あれか?・・・話せば長いな。俺があいつらと出会ったのは、まだセミが鳴く7月のことだ。・・・とあるインタビューより。
第1話「出会い」
7月、夏真っ盛りに近いこの季節。俺たちは天体観測へ行った。
倉都「しっかし、綺麗だな・・・」
坂堂「ああ。綺麗だな、天の川。」
未知凪「そうだね。」
キラッ☆
倉都「ん?流れ星か?」
照島「そうみたいだが・・・ちょっと望遠鏡。」
美柚沙汰「・・・近づいてくる?」
倉都「んなバカな・・・マジかよ・・・」
虎田「おいおい、本当か・・・って本当かよ!」
竜子「もうすぐ肉眼目視可能距離です!」
倉都「こ、これは・・・小惑星でも古い人工衛星でもでかいデブリでもねぇ!」
「「「「「「「宇宙船だ!」」」」」」」
倉都「しかもこっちに接近してくるぞ!」
照島「くっ、避難するしかないか!」
未知凪「そうしたほうがいいって!」
竜子「真・龍虎王で受け止めれば・・・って無理ですよね!」
坂堂「早く逃げろ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・ズザザザザザザザザザッ!
倉都「ふう・・・何とかたすかったってやつだな。」
照島「とりあえず、あれを調べようぜ。サツが来て中身を先に調べられたらこまるしな。あんなかにはお宝の匂いがぷんぷんしてるしな!」
美柚沙汰「悪知恵だけは働くね・・・とりあえず機体持ちは機体にのって調べましょう。」
倉都「ああ。」
俺たちは機体にのって落下してきた宇宙船を調べることにした。
倉都「開けるぞ・・・」
照島「3・2・1・・・ハッチ解放。」
フシュウ・・・
倉都「しかし、近頃の宇宙船には機動兵器を積む習慣でもついてるのか?見たとこ、俺たちのつかってる機体に近いサイズのが多いが・・・」
照島「ああ。しかし、動く気配はないどころか損傷が多いぞ。とくにあの灰色の機体。修理途中か?フレームがむき出しだ。」
美柚沙汰「あとの2機は・・・稼働するっぽいけど、損傷がひどいね。」
竜子「あとは・・・なにも積まれてないですね。」
ドォン!
倉都「なんだぁ!?揺れてるぞ!」
照島「外部からの攻撃!?」
美柚沙汰「たぶんたけど、こっちへ落ちてきた時も攻撃を受けていたかもしれない?」
倉都「そう考えると・・・まずいな。迎撃するしかない。外へ出るぞ!」
外に出た俺たちは何機かのUFOみたいな何かを目撃する。
あれは・・・なんだ?
考える暇もなく、俺たちはその何かに武器を向ける。
なぜだかわからないが、この宇宙船に乗っている奴らは守らなくてはいけないと感じていた。
倉都「当たれっ!」
ロング・ブレード・ライフルでUFOの弱点を狙い撃つ。UFOはそれだけで大ダメージだ。
照島「落ちやがれ!」
90mmのMMP-80
マシンガンで弾幕をはれば面白いようにUFOに当たる。
美柚沙汰「行っちゃえ!ファングゥ!」
GNファングがUFOに突き刺さり、ビームを叩き込む。
竜子「龍王破邪眼!」
真・龍虎王から放たれるレーザーがUFOを貫く。
戦闘は一方的であった。むしろ敵がこのような戦力を想定していなかったという誤算によるワンサイドゲーム。
UFOは逃げる際に色々と「宇宙の真理」やらなんやら吐いていたが倉都達はさっぱりわからなかった。
宇宙船内部へ戻ると、見なれない女性が俺の視線に入る。
誰だろうか?宇宙人・・・?
