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部活が終わりました。
今日は見たいアニメがあるので早く帰らないといけません。

「あれ?俺のコートどこ?タマぁ、ここに吊ってあったコートしらないかぁ?」
「いえ、…見てません。」
先生がコートを探しています。なんでも、最近の急激な冷え込みにやられ、この冬ついに奮発して新しいコートを買う気になったらしいです。
「そかー。代わりにこんなのが置いてあったんだが、こりゃ誰のだ?」
そこには派手だけど暖かそうな手編みのマフラーが置いてあり、正直心当たりがないわけではないけど、決めつけるのは悪いと思い、知らないフリをしておきました。
「そういや、サヤとキリノはどこ行ったか知らないか?あいつらの持ち物かもしれんし…。」
「あ、サヤ先輩なら教室まで忘れ物を取りに行ってて、キリノ先輩は自販機のコーンポタージュを飲むって言ってましたよ。」
「じゃあ、もし会う様なら帰りしなに二人にも聞いといてくれるか。」
「わ、わかりました。お疲れ様でした。」
「おぅ、お疲れさん。俺はもう少しコート探してみるわ。」

道場を出るとサヤ先輩と入れ違いになりました。
すぐに先生から話を聞くだろうと思い、挨拶だけしておきました。

自転車置き場に向かう途中、自販機の前にキリノ先輩がいたので一応コートの件を話しておこうと思いましたが、
なんだか足もとを引きずりそうな程長い黒いコートにくるまって考え事でもするような面もちでポタージュを飲んでいたので面倒なことに巻き込まれてアニメに遅れると嫌だから挨拶だけしようと思いました。
「キリノ先輩、おつか…」
「た、タマちゃん!?あっあの、その、これは違うの。っそう、盗ろうと思ったとかそんなんじゃなくって…あったかそうだなぁーって。だから、だからちょっとだけ交換しようと思tt」
「…あの、お疲れ様でした。」
「ぉおっ、お疲れさま~~。あ、たっタマちゃん、これあげるよ。間違って2つ買っちゃったからさ。自転車寒いでしょ。」
「あ…りがとうございます。では。」
「ん~、また明日っ」

風を切って進む自転車にポタージュの暖かさは絶品でした。
どうやったら同じジュースを二本間違えて買うんだろう?と少し疑問にも思いましたが、考えても分からなそうなので、すぐに頭の中はアニメに間に合うかどうかで一杯になりました。

おしまい







 
最終更新:2008年12月20日 23:57