チームうまかぼう第四回WBRの雑談

337シーズン後
 昼黄龍は苦む。
 何故、萌えないかと悩む。
 頭を抱え、ひたすた悩む。
 萌え優勝の法則が間違っているはずがないのだ。
「おいどんは何か見落としているどすこい」
 個室に昼黄龍は萌えDVDを並べて考えた。

 前回、メイドにツンデレそれに姫たんが活躍した。間違いはない。メイドが強いのに間違いはないはず。そして、今回はメイドがでていない。ならば、ツンデレが強い。ツンデレもいない。なら、姫か? いや、姫は駄目だ。姫は王子様がいるから駄目だ。そして、王子様はおいどんだ。

 昼黄龍は苦悩する。

「また、ここにいたのかや? ふとっちょ」
 和室が大好きな朧月夜がやってきた。手にはお茶をもっている。ゆっくりと座布団に腰を降ろし、お茶を味わうように口に含んだ。
 その一部始終を昼黄龍は見ていた。瞬きはもちろんしていない。何かを見ようとしたのだ。何か、妄想の種になるものを探して彼女を見ていた。
「ん? 我の顔に何かついておるのか?」
「どすこいがついていたでごわす」
「わけわからん」
 今、女性キャラで一位なのはちゅるやたん。
 それは揺るぎ無い事実であり、当然な結果だった。ロリ制服が一位にならないわけがない。
 そして、二位が巫女でなく姫なのだ。
「姫たんの弱点はD-BR杯の勝率でごわすね」
「なんじゃと?」
「姫たん何回も出てるのに勝ったの二回だけでごわす。全部勝ってたら優勝でごわすよ」
 何気に当たっていることを言われて口ごもる朧月夜。
「やられちゃうんじゃから仕方ないじゃろ」
「仕方ないんじゃないでごわす。当然でごわす」
「なんじゃと?」


 色気優勝の法則がそこには存在していた。
 朧月夜は問うちゅるやさんのどこに色気があるのかと。
 昼黄龍は答える。あれは色気でなく萌えだと。
 朧月夜は問う相本と巫女に色気はあるのかと?
 昼黄龍は答える。相本はコス色気。巫女は存在そのものに◎だと。
 朧月夜は問う。ならば我はと。
 昼黄龍は答える。

「姫たんはのどこにあるでごわすかあ。まーずその胸や尻で何が我はどうじゃ? でごわすかあ」
「なんじゃとー! 何度も言っておるがな! 我は着やせなんじゃ! き・や・せ!」

 服をまたもや脱ぎにかかる朧月夜を昼黄龍は落ち着いた表情で見ていた。網膜に記録させる為に全神経を目に集めていたために他の体の機能が働かなかったのだ。
「おっと、まったあ。危ないところだったぜ」
 そこにいつも邪魔に入るつるっぱげが現れた。
「なんじゃ、またおいらか! こやつに我の色気を見せてやるところじゃったんじゃ! 丁度よい、お主にも見せてやろう! そこになおれい!」
「分かった分かった。いいから、お茶でも飲めよ」
「ふーふー、分かったことをいいおってえ!」
「ほらほら、散歩でも行こうぜ」
「むう、仕方ないのう。ちょっとだけじゃぞ」
 二人してちょっといちゃつきながら和室から出て行くのを冷めた目で昼黄龍は見ていた。

 憐れな。

 王子様はおいどんなのに。

 昼黄龍は決めた。
 暴れてやると……。


今回は昼黄龍と朧月夜の雑談
336シーズン後
 和室で寛いでいる朧月夜に柱につっぱりをしている昼黄龍。昼黄龍は何かもんもんとしたものを放っていた。
「どすこいどすこい」
「何をやっておる? ふとっちょ」
「萌えが弱い!」

 昼黄龍によると萌えキャラ優勝の法則があるらしい。
 だが、実際には萌えキャラが優勝したことは一度もない。
 というか、参加キャラが萌えキャラかどうかも危うい。

「姫たん、おいどんの優勝予想キャラをきいてどすこい」
「ふむふむ、まあ我が上位にくるのは分かっておるが」

1位 ちゅるやさん
2位 博麗霊夢
3位 相本由香
4位 朧月夜 
5位以下 その他

「む、我が四位か。まあいいじゃろう」

 朧月夜は気がついてない。今大会で女性キャラがこれしかいないことを。

「確かにちゅるやはD-BR杯を連覇しておるし可能性あるし霊夢も東方キャラだけに爆発もあるからの。相本も上位に食いこんでおる。妥当な予想ではあるな」
「姫たんは色気がないから優勝はまずないでごわす」

 昼黄龍の発言にぴくっと額に青筋が浮かぶがいつもここで怒ってはいつもと同じとお茶を啜って何とか耐える朧月夜。

「おいどんによると、ロリ優勝の法則、巫女優勝の法則があるでごわす」
「ん? ロリというか小さいのは避けやすく、巫女はなんらかの力があるからというわけじゃな?」
「違うでごわす」
「どういうことじゃ?」
「萌えアニメに必要不可欠なのはロリでごわす。とあるのインデックスたん、とらどらのタイガ等ロリは必要なんでごわす。今大会、ちゅるやたんが登場してよかった。制服なのがまたよろし」
「戦いとどう関係があるのじゃ?」
「戦いなど二度次でごわす。とにかく、おいどんはこの二人が出る試合はまず見るでごわす。ちなみに相本たんには真北というライバルがいるからおいどんにチャンスがないので駄目でごわす。姫たんはすでにおいどんにめろめろだから駄目でごわす。狙うならロリか巫女なんでごわす。うーんどっちにしようか」
「両方無理じゃ。我は主と話して疲れたから少し昼寝じゃ」
「それにしても、今大会はツンデレがいないのがもんだいでごわす。私、優勝するから。べ、べつにあんたの為に優勝するとかじゃないんだからね! っていうのがほしかったでごわすー! あんた馬鹿? 今時、ふんどしの奴がいる? はずかしくないの? こんなのと一緒にいるなんて、わ、私くらいしかいないんだからね。っていうのがほしかったでごわすー! 私、お兄ちゃんのお嫁さんになる。っていうのがほしかったでごわすー!」
「うるさいんじゃー!」
 昼黄龍にあつあつのお茶がぶっかっかったのは間違いなかった。
最終更新:2009年10月09日 21:55
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