「でも冬弥、置いてくぞーってどこ行くか決めてないよね?」
そういえばそうだったなぁ、俺が先陣切って言ったんだから俺が決めないとな。
「そ、そういえばまだ決めてなかったね」
「昨日は行き先を決めずに終わっちゃったからねー」
ふと俺に妙案が浮かんだ、みんなが賛成してくれればいいんだけど。
「俺の親戚が経営してる居酒屋があるんだけど、そこでいいか?血縁者だから割引とかしてくれると思うけど」
と、恐る恐る提案してみると
「おぉ、そんな店知っとんのかいな、どうせほかに案はないんやし、ほな其処行こうや」
「「「さんせーい」」」
以外にもあっさり承諾してくれた。いらない心配だったようだ。
「それじゃ行くぞ、って要人がいないけど・・・どこいった?」
さっきまで目の前にいたはずの要人が消えている。
「要人君なら俺が一番乗りやー!って行っちゃった」
あのアホ、場所知らないだろうに、どこ行く気だよまったく。
「んじゃあいつが迷子になる前に急ぐぞ」
俺の親戚のおじちゃんが経営してる居酒屋『キクラゲ』は学校からバスを二回ほど経由して7分歩いたところにある。
ちなみに要人は校門の前にいた。
それでだ。
「おじちゃん!ビールジョッキで追加ー!」
ハイヨ!、と生きの良い返事が返ってくる。が・・・テーブルの上には空になったジョッキが十数本とおつまみの残骸が残ってる。
来て早々この状況か。まだ30分程度しか経ってないというのに。
お喋り会的なものを俺は想像したんだがな、昔の思い出を語り合う、みたいな。
「っかー!ここのつまみうめー!」
「紗夜ちゃんおやじくさいよ・・・」
「いいのいいの!あ、おじちゃん!焼き鳥追加!タレじゃない方でお願い!」
「なんかもう紗夜は飲んだくれのオヤジみたくなってるし、僕はそれを抑えるので精一杯。
要人はあれだけ張り切ってたのにもう酔いつぶれて壁にもたれて寝息を立ててるし・・・」
聡がちらりと俺の方を見る。
「あっちよりマシかな」
その視線の先には。
「とーうーやー!全然お酒進んでないじゃん!もっと飲もうよー!」
「聡!頼むから助けて・・・うわっ!ちょ、待って!待って!ギブだからギブギブ!」
迫ってくる相手が女の子だし咲だってのもあるから無理やり引きはがすことは俺には無理だ。あれ?俺口滑らせた?
すなわち、俺は咲に人形のような扱いで酒を飲ませ続けられている。
「にしても咲ちゃんの酒豪っぷりには驚いたな、全身で冬弥に迫ることにもだけど、あ、紗夜ちゃん寝ちゃってるし、しかも要人に寄り添って・・・カメラカメラ」
聡、お前は何をしてるんだ!その二人をカメラに収めるくらいなら俺を助けろ!と言いたいのだがあいにく俺の口は咲のせいで一升瓶で塞がれているため喋れない。
そんなこんなで数時間が経過して・・・
続くけど時間の都合で途中書き。
最終更新:2011年07月29日 18:17