バトロイ大長編・Mr・Hside > 第14話

あらすじ
異次元機関最深部への道を開いた啓志たち。ついに最終決戦・・・物語はクライマックスへと向かう・・・

バトロイ大長編・Mr・Hside:第14話「決着」


異次元機関 最深部への道

最深部へは一直線であった。いや、横道などない。
障害物もない。すべてはこの時のために、開かれた道なのかもしれない。

そして、扉は開かれた・・・


異次元機関 最深部

Mr.Y「遅かったじゃないか・・・私たちの邪魔をし続けた者たちよ。ここが異次元機関最深部にして炉心。だが、貴様らはこれを破壊するためにきたのだろう?ご苦労なことだ。」
啓志「だからどうした!」
Mr.Y「ふっ、炉心が教えてくれたのだよ。だが、貴様らを排除すれば、この世界は静寂に包まれる!貴様らを排除すれば、この世界は永久な平和の世界になる!」
輝水「ふざけるな!それのせいで俺たちの世界が消えかかっているんだぞ!」
Mr.Y「ほう、炉心が語った世界の人間とは貴様たちか・・・よろしい、ならば死をくれてやろう。とびっきりの極上の死をな!」
啓志「!来るぞ!」

炉心とMr.Yが合体し、その足場となっていた炉と融合する。

異次元機関『さぁ!始めようじゃないか!我々と貴様ら!どちらかが勝者となる戦いを!』

その姿はまるで魔王のようにも見える。

輝水「先手必勝だ!当たれっ!」
輝水が乗るレーバテインに装備された「ゼーロス」20mmガトリング式機関砲が異次元機関に向け弾を発射する。
しかし、小口径が災いしてか、目立った外傷は見当たらない。
輝水「ちょ、ガトリング機関砲だろ!?なんでピンピンしてるんだよ!」
輝水が跳躍するように機体を動かしながら「ゼーロス」20mmガトリング式機関砲を撃ち続ける・・・が弾が命中しても弾痕がうっすらとできる程度の損傷しか与えられていない。
宮藤「俺に任せろ!必殺!ゲシュペンストパンチ!」
宮藤が乗る量産型ゲシュペンストMK-2の左腕に装備されている3つのプラズマステークが唸りを上げ、そのまま異次元機関に殴りかかる。
異次元機関『効かんなぁ!』
しかし、有効打にはらない。
ハッター軍曹「グゥレイトォ!」
アファームド・ザ・ハッターが両腕のトンファーで異次元機関に攻撃するが、大した損傷を与えることはできない。
チーフが乗るテムジン747Jのターボショットが当たってもびくともしていない。
滝川「うぉぉぉぉぉ!!!」
滝川が乗る士翼号が92mmライフルを乱射するが、やはり弾痕を残す程度にしかダメージを与えられない。
本木「くそっ!なんでだ!なんでみんな撃ちまくって、殴りまくって、斬りまくってるのに破壊できないんだよ!」
本木が士魂号内部で叫ぶ。絶望、彼らの中にそれが回り始めた頃であった・・・
啓志「・・・その心は闇を払う銀の剣・・・」
啓志が呟いた。
輝水「絶望と悲しみの海から、それは生まれでる・・・」
輝水がそれにつられて呟く。それは歌詞のようにも聞こえる。
水元「地に希望を、天に夢を」
水元も呟く。しかし、それは呟きというより、「歌っている」と言った方がただしいのであろうか?
リラ「取り戻すために生まれでる」
リラも歌い始める。
壬帆「闇をはらう銀の剣を持つ少年」
また一人
グラス「それは子供のころに聞いた話」
また一人と
大空寺「誰もが笑うおとぎ話」
歌い始める者が出てくる
奈葉月「でも私は笑わない」
また一人
雪導「私は信じられる」
また一人と
大月「あなたの横顔を見ているから」
歌い始める者が増える。
そしてそれは歌う者が増え、一つのマーチとなる
琉漣寺「遙かなる未来への、階段を駆け上がる」
