• 作者 15
  • 投下スレ 3代目スレ
  • レス番 15
  • 備考 オナニー

15 :名無しさん@ピンキー :2009/09/21(月) 16:27:44 ID:xRHzEYGC
草木も眠る深夜二時、をちょっと過ぎた辺り
普段ならこの時間帯はもう眠りについている頃合なのだが、今日は何故かふと目が覚めてしまった。
一度目が覚めると段々と目が冴えてくる。まずい、このままだと明日の学校に響いてしまう。
「ふあ ぁ……」
もう一度ベッドに横になって目を閉じる。暫く不動で睡魔が訪れるのを待つが、もうすっかり覚醒してしまっているようだ。
何でこんな時間に目が覚めたのだろう。何か物音でもしたのだろうか。
「……ぁ」
ふと下半身に違和感を感じる。
さっきまでは気付かなかったが、どうやら体が残尿を排泄したがっていたようだ。多分そのために目が覚めたのだろう。
一度意識してしまうとこの残った尿を排泄したくてたまらなくなってくる。
仕方が無い、この部屋からトイレまでは遠いのだが、どうせ目が冴えて眠れないのだからと、立ち上がる。
真鍮製のドアノブを捻り、フローリングの床を歩いて用を足しに歩く。
角を曲がり、父と母の部屋を横切り、また角を曲がる。
「……!」
するとその途中の小部屋のような通路で、薄暗いからよく分からないが、誰かが必死にドアの鍵に針金を差し込んでいるのが見えた。
あの部屋は忘れもしない。雄二の婚姻届を保管している部屋だ。昨日は雄二が泊まりに来ていた。論理的帰結。
この辺りの床はウグイス張りだというのにどうやって音を立てずにドアの前まで忍び込んだのだろう。あぁ、音が鳴ったから私が起きたのか。
ドアの前にかがみ込んだ姿勢のまま完全に凍り付いた雄二を、手招きしてこちらに呼び寄せる。
「……くそっ」
雄二は諦めと絶望の入り混じった瞳でこちらを見て、ゆっくりと鍵穴から針金を引き抜いた。死刑執行に向かう囚人とはこんな目をしているのだろう
ゆっくりと壁に張り付くように、床の端っこを通って静かにこちらへ向かってくる雄二。こうするとウグイス張りでも音が鳴らないのか。この欠陥は後で直しておこう。
手を差し出すと、その手の上に雄二の体温で温まった針金が置かれる。少しのジェスチャーで意思疎通が完璧に出来てるのが嬉しいな。

その嬉しさと全身全霊を指先に集中する。雄二の顔面がミシリ、という音を立てた頃、雄二の目から光が消えて、体がだらりと動かなくなる。

そこから少し行ったところでトイレに辿り着けた。途中で時間をロスしたからもう我慢が出来ない。
ドアを開けて中に入る。薄暗いトイレを手探りで電気を入れ、便器の前まで歩を進める。
パジャマのズボンとパンツを外して洋式便器のフチに腰を降ろす。そこで変化に気付いた。
「……ん」
先ほど雄二に会ったからだろうか、暗い廊下の中で、普段とちょっと違った雄二の顔。制服とは違う普段着のままの雄二。……雄二…雄二、雄二!


クチ……チュプ……クチュ……
トイレのブ厚い壁にはばまれ、暗い廊下には届かない水音。膣の入り口に細い中指が出入りする。
気がついたら既に行為に耽っていた。小水を出したいと膀胱が悲鳴をあげているが、快楽の波に抗えない。

『なんだ、小便がしたいのか?小便がしたくてたまらないのにオナニーがやめられないのか?とんだ淫乱だな』
『ほら、手伝ってやるよ、もっと速く出し入れしてやるって、ほらみっともなくイっちまえよ』
『なんだ?もう小便が我慢出来ないのか?今出したらもう結婚してやらないぞ、ほらもっと引き締めろよ』

想像の中の雄二がいろんな言葉を投げつけてくる。この指はもう私のものじゃない。雄二の指、雄二が私の体の中をかき回してる
雄二にイジメられているのを想像してると、更に体が熱くなってきたような気がする。いや気のせいじゃない。とても体の中が熱い。

『全く、淫乱にも程があるだろう、俺の指がべちゃべちゃになっちまったじゃないか』
『こんな女に俺の指は勿体ないな』
『おいおい、まだ漏らすんじゃねーぞ』
想像の中の雄二の指が膣口から引き抜かれると、軽い喪失感が訪れる。

