あらすじ
宇宙(そら)へと上がったマクロス・ストライクス。補給ポイントにてナデシコC、ラー・カイラム、デュランダルの3隻との合流、機体の補充、そして補給物資を受け取り、異次元機関破壊作戦を開始することとなった。
そこに待ちうけていたのは日本極東国軍の艦隊、しかし、彼らを蹴散らし、異次元機関の外壁へベクターキャノンを撃ちこみ、突入路を確保。そして内部へと突入したのであった・・・
バトロイ大長編・Mr・Hside第13話「突き進め!異次元機関内部!」
輝水「くそっ、こいつら、なんなんだよ!」
輝水たちは目の前の警備用生体兵器に向けて火器を発射している。
本木「こんな奴がここから先配備されているのか!?」
滝川「くっ、このままじゃ隔壁開閉施設の捜索どころじゃないぞ!」
リラ「そうね。・・・ストライクスに引き返す?」
由香里「そろそろ弾薬、特に滑腔砲の弾がもうない状態よ。補給のために引き返した方がいいんじゃない?」
輝水「・・・そうだな。後退しよう!」
輝水たちは補給を兼ねて、ストライクスへと引き返す。しかし、警備用生体兵器は輝水たちを追撃してくる。
輝水「くそっ!こちとら近接戦用武装しか残ってないんだぞ!しつこい奴らだ!」
警備用生体兵器の追撃をかわしつつ、輝水たちはストライクスに到着した。
そして、補給終了後、再出撃の時であった。
輝水「・・・ちっ、うまくかわしたつもりだったが・・・野生のカンっていうやつか・・・ここで奴らを食い止める!いくぞ!」
ストライクス他4隻の周辺に警備用生体兵器約900体がいた。
ただでさえ数が多い警備用生体兵器。その物量を生かした集団攻撃が最悪レベルで厄介である。
リラ「・・・くっ、あの生体兵器。数揃えるだけは一人前ってとこね・・・」
滝川「てりゃぁ!くそぉ!物量差が酷過ぎるっての!・・・そこぉ!どりゃぁ!」
本木「ああ、そうだな・・・っと!とぉりゃぁ!こなくそ!はぁっ!」
本木と滝川が射撃武器の消費を抑えるために超硬度大太刀で警備用生体兵器を切り裂いていく。見たところ、自爆などのスーサイド(自殺)攻撃の心配はないようだ。
由香里「滝川達に続くぞ!各機、抜刀!」
朱里「了解よ、姉様!」
朱音「はっ!」
居綱「了解。」
それに合わせてか
穂美奈4姉妹のうち居綱以外の3人は74式近接戦闘長刀を、そして居綱は「要塞級殺し(フォートスレイヤー)」ことBWS-3 GreatSwordを抜刀する。
居綱「・・・邪魔!」
居綱がBWS-3 GreatSwordで警備用生体兵器の一体を切り捨てる。そのまま次の一体、そのまた次・・・と居綱がBWS-3 GreatSwordを振るたびに警備用生体兵器が切り捨てられていく。しかも一度振れば3体は確実に切り捨てられる。それは74式近接戦闘長刀を装備した3人よりも早く敵を副数撃破できるということでもある。そして、その姿は修羅ともいえよう。
由香里「行くぞ!」
由香里もまた、居綱ほどではないが素早く、警備用生体兵器を切り捨てる。横に薙ぎ、縦に切り・・・切って、切って切り捨てる。
朱里「行くわよ!朱音!」
朱音「了解しました!」
朱里と朱音もまた、2人のコンビネーションで警備用生体兵器を切り捨てる。それは、敵にとっては悪夢その物である。
ふと輝水があたりを見ると、さっきまでいた大群はすでに肉塊と化し、辺り一面は警備用生体兵器の体液やらなんやらでグロくなっている。
ナデシコC ブリッジ
星沢「・・・気持ち悪いですね。あ、エステバリス隊、出撃どうぞ。」
エステバリス隊((リーダー)天兜乾:エステバリス0Gフレーム(テンカワ仕様) リコ:エステバリス0Gフレーム(イズミ仕様) 簀羅木:エステバリス0Gフレーム(ヒカル仕様) 飯園川:エステバリス0Gフレーム(リョーコ仕様) 久佐納川:エステバリス0Gフレーム(ガイ仕様) 三木高:エステバリス重機動フレーム)
天兜乾達エステバリス隊の移動範囲はナデシコCを中心に限定されてしまう。その理由として、エステバリスは基本、重力波アンテナで重力波ビームを受信することで動いている(緊急用にバッテリーがついているが・・・)が、母艦の重力波ビームが届く範囲でなければごく短い時間の稼働しかできない上に、火器の使用も制限される。
