~天界~
「本来ならば、ダイに殺されたあの時点で余の野望は潰えたと思っていたが……」
肉体が甦り、威厳を取り戻しつつある魔族、そんな彼にベンガーナから逃げて来たモンスター達と偶然会った。
「な……!!!なんであんたが!!!???」
ヴェルザー軍のモンスター達にとって・・・否、おそらく彼を知るものが見れば誰もが驚愕するだろう。
姿こそ若々しく、鬼眼も見当たらないが、その風貌でモンスター達に正体が誰かを知らしめた。
「何で生きてるんだ。大魔王バーン!!!!」
彼の姿は”凍れる時の秘法”で保存されていた若いバーンの体が両目を開いた姿だった。
「貴様等は・・・ヴェルザーの部下か?・・・奴も地上の支配を始めたか。」
バーンは軍勢の中心に潜る。
「余にも奴とは違う目的がある。地上を崩壊させ、太陽を手に入れる。」
バーンは周囲にいたモンスターを瞬殺する。
「んんぎゃ~~~~~~~~~!!!!!!」
モンスターは涙を流して逃げ出した。
「ヴェルザー、貴様にも貴様のやり方がある様に、余も余のやり方がある。邪魔はさせん。」
長年付き添っていた側近もない状況でもバーンの眼が死ぬ事はなかった。それは魔獣と化してもダイを殺そうとした執念を思わせる眼光だった。
~魔界~
「ば、バカな!!!バーンが復活だと!?なんという無茶苦茶な展開だ!!」
ヴェルザーが激怒する……作者に。
「不味い!!地上支配を遂行する為にも、この件を『無かった事に』する為にもバーンを何とかして殺さねば!!!」
~天空城~
ポップ達四人は天空城で知らされた驚きの事実に硬直した。
「そんなヤベえ事が起こってて俺達はどうしろってんだ!?」
「オーディン様が言われた、天空城の主の魂を手に入れろと・・・」
「主の魂?あんたじゃねえのか?」
ヒムが長老に問いかける。長老は静かに答える。
「私はただの長老、真の主である”あの方”には足元にも及ばぬ・・・オーディン様が呼び戻したドラゴンオーブがなければ天空城さえ危機に見舞われる。
ドラゴンオーブを探してはくれないか?」」
長老は冷や汗をかきながら話す。
「分かったわ、私達に任せて!」
「頼んだぞ、地上の救世主達よ。」
玄関口にはプサンが衛兵にせき止められていた。四人に気付いたプサンは四人に話し掛ける。
「皆さん、どうなりましたか?」
「これからドラゴンオーブってのを探すみたいなんだけど・・・」
ポップがプサンに説明していると、プサンは眼を閉じていた。
「な、何やってんだ?あんた。」
ヒムの言葉にも耳を貸さないプサン、やがて眼を開けるとポップ達は予想だにしていなかった答えが返ってきた。
「ドラゴンオーブは、地上の・・・リンガイアの東、ボブルの塔にあります。」
ポップ達はプサンの得体の知れない能力に驚いたがラーハルトはまるで動じなかった。
「やはり、今のプサンの能力、長老が話した事と照らし合わせるとプサンは・・・」
ラーハルトのプサンへの疑いは完全に確信へと変わっていた。
早速天空城から地上へ降りる事になる。
「ちぇ、登る時はかなり苦労したのに帰りは一直線だぜ?なんだかなあ。」
ポップがそんな物思いに耽っていると他の三人は飛び降りていた。
「ま、待てよ。皆!!」
四人はこうして天空城をあとにする。
「本来ならば、ダイに殺されたあの時点で余の野望は潰えたと思っていたが……」
肉体が甦り、威厳を取り戻しつつある魔族、そんな彼にベンガーナから逃げて来たモンスター達と偶然会った。
「な……!!!なんであんたが!!!???」
ヴェルザー軍のモンスター達にとって・・・否、おそらく彼を知るものが見れば誰もが驚愕するだろう。
姿こそ若々しく、鬼眼も見当たらないが、その風貌でモンスター達に正体が誰かを知らしめた。
「何で生きてるんだ。大魔王バーン!!!!」
彼の姿は”凍れる時の秘法”で保存されていた若いバーンの体が両目を開いた姿だった。
「貴様等は・・・ヴェルザーの部下か?・・・奴も地上の支配を始めたか。」
バーンは軍勢の中心に潜る。
「余にも奴とは違う目的がある。地上を崩壊させ、太陽を手に入れる。」
バーンは周囲にいたモンスターを瞬殺する。
「んんぎゃ~~~~~~~~~!!!!!!」
モンスターは涙を流して逃げ出した。
「ヴェルザー、貴様にも貴様のやり方がある様に、余も余のやり方がある。邪魔はさせん。」
長年付き添っていた側近もない状況でもバーンの眼が死ぬ事はなかった。それは魔獣と化してもダイを殺そうとした執念を思わせる眼光だった。
~魔界~
「ば、バカな!!!バーンが復活だと!?なんという無茶苦茶な展開だ!!」
ヴェルザーが激怒する……作者に。
「不味い!!地上支配を遂行する為にも、この件を『無かった事に』する為にもバーンを何とかして殺さねば!!!」
~天空城~
ポップ達四人は天空城で知らされた驚きの事実に硬直した。
「そんなヤベえ事が起こってて俺達はどうしろってんだ!?」
「オーディン様が言われた、天空城の主の魂を手に入れろと・・・」
「主の魂?あんたじゃねえのか?」
ヒムが長老に問いかける。長老は静かに答える。