「や、雄二……もっと……」
『我慢出来ないのか?指が欲しいのか?』
「……(こくん)」
『翔子に俺の指は勿体ないな。もっとふさわしいものがあるだろ?』
「……?」


16 :名無しさん@ピンキー :2009/09/21(月) 16:29:40 ID:xRHzEYGC
分かってる。最初から、私の指が、雄二の指が一体今何をしようとしているのか、どこを目指しているのか。
トイレの床に投げ出された、小さな鉄の棒を、つまんで持ち上げる。もう温かかった雄二の体温は完全に冷めている。鉄の独特の、ひんやりと冷たい感覚が指先から伝わる。
その小さな鉄の棒を、膣の中に押し込む。指なんかよりずっと小さく、刺激が小さい。
「んっ、んぅっ……はぁ…はぅ…っ」
でも、小さな折り目が膣口に擦れる度に喘ぎ声が漏れる。
『おいおいそんな小さい棒でよがってんのかよ』

でも、さっきまで本物の雄二が使ってた、この鉄の棒を、雄二が折り曲げて……
『ほら、とっととイッちまえよ、淫乱女の翔子にはこの棒がお似合いだな─』
体が熱い、登りつめるようなこの感覚、雄二の指が、雄二の持ってた針金で私の膣内を、雄二の声で罵倒されて、雄二、雄二、雄二──
雄二が、私の指が、針金を一気に引き抜いて、その先端で陰核を──もう、ダメ──


「……ん?俺はなんでこんな所で寝てたんだ」
記憶が戻ってきた。確か婚姻届を盗み出そうとしたら翔子に見つかってアイアンクローで……
「くそ、まだ頭が痛むな」
普段より心なしか力が強かった気がする。アイツも寝ぼけてたんだろうか、力加減が
まぁ失敗してしまったものはしょうがない。俺の秘蔵の写真集と引き換えにムッツリーニから仕入れたピッキング用の針金も翔子に奪われたし、今日は諦めるしかないだろう。
気絶していたところから少し行ったところで目的地に辿り着けた。どうも夜中に起きると小便がしたくなるんだよな。
ドアノブを捻ってると中から光が漏れ出す、既に電気がつけられていた。さっき翔子が使って消し忘れたのだろうか、全くしょうがないな。
用を足す為に勢いよくドアを開ける。中に入ってから気がついた。致命的なミスを冒してしまったと


「雄二…雄二…ッッ、も、もう……」
行為がクライマックスを迎えようとしている時に、ガチャリ、という音が聞こえた。ドアの方から
「あっっ!!?」
背筋を寒いものが駆け抜けた。そういえば、鍵を閉めていない──最悪だ。この状況を回避するにはどうしたら──あまりの事態に頭がついていけない。
しかしそんな突発的状況が引き金になって、私の体に絶頂が訪れる。体中が弛緩し、放尿が開始される。や、やだ、やだぁっ!!
「あ、あぁ、う……」
よりによって、雄二に、見られっっ……だめ、止められない、恥ずかし…のに……

トイレの中に半歩踏み出していた雄二は暫く凍りついていた。時間にして2秒程度。
顔を赤くした雄二が勢いよくドアを閉める。その後、用を済ませた私は、べたべたになった手を洗う。鏡に映った顔が紅潮してるのが分かる。
それを誤魔化す為に顔を洗ってからドアを開ける。

「すまん翔子、入ってるとは思わなかったんだ。」
廊下の隅で土下座を決めている雄二がいた。あれはカギを閉め忘れてた私の責任だと思う。でも、結婚まで……そういうのは……困るから……

「……雄二、逆立ちして」

特に反論も無くゆっくりとその場で逆立ちをする雄二。体をしっかり鍛えてるだけあって全くブレていない綺麗な逆立ちだ。

「私がいいっていうまでここで逆立ちしてて」
「……(汗)」
「……もし逆立ちしてなかったら、雄二が夜中に私の部屋に忍び込んで襲ってきたって、吉井達に言う。」
「ふぬおぉぉぉっっ!!!」

状況証拠として針金もあるから雄二には言い訳も出来ない。
「殺されてっ……たまるかっっ……!」
既に腕がぷるぷるし始めているが、明日の朝までくらいは大丈夫だろう

もう一眠りする為に部屋に向かって歩き出す。一眠りしたら忘れて、この事は無かった事にしよう。それと、この針金は大事に取っておく事にしよう。

……私の顔、まだ赤くないかな?
最終更新:2009年12月31日 16:11