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HelloWorld

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Hello World!

プログラムのはじめは、やっぱりHello World!ということで、まずは、プロジェクトの作成から.sisの作成インストールまでを説明する。


プロジェクト作成

まず、Carbide.c++ Expressを起動する。
起動画面は、以下のような感じ。



開いたら、まず、
File->New->Project
と進み、クリックする。

次にしたのような画面が表示される。



ここで、Symbian OSのC++ Application for S60 Projectを選択し、Nextボタンをクリックする。



つぎに、プロジェクトの名前を付けるウィンドウが表示される。
ここでは、"hello"というプロジェクト名にする。
また、プロジェクトの保存先が設定できる。
私は、"C:\Symbian\workspace"以下に保存するようにした。

入力したら、Nextボタンをクリックする。



つぎに、作成するアプリケーションのテンプレートを選択する。
今回は、Hello Worldを作成するので、
"S60 2.x Hello world GUI application"
を選択し、Nextボタンをクリックする。



つぎに、SDKを選択する。
SDKが問題なくインストールされていれば、All SDKs -> S60_2nd_FP2_CW 以下に
"S60 2.6 Emulator Debug"
"S60 2.6 Phone (ARMI) Release"
"S60 2.6 Phone (Thumb) Release"
が表示されてチェックボックスにチェックが入る。

ここは、そのままNextボタンをクリックする。



つぎに、プロジェクトの基本的なプロパティを設定する。
ここは、とばしてもよい。
Authorには自分の名前でも入れておけば良いだろう。
Nextボタンをクリックする。



つぎに、フォルダの設定をする。
ここは、とばしてもよい。

以上で、プロジェクトの設定は終了する。
Finishボタンをクリックする。
すると、必要なファイルが自動的に作成される。


エミュレータ

ビルド

メニューの Project->Build All を選択して実行する。
すると、コンパイルが始まる。
すべてが完了するまでしばらくかかるので、終了するまで待つ。

ビルドが成功すると、SDKをデフォルトでインストールした場合、
C:\Symbian\8.0a\S60_2nd_FP2_CW\Epoc32\release\winscw\udeb\z\system\apps
以下にファイルが作成される。hello.appなどが入っている。

エミュレータの実行


Run->Run As->1 Symbian OS Application
を選択して、エミュレータを実行する。

もしくは、
スタート->すべてのプログラム->Series 60 Developer Tools->Metrowerks->Emulator (Debug)
を選択して、エミュレータを実行する。


すると、次のような画面が表示され、しばらく放っておくと(数十秒)、エミュレータが起動する。



起動したら、画面上の携帯電話の下ボタンをマウスでクリックしていき、一番下あたりに現れているhelloを選択して、OKボタンを押す。

すると、helloが実行され、携帯電話の画面上には上側に"Example View"と表示される。
また、画面上の下側には"Add your controls here"と表示される。
また、左のOptionボタンをおすと、"Test"、"Exit"と表示され、"Test"を選択してOKボタンを押すと、"Hello World!"というインフォメーションノートが表示される。



エミュレータ終了するには、エミュレータのメニューから
File->Exit
を選択する。


実機へのインストール

ビルド

実機へインストールするためには.sisというファイルを作成する必要がある。
先ほどの行ったビルドは、emulator用であるので、実機用に変更して再びビルドする必要がある。

まず、
Project->Properties
を選択する。

項目の中から、"C/C++ Build" を選択する。
Configurationから"S60 2.6 Phone (ARMI) Release"
を選択して、OKボタンをクリックする。

configurationを変更できたら、再びビルドする。

すると、プロジェクトを作成した中のsisというフォルダの中にhello.sisというファイルが作成されている。
私の場合は、
C:/Symbian/workspace/hello/sis/hello.sis
という場所にファイルが作成される。

このhello.sisが実機へインストールするファイルとなる。


インストールと実行

勝手にアプリの場合、認証がないため、そのままsisファイルをインストールしようとしてもはじかれる。
そこで、HalWinというソフトを利用して、ファイルを展開し、展開したファイルをコピーしてインストールする。

やり方は、HalWinを起動して、作成したhello.sisファイルをドラッグアンドロップし、"E: Memory Card"を選択された状態でOKボタンを押せば、hello.sisが存在するフォルダにEというフォルダが作成されていると思う。
そのEのフォルダの中のSystemというフォルダを実機のメモリーカードへそのままコピーすればインストールが完了する。

インストールしてからしばらく待っていると、メニューの一番下に新しくhelloというものが表示され、emulatorと同様に実行することができる。


以上でHello Worldの説明を終わる。
ただ単に、プロジェクトを作成して、それを実行するだけならば難しいことはないと思う。


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