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ユージくんと付き合うことになってから一か月
一緒にアニメを見たり、外に遊びに行ったりと様々なことをした。
ユージくんがそばにいてくれることがとても嬉しい。
そんな日々が続いたある日、珍しいことにユージくんから誘いの電話があった。

ユージ「あ、タマちゃん、明日空いてるかな?
    俺のお父さんが明日開かれるブラックデュランショーのチケットくれたんだけどさ
    良かったら一緒に行かない?」

たしかユージくんのお父さんはブラックデュランの中の人だったはず
そこからチケットが回ってきたのだろう。
最近はもうバトルヒーローシリーズを見ることはないんだけど
せっかくユージくんが誘ってくれたのだから見に行こうと思う。

タマ 「うん、行く」

明日が・・・楽しみ





次の日。
今現在時刻は11:00
ブラックデュランショーは12:00から
そのあと12:30から握手会、12:45から撮影会
一通り終わったら何か理由をつけてユージくんとデート
その際どこに行くかもすでに決めている。
大丈夫、あたしとユージくんは恋人同士なんだから理由なんていくらでもつけられる。
お母さん、見守っていてください。
あなたの娘はこんなに立派に育っています。

タマ父「・・・・・・・・・・・」
タマ 「お父さん、どうしたの?」
タマ父「い、いや…その…だんだん椿に似てきたなとおm(ry」
タマ 「え?どこら辺が?」
タマ父「なんというか…気配がな」

お母さんに似てきているということはユージくんの好みに近づいてるってことだよね
正直すごく嬉しい
この調子でいけば…





20分後。
ショーの時間にはまだ早いけど、ユージくんを待たせるわけにもいかないので早めに出発した
会場までは10分もあれば着く(設定)だし
と、思っていたらユージくんはすでに到着していた

タマ 「ごめん、ユージくん早いね」
ユージ「お父さんと一緒に来たからね、早く着いたんだ」

「俺も今着いたところだよ」とか言ってほしかったんだけど、
それを言わないところもまたユージくんのいいところ

ユージ「じゃあ、少し早いけど会場に入ろうか」
タマ 「うん」

受付の人にチケットを渡し、会場の中に入る。
入ってすぐ、一人の人物を見つけた。
心臓が一回、とても大きく鼓動した。

タマ 「…」

驚いて、声がでなかった。
夢にも思わなかった。
一度、もう会いたくないとまで思った人にまた出会うことになるだなんて

ユージ「あ、あの人…」

剣道がとても強く
そして…
ユージくんとあたしの関係のことを聞いてきたあの…


榊心に。


ウラ 「あら?川添さん、久し振り」
タマ 「え、あ、ひ、久し振りです」

思っていたよりも友好的に話しかけてきたので少しどもってしまった。
あたしとユージくんの仲を邪魔しないならそれでいいのだが…

ウラ 「ここにいるってことはあなたたちもショーを見に来たの?」
タマ 「は、はい」

“あなたたち”と言われ、少し照れてしまった。

ウラ 「あら、あなた…ブラックデュランに似てるわね…」
ユージ「え?ああ、お父さんがブラックデュランの役をしてる人なんです。」
ウラ 「川添さんとはどういう関係なの?兄弟?
    もしそうなら…」

って、ちょ、、、、、
あの人何言っちゃってるの!?
前に幼馴染って言わなかったっけ!?
ってそれよりユージくんに手を出そうとしてる!!
ユージくんとの距離近い!
止めなきゃ!

タマ 「まt」
ユージ「いえ、俺とタマちゃんは恋人同士なんです
    だからそういうのは…」
ウラ 「あら、そうなの?ごめんなさい」
ユージ「いえ、そんな…」

…
たぶん今、あたしの顔は真っ赤になっているだろう

ウラ 「そろそろショーが始まってしまうわね。
    二人の邪魔はしたくないし、離れた席に座っているわね
    それじゃあ、機会があったらまた会いましょう」

…
…結構いい人?





ショー終了後。
はっきり言ってショーの内容はあんまり覚えていない
覚えているのはさっきウラさんが握手会のところへ走って行ったことくらいだ
まさかユージくんがあんなことを言ってくれるとは思わなかったから
いつもあのぐらいはっきり言ってくれればいいのに…
普段はフラグを片っ端からぼきぼきと折っていくくせに…

タマ 「ねえ、ユージくん」
ユージ「うん?どうしたの?」
タマ 「さっきは…凄く嬉しかった」
ユージ「え!?あ、う、うん…」

ユージくんの顔が少し赤くなっていた
さっきのことを思い出しているのだろう
なにしろあの場にはあたしたち3人だけでなく、会場のスタッフや子連れの人までいたのだ
さすがにユージくんも恥ずかしかったんだろう

タマ 「ねえ、ユージくん」
ユージ「う、うん?どうしたの?」
タマ 「お昼ごはん、食べに行こう」
ユージ「うん、そうだね、どこで食べよっか?」


あたしは、このひとに恋をしたことを嬉しく思う。

ユージ「タマちゃんは何か食べたいものある?」

だって、こんなにも

タマ 「少し前に新しく開店したところがあるの。そこに行ってみない?」

あたしを幸せにしてくれるのだから
最終更新:2008年07月09日 00:35