大津真「あなたの瞳を知っている」
リュウナ「今なら私は信じられる」
深迩「あなたの作る未来が見える」
土岐辻「あなたの差し出す手を取って」
夢蒔露「私も一緒にかけあがろう」
啓志「幾千万の私と、あなたで」
陽美祢「あの運命に打ち勝とう」
啓志と陽美祢が手を握り合っている。なぜかは知らなかった。いつのまにか手を握っていた。
啓志&輝水&陽美祢「はるかなる未来への、階段を駆け上がる」
大空寺&琉漣寺「私は今、一人じゃない」
啓志たち「オール・ハンドゥ・ガンパレード!未来のために、マーチを歌おう。ガンパレードマーチ!!ガンパレードマーチ!!」
啓志&陽美祢「その心は闇を払う銀の剣、絶望と悲しみの海から生まれ出て、戦友たちの作った血の池で、涙で編んだ鎖を引き、悲しみで鍛えられた軍刀を振う。どこかの誰かの未来のために、地に希望を、天に夢を取り戻そう。我らは、そう、戦うために生まれてきた。」
宮藤&輝水「それは子供のころに聞いた話、誰もが笑うおとぎ話。でも私は笑わない、私は信じられる、あなたの横顔を見ているから。はるかなる未来への階段を駆け上がる、あなたの瞳を知っている」
滝川&本木「今なら私は信じられる、あなたの作る未来が見える。あなたの差し出す手を取って、私と一緒に駆けあがろう」
啓志&陽美祢「幾千万の私とあなたで、あの運命に打ち勝とう。どこかのだれかの未来のために、マーチを歌おう。そうよ未来はいつだって、このマーチとともにある。
ガンパレード・マーチ ガンパレード・マーチ・・・」
それが歌い終わる時、奇跡は起きた。異次元機関自体の守りが弱くなっていく。
啓志「これで・・・とどめだ!コード麒麟、極める!はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
異次元機関『バカな!なぜだ!なぜあんな歌一つでこの守りが破られる!』
啓志「テイヤァァァァァァァ!」
異次元機関『グォォォォォォォォォォォ!!!』
輝水「やったか・・・!?」
そのとき、異次元機関が動かなくなった。そう、啓志の一撃が、異次元機関を完全に破壊したのである。
そして各部が崩壊していく。爆発を伴って。
啓志「みんな、帰るぞ。」
啓志たちは母艦のほうへと移動した。皆が待っている。しかし、である
異次元機関『まだだ!』
異次元機関が崩壊しながら啓志たちの行く手をさえぎる。
啓志「!動いてやがる!」
滝川「しつこいんだよ・・・こいつで!消えろぉぉぉぉぉ!」
士翼号に搭載された絶対物理障壁が異次元機関に大穴をあける。炉心を破壊して。
そして、異次元機関はぴくりとも動かない。

啓志「もう終わった。みんな本当にお疲れ。帰るぞ。」

啓志たちは母艦へと戻り、そのまま異次元機関がある施設から脱出した。

そのころ、幻想郷では・・・

弧湖慧「・・・異次元連結爆弾からエネルギー反応消失!?」
カビえもん「まさか・・・やりやがったのか!?」
クライブ「やった・・・やったぞ!」
ミウル「・・・終わった。」

バトロイ世界は消滅の危機から脱した。そして、残すのは啓志たちの帰還であった。

完・・・?

次回予告
啓志「俺たちの戦いは終わった。そして帰ろう。皆のもとへ」
輝水「しかし、空気が読めない「奴」はしつこく襲いかかる。次回バトロイ大長編Mr・Hside第15話「帰還」俺たちは生きて帰る。」

後書き
ついに次でラストです!最終話である15話は啓志たちが帰る途中のお話です。
エピローグであれをやるつもりですよ!
最終更新:2011年09月08日 21:30
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