天兜乾「見つからないな・・・」
リコ「そうね。どこかにあるのは確かだけどね。」
簀羅木「うーん・・・」
飯園川「だぁ・・・こんなに探し回ってるのにまだ見つからないのか・・・」
久佐納川「ああ・・・」
三木高「・・・いったいどこにあるんだ?隔壁制御室・・・ってあったぞ!」
天兜乾「どこだ!?」
三木高「距離600!ギリギリ重力波ビーム受信圏内!」
天兜乾「よし、突入!」
隔壁制御室内部
天兜乾「よし、内部に侵入したぞ・・・」
久佐納川「このマニュアル通りに操作すればいいんだな・・・」
マニュアルの近くにあった制御キーをコンソールに差し込み、中央隔壁を解放させるように操作する。
がごぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・んと言う音とともに隔壁が解放される。
マクロス・ストライクス ブリッジ
アマヅキ「よし、隔壁が開いたな。各艦および出撃している各機、作戦第2段階へ移行だ!いくぞ!」
艦船停泊施設及び中央ロビー
(BGM:
クロノトリガー「黒の夢」
その中央ロビーエリアはどこどなく、啓志たちが前に破壊した地上局の中央ホールに似ていた。
だが違うところは周囲に道はない。エレベーターで2F以降に移動するしかない。また、異次元機関本体はやはりお約束のように地下最深部にあり、移動用ロック解除はこれまたご丁寧に別の場所でやるしかない
探索チームの大半は隔壁制御室捜索でクタクタである。また、水元達は別のフロアの探索途中・・・とりあえず消耗が少ない啓志たちが2F以降の探索に当たることとなった。
2F 中央ロビー
啓志「・・・しかし、やはりここは広いな・・・」
陽美祢「でもここは一応空気があるね。機体から降りて探索もできるね。」
シタン「そうですね。あやしいと思った場所は降りて探索というのも手ですから。」
ロビーを進むと、分かれ道が見える。警備用のメカがいないのでまずは右側を調べることにする。右側の通路は機体が通れない形状になっているため、啓志たちは機体から降りて探索することにした。
2F 通路A
啓志「しかし、なぜこんな巨大施設を作ろうって気になったんだ?」
陽美祢「前々から思っていたですの」
シタン「・・・妙ですね。これだけ大掛かりな施設、だれの目から見てもばれてしまう・・・これは調査していけばわかるかもしれません。」
啓志「・・・そうか。よし、片っぱしから部屋開けて調べるか・・・」
2F 第1研究室
啓志「・・・しかし、探せば探すほど資料が見つかるじゃないか・・・」
啓志はある資料を1つ、手に取るとそれを読み始めた・・・
【異次元エネルギー:異次元機関から取り出されるエネルギー。異次元機関が稼働するさいに必要なエネルギーでもあり、稼働中に自己生成されるエネルギーでもある。このエネルギーは大気中や真空内では不安定であり、異次元機関内部でしか存在できないという。】
啓志は資料をファイルの中に入れた・・・
陽美祢「こう言うところの中には必ず、重要キーワードがあるはずですの」
陽美祢も、1つ、資料を手に取り、それを読む。
【異次元機関による別次元への干渉:現状、次元間の干渉現象は観測されておらず、いずれ何百年単位で稼働していれば観測される可能性がある程度である。】
シタン「・・・なんでしょう、これ。」
シタンの目の前にはロック解除とかかれたスイッチがあった。
啓志「・・・妖しさMAXだが、これって、エレベーター関係か?」
ポチッ
【ロック解除:最深部へのロックを解除しました】
啓志「・・・あっさり過ぎじゃないか?これ。」
陽美祢「そうですの。」
1F 艦船停泊施設及び中央ロビー
啓志たちが艦船停泊施設及び中央ロビーへ戻ると水元達が戻ってきていた。
どうも地下の最深部への扉のロックを解除したとのこと。
啓志「そろそろ最終決戦だな。」
続く
次回予告
啓志「ついに決着をつける時がきた。異次元機関、異次元連結爆弾、そして・・・日本極東国!こいつらまとめてかかってこい!」
宮藤「次回、バトロイ大長編Mr・Hside第14話「決着」。次回もよろしく!」
最終更新:2011年09月08日 19:08