なにも変わらんのではないか!?」
「それだ、ムッツリーニ!」
「『それだ』、ではない明久」
「殺そう、秀吉を僕から奪う不届き者には死の制裁を頭蓋が陥没するように痛いぃいいいいいいい!!」
「しかししょうがねぇ、そりゃ。秀吉ほどのルックスともなればなぁ」
「・・・・・・・・・雄二、浮気は禁止」
「なっ!翔子ぉおお!お前は俺が昨日、事故に見せかけて車道に突き飛ばしたはず・・・・・・!」
「・・・・・・・・・あれは一家に一台の影武者」
「そんなもの普通一家に一台ねぇ!もう今月で眼科行くの五度目だ、今度はせめて目以外を!」
「・・・・・・・・・じゃあ、頭」
「待て翔子、やっぱり目だ、最近の流行りは目なんだって頭蓋骨がああああああ!」
「・・・・・・・・・目を食いしばってほしい」
「どうやって目を食いしばれってんだ!?お前本当に学年代表——グハァ!目が、目がぁあああああ!畜生、結局やるのか」
「・・・・・・・・・放課後に本番よ。逃げないでね」
 言い残して霧島さんは去っていった。


559 :名無し :2009/01/05(月) 23:47:37 ID:dLy0XV1f
なんやかんやで僕らが直接説得してみることになった。
 放課後、よく秀吉がその男に会う場所という駅前に僕と雄二、秀吉は立っていた。
 雄二は、いざとなれば力づくだと言った。
「俺らの戦力は?」
「対変態スカウト用としては三人。姫路さん(撲殺バット装備)にアサシン・ムッツリーニにぺったんこ・美波もいる」
 ただ三人は準備と言うことでいったん帰宅中。
「おお、万全だな。安心だ、そりゃ」
「一人忘れてた。対坂本雄二用——」
「・・・・・・・・・お待たせ、雄二」
「なんでだぁああああああ!」

 ダッ(雄二が逃亡を図る音)
 ガッ(霧島さんが雄二の首を掴んで振り向かせる音)
 ヒィ(雄二の断末魔)

「しょ、翔子ぉ!チョキは止めろ・・・・・・ってなんだそのパーは!目以外にどこを潰す気だ!」
「・・・・・・・・・エイッ」
「や、止め——グハァアアア!目が、鼻が、のど仏がぁああああ!細胞がものすごい勢いで破壊されていく!」
「す、すごい。あれが噂の霧島さんの・・・・・・目、鼻の穴、喉を全て回復不能に陥れるという——」
「・・・・・・・・・ごめん、吉井、木下。遅れた」
「ううん、僕より雄二にその科白は言ってあげて。ずっと霧島さんを待ってたんだから」
「・・・・・・・・・雄二」
「貴様、明久、よ、よくも・・・・・・」
「・・・・・・・・・雄二。顔を真っ赤にして照れなくてもいい」
「これは流血だ!」
「秀吉、その男は何時頃会うの?」
「五時半頃かの。もうすぐじゃ。やや、ムッツリーニが来たぞい」
「・・・・・・・・・間に合った。装備は完璧。これでプロにも負けない」
「装備?プロ?なるほど、喧嘩のプロにも負けぬほどに武器を持ってきたのじゃな。して、その装備とは?」
「・・・・・・・・・カメラ」
「ムッツリィィニィィ!プロというのはプロカメラマンのことじゃなぁ!」
「ムッツリ商会、値段はいくら?」「一枚1000円。二次配布禁止」「くぅ・・・・・・買う!」
「さりげなく交渉に入るではない!おぬしは自分の食を犠牲にしてでも欲しいのか!?」
 今夜から夕食はコンビニのゴミ箱を漁ることになりそうだが、構わない。
「・・・・・・・・・ビキニは白?黒?スケスケ?(ブバァ)」
「どうして独断でわしが何着も着ることになっておるのだ!?それに自分の発言で鼻血を放出するのは止めぃ!」
「・・・・・・・・・土屋、雄二も写して欲しい。一枚500円で買う」
「・・・・・・・・・まいど(パシャッ)」
 いつの間にか霧島さんの手にはズボンとベルトが握られていた。
「翔子、ここは往来だ!さすがに俺でも二度目の裸ワイシャツは精神的ダメージが計り知れない!それからムッツリーニ、明久、明日生きていると思うな!」
最終更新:2009年12月31日 15:09