ヅダとは、アニメ『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場するモビルスーツ。
パラメータ 17/22/14/47(スピード)
概要
ジオン公国軍のモビルスーツでツィマッド社が開発している。形式番号はEMS-10。
武装はザクマシンガン、ヒートホーク、シュツルム・ファウスト、対艦ライフルなど。
ジオン公国軍が地球連邦軍との物量差を覆す新兵器の開発をジオニック社、ツィマッド社、MIP社に委託。これにツィマッド社は自社が得意分野としていた推進技術を生かして宇宙空間における機動性を重視して設計された機体として「EMS-04 ヅダ」を開発した。
後にジオニック社が開発した「YMS-05 ザク」(後のザクⅠ)との制式採用にかけた競争(コンペティション)に挑む。性能ではヅダが勝っており、このままヅダが勝利するかと思われたが、飛行試験最中に、大推力や高加速による機体負荷によって空中分解を起こしてしまい、テストパイロットが死亡したという事故が起こってしまう。また、ヅダはザクよりも生産コストが1.8倍かかるといったコスト面も問題があり、結果は汎用性、信頼性に勝るザクが採用された。
ザクが量産化され始めた後も開発が進められ、一年戦争末期に土星エンジン(ドム及びリック・ドムも採用されておりこの2機もツィマッド社製)と呼ばれる新型エンジンに換装、新素材を使用し様々な改良が施されて「EMS-10 ヅダ」が誕生した。
しかし、これは戦況が逼迫しつつあるジオン公国が自国の民や兵士における戦意高揚や地球連邦軍の欺瞞など、プロパガンダの為に流した情報であり改良点なども不明な部分が多く本当に改良したかどうか疑問である。
軌道上に幻影は疾る
劇中では、最終評価試験を行う為に、テストパイロットのジャン・リュック・デュバル少佐と共に1番機、2番機、3番機、予備機のヅダが第603技術試験隊ヨーツンヘイムに配備される。
しかし、試験飛行中に3番機が空中分解を起こしてしまい、欠陥が直ったはずのヅダが同じ事故を起こしたことに関係者は疑問を抱く。
試験中断の判断が出た時、連邦軍のオデッサ作戦に敗戦したジオンの友軍が地上に追われ、HLVを用いて宇宙に敗走。連邦軍がこれを追撃してきた。友軍を救うべくデュバル少佐を含めた3機のヅダが出撃。
友軍の救助を他の2機のヅダに任せ、デュバル少佐の乗る1番機のヅダは陽動に徹し、連邦軍のジムを2機、ボールを4機撃破。残りのジムをHLVから引き離すために、高速機動に誘い込んで3機を空中分解を起こさせたが、自機も限界機動を起こした為空中分解。デュバル少佐も戦死した。
残った2番機と予備機は、そのまま第603技術試験隊ヨーツンヘイムへと配備され、最終決戦であるア・バオア・クー決戦を乗り越えて最後まで残存している。
+
|
パイロット |
ヅダに搭乗したパイロットは複数いるが、最も代表的なのは、前述のジャン・リュック・デュバルである。
ツィマッド社の元テストパイロットであり、階級は少佐。
EMS-04ヅダがYMS-05ザクとのコンペティションに敗れ、不採用となった結果に屈辱を覚え汚名返上の時を待つ。
後にEMS-10として名を変えたヅダと共に第603技術試験隊に配備され、前述の通り戦死を遂げた。
新型とされていたEMS-10が実はEMS-04と基本設計が変化されておらず、軍のプロパガンダに利用されただけの「ゴーストファイター」であることを彼は承知しつつも隠し続けてきたが、後に連邦軍の放送で暴露されてしまう。それでも彼はヅダの性能を証明するという己の信念を貫き通した。
担当声優は土師孝也氏。
2番機のヅダはヒデト・ワシヤ中尉が、3番機のヅダはオッチナン・シェル中尉が、予備機のヅダは、モニク・キャディラック特務大尉がそれぞれ搭乗している。
|
バトロイでは
台詞はパイロットのデュバルによるもので、原作やゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』における台詞をアレンジしたもの。
最終更新:2012年03月07日 11:17