悲劇の戦隊ヒーロー
ズバットはかっこいいから知っている人もいる。でも、ジャッカー電撃隊など誰がわかる。
この作品は主に、打ち切られた戦隊もの、テコ入れで登場した新キャラに主役を掻っ攫われた作品、として知られている。
JAKQとは4人のマーク(ジャック・エース・キング・クイーン)で、これをジャッカーと読むという。
お気楽ムード漂うゴレンジャーとは異なるハードで重たいストーリーを目指していたのに、子ども受けはやっぱり悪く、途中からゴレンジャーみたいな怪人のデザインに変えたものの、視聴率は芳しくなかった。
そのハードなストーリーというのが、悪の組織と戦うために生身の体を捨ててサイボーグ手術を受けた4人のヒーローが、そんな葛藤と苦悩を胸に戦う、というもので、子ども受けが悪くても仕方がないのはお察しください。
一番いたたまれないのが、必殺技。四人が円陣を組んで回転しながら怪人に頭をこすり付けて倒すという、目を背けたくなるようなものだったそうである。
そんな低人気を打破すべく、投入されたのが宮内洋氏演じるビッグワンという謎の行動隊長。
すごく濃いキャラ立ちと、苦戦しているジャッカー電撃隊を助けに颯爽と現れる「いいとこ取り」っぷりと最強さで、
レッドから瞬時に主役を奪ってしまったビッグワン。もはやジャッカー電撃隊の4人は完全な子分に・・・・・・。
ここまでくるともはや悲劇!
しかしそこまでやったのに年を越せず、打ち切り・・・・・・悲しい黒歴史である。
最終更新:2009年09月11日 09:30