「私はただの長老、真の主である”あの方”には足元にも及ばぬ・・・オーディン様が呼び戻したドラゴンオーブがなければ天空城さえ危機に見舞われる。
ドラゴンオーブを探してはくれないか?」」
長老は冷や汗をかきながら話す。
「分かったわ、私達に任せて!」
「頼んだぞ、地上の救世主達よ。」
玄関口にはプサンが衛兵にせき止められていた。四人に気付いたプサンは四人に話し掛ける。
「皆さん、どうなりましたか?」
「これからドラゴンオーブってのを探すみたいなんだけど・・・」
ポップがプサンに説明していると、プサンは眼を閉じていた。
「な、何やってんだ?あんた。」
ヒムの言葉にも耳を貸さないプサン、やがて眼を開けるとポップ達は予想だにしていなかった答えが返ってきた。
「ドラゴンオーブは、地上の・・・リンガイアの東、ボブルの塔にあります。」
ポップ達はプサンの得体の知れない能力に驚いたがラーハルトはまるで動じなかった。
「やはり、今のプサンの能力、長老が話した事と照らし合わせるとプサンは・・・」
ラーハルトのプサンへの疑いは完全に確信へと変わっていた。
早速天空城から地上へ降りる事になる。
「ちぇ、登る時はかなり苦労したのに帰りは一直線だぜ?なんだかなあ。」
ポップがそんな物思いに耽っていると他の三人は飛び降りていた。
「ま、待てよ。皆!!」
四人はこうして天空城をあとにする。
「うわ~~~~~!!!!!」
四人は天空から海へ垂直に落ちていった。
「皆、俺につかまれ!!」
といっても唯でさえ空気抵抗で自由に動けないのに一人出遅れたポップにつかまることなど出来る筈がなく、そのまま海の中に潜る。
そしてその光景を地上からバーンが見ていた。
「あのような行動を起こす者は奴等の他にはいまい。しばらくの間、様子を見させてもらおうか。」
やがて、ポップの飛翔呪文で四人が上空に浮かんだ所をバーンは追いかけた。
一方テランの宿でダイとエスタークは休んでいた。
「まさか、本当に・・・伝説の勇者様だったなんてねえ。」
宿屋の女性が薬草とタオルを運びながらダイに話す。
「そんな、勇者だなんて・・・」
ダイも柄にもなく赤面する。
そんな中、エスタークが眼を覚ます。
「ダイ・・・すまない。」
「そ、そんな、悪いのは全部ゲマって奴じゃないか。」
しかしエスタークはダイの命を狙っていた事に罪悪感を感じていた。
そんな中、一人の魔物が宿に現れた。
「ククク、貴様等二人をボブルの塔へ招待する。」
「おばさん、逃げて!!」
「フン、一人も逃がさんぞ。ゲマ様が必ず貴様等を連れてこいと仰っているのでな。」
ゲマの名前に二人は反応した。
「ならば、俺を連れて行け!!ゲマを必ず、この手で殺す!!!」
エスタークのゲマに対する怒りは尋常ではなかった。
「エスターク、よせ!!俺が行く。」
「二人共ボブルの塔に連れて殺せと言われているが、その必要も無さそうだな。」
ゴンズはエスタークを見て笑う。
「では、ボブルの塔に来ても、来なくても、いいぞ。」
鼻息を吐きながらゴンズは笑う。そのまま彼は外へ出て行った。
そして、それを追うようにエスタークが飛んでいく。
「エスターク、まだ完治していないのに!!」
エスタークが心配になりダイも後を追っていく。
こうして、それぞれの思惑を抱きながら、全員、ボブルの塔へ出発したのだ。
四人は天空から海へ垂直に落ちていった。
「皆、俺につかまれ!!」
といっても唯でさえ空気抵抗で自由に動けないのに一人出遅れたポップにつかまることなど出来る筈がなく、そのまま海の中に潜る。
そしてその光景を地上からバーンが見ていた。
「あのような行動を起こす者は奴等の他にはいまい。しばらくの間、様子を見させてもらおうか。」
やがて、ポップの飛翔呪文で四人が上空に浮かんだ所をバーンは追いかけた。
一方テランの宿でダイとエスタークは休んでいた。
「まさか、本当に・・・伝説の勇者様だったなんてねえ。」
宿屋の女性が薬草とタオルを運びながらダイに話す。
「そんな、勇者だなんて・・・」
ダイも柄にもなく赤面する。
そんな中、エスタークが眼を覚ます。
「ダイ・・・すまない。」
「そ、そんな、悪いのは全部ゲマって奴じゃないか。」
しかしエスタークはダイの命を狙っていた事に罪悪感を感じていた。
そんな中、一人の魔物が宿に現れた。
「ククク、貴様等二人をボブルの塔へ招待する。」
「おばさん、逃げて!!」
「フン、一人も逃がさんぞ。ゲマ様が必ず貴様等を連れてこいと仰っているのでな。」
ゲマの名前に二人は反応した。
「ならば、俺を連れて行け!!ゲマを必ず、この手で殺す!!!」
エスタークのゲマに対する怒りは尋常ではなかった。
「エスターク、よせ!!俺が行く。」
「二人共ボブルの塔に連れて殺せと言われているが、その必要も無さそうだな。」
ゴンズはエスタークを見て笑う。
「では、ボブルの塔に来ても、来なくても、いいぞ。」
鼻息を吐きながらゴンズは笑う。そのまま彼は外へ出て行った。
そして、それを追うようにエスタークが飛んでいく。
「エスターク、まだ完治していないのに!!」
エスタークが心配になりダイも後を追っていく。
こうして、それぞれの思惑を抱きながら、全員、ボブルの塔へ出発したのだ。