???「お前が、あいつらをやってくれたのか。すまなかったな。」
彼女の口から放たれた言葉は、感謝の言葉であった。
機体から降りた俺たちは、先に向かった
メンバーとともに、応接室らしき部屋に案内された。
リィード「まずは
自己紹介だ。私の名はリィード。
リィード・シャルゲルト。リィードでもシャルでもゲルトでも呼んでかまわない。」
ルーウド「私はルーウド。
ジャスプ・ルーウドだ。ルーウドって呼んでくれ。ジャスプでもかまわないけどな。」
グリージェ「うちはグリージェ。チェルフィルド・グリージェどすえ。呼び方はグリージェでかまわないよ。」
エニージュ「あたしはエニージュ。エニージュ・ブドランジェ。エニージュって呼んでくだい!」
ルジェナ「わっちはルジェナ。ルジェナ・エラジュヌス。・・・呼び方は好きにしてかまわんよ。」
チャル「ボクはチャル。チャル・クゥード。このなかでは最年少なんだよ。・・・年齢は・・・聞かないでね。ボクもレディだし。あ、呼び方は好きにしていいよ。」
倉都「俺たちも自己紹介しないとな。俺は倉都。
瀉見 倉都だ。」
坂堂「俺は坂堂、
坂堂 他柿。」
未知凪「私は未知凪。未知凪 深簀でーす!。」
照島「俺の名は照島、
照島 耕田朗だ。」
竜子「私の名前は竜子。
嶐宮 竜子です。」
虎田「俺の名前は嶐宮 虎田。竜子の弟だ。」
美柚沙汰「あたしの名前は
美柚沙汰 ミッチェル。ミッチェルって呼んでもいいよ!」
倉都「そういえば、さっきUFOみたいなのがここを襲っていたが・・・あれはなんだ?」
リィード「ああ、あれは「宇宙連合」っていうやばさと胡散臭さでは宇宙でも知らない奴は辺境惑星以外いないという奴らでな。宇宙の心理やら正しい生き方やらなんやらを無理やり教え込ませて仲間を増やしているっていうカルト集団さ。そいつらが武装してるという噂は聞かなかったし、地球に魔の手を忍ばせてるということも聞いてなかった。それでいきなり奇襲を喰らってな、ここに不時着するしかなかった。というわけだ。」
倉都「ほう・・・」
リィード「まぁ私たちは「宇宙連合」に対してのみ海賊行為を行っていたから狙われたってのもあるがな。あと、「宇宙連合」よりタチが悪いのがここ最近勢力を伸ばし始めた「宇宙帝国」というなんもひねりもないネーミングセンスの無法者共だ。前々からいろいろな星系などで暴れ回ってそのたびに鎮圧されてるのを見かけるし、私たちも奴ら相手に海賊行為とかをやったものだな。まぁ、いろいろな星系の政府にわざわざ特定勢力に対し海賊行為を行うための書類を毎回出さなきゃいけないってのが苦労したっけな。」
坂堂「特定勢力だけに海賊行為ですか・・・そのためにこの船には機動兵器が積まれていたのか。」
ルーウド「ご名答。・・・まぁ、機体収容スペースに余裕がなくてな。この船に登録されているパイロットの内、予備パイロットの数が多いんだ。近々改修予定だったけどな。」
未知凪「でも最初に入ったとき、1機、ばらし状態でしたよ?」
リィード「ああ、ばらされていたのは私の機体だ。残りは稼働状態を維持するのに精いっぱいでな。何せ、あの2機、機体は動かせるが、コクピットがなぁ・・・何せ、複座なんだが、相性がいいパイロットがいなくてな。」
坂堂「なら俺が1機、乗りましょうか?」
未知凪「私も。」
倉都「そういえば、坂堂部長と未知凪は機体を持っていなかったな。ちょうどいいし、乗せてもらえば?」
リィード「ああ。私も賛成だ。エニージュの機体に未知凪、ルジェナの機体に坂堂を乗せよう。」
グリージェ「・・・あとのメンバーはこの星の機体を調達してのればいいとおもうけど・・・」
リィード「まぁ、それでいいだろう。私も機体の修理が終わるまで、地球の機体で戦うよ。」
倉都「そういえば・・・あの「宇宙連合」って奴ら地球でなにやるのか・・・それが心配だな。」
リィード「あいつらはその星で活動するさいに特定の組織と友好関係をむすんで活動を行っているからな。・・・たぶんこの星にいるあいつらにとっても友好関係をむすんだ奴らにとってもメリットがある組織と接触するだろうな。」
倉都「まぁ、奴らを全員たおせば、地球からおさらばするでしょうし、俺たちもあんな奴らがこの地球ででかい顔してるのを防がなきゃいけないとおもうし。」
リィード「そういうことだな。」
続く
最終更新:2011年09月01日 17:19