その強さ、まさに雷のごとし
機体解説
第1世代型ライデンは第1世代
テムジン共にXMU-05としてバーチャロイドの祖となった機体であり、HBV(重戦闘バーチャロイド)の祖ともなった機体。
肩部に宇宙巡洋艦用レーザー砲を小型化・改良したレーザーキャノンユニットを装備し、装甲も他機種より上等な物が使用され、破壊力・防御力共にトップクラスの機体である。その分機動力を犠牲にしており、分厚い装甲をもって敵の攻撃をものともせず、閃光の鉄槌を以って圧砕するという戦闘スタイルで敵を迎え撃つ。
だがこの第1世代型ライデンにはある欠点が存在した。それは莫大なコスト。
元々テムジンと編隊を組んでの運用が想定されていたが、上層部による現場を無視した無情の要求とそれによる殺人的突貫作業が災いして、ライデン1機の製造費がテムジン27機分(メンテナンスだけでもテムジン10機分近くの費用がかかるらしい)に相当することとなった。それに追い打ちをかけるように肩部レーザーユニットの製造メーカー「Terefunken」社が倒産したことを開発スタッフが把握していなかったなどの危機的状況の甘さによりライデンは結局26機しか製造されず、「まるでお話にならない」と最高幹部会がこれに激怒。計画は頓挫してしまった上にスタッフ陣の大粛清という非情の仕打ちに見舞われてしまった。
そして高価格と希少性があいまって、ライデンはエースパイロットで編成された精鋭部隊のみへの支給に留まることとなった。ライデンが配属された部隊のパイロットは、ライデンが最前線で敵を粉砕して行く姿に頼もしさを感じるというのが語り草となった。
また、第1世代型ライデンはその数の少なさが原因か、「オペレーション・ムーンゲート」(「O・M・G」と略されることもある)以降、数を減らしていき、一部の部隊がカスタマイズを施したりして数少ない機体を生かそうとしていた。
特にミミー・サルペン軍曹(電脳歴a0年当時階級。現在階級は准尉)が使用したライデンは手持ち火器も光学系(ライデンのデフォルトの手持ち兵装はバズーカ)にまとめてFCS(火器管制システム)を効率化し、指揮官用OS(オペレーションシステム)を搭載している。
また、専用アファームドに乗ることが多い(のか?)イッシー・ハッター軍曹はパワー重視のチューニングが施され、ガトリングガン等の重火器、ブースター付きの斧といった武器を装備したライデンを使用している。実はハッター軍曹が使用しているライデン。エルデン・リットー中佐(電脳歴00a2年時に戦死し2階級特進。電脳歴00a1年時までは大尉)が使用していた機体をそのまま(実はハッター軍曹が乗る前はステフォン・アイボリー軍曹という人物が乗っていたとの報告)使用している。
その後開発されたのが第2世代型ライデンである。
第1世代ライデンの開発チームはライデンの商業的失敗を理由に、VR製造を行っていなかった第5プラント「デッドリー・ダッドリー」へ島流し(という名の左遷)された。無論、彼らの開発チームには開発費などは一切割いてもらえなかったが、プラントの設備には十分なものがあったため、極秘裏にVRの基礎研究を行い続け、ノウハウの蓄積を行っていき、第2世代VR開発解禁とともに彼らは第2世代型ライデンを開発し、世に送り出した。
だが、当の第5プラントは第8プラント「フレッシュ・リフォー」の陣営であったが、ライデン開発チームは「我々が作ったVRは平等に配備すべきだ!」という理由で
TSCドランメン陣営にもライデンを供給した。それがフレッシュ・リフォーの怒りを買ったのか、フレッシュ・リフォーの制裁として限定戦争の戦場にされ、閉鎖されてしまった第5プラントであったが、密かに第3プラント(MV-03。現アダックス)がライデン製造ラインを回収し自身のプラント内で生産ラインの復活に成功し彼らによって現行機体のメンテナンス・サービスが行われたがその際に型番の末尾に「H」が付与された。こうして第5プラント閉鎖から1年後に第3プラントによって生産は再開、中でも後期型H8型はトータルバランスに優れ「ライデンの完成形」とも言われた。
またこの第2世代型ライデンはレーザーキャノンユニット「バイナリーロータス」、近接放電攻撃である「フラグメントクロー」を装備しさらにグランドナパームという円盤型ハンドグレネードを装備している。また整備用と想定されている機能として「アーマーパージ」がある(やり方:ジャンプ中にスタートボタン。)これは「残存体力の9割&V-アーマーのすべて」を排除することにより身軽になるものである。とても実戦で使えないものではあったが、ピエゾ・バイモルフ軍曹がある戦闘中にやったこれを真似てやる人がふえて、実戦で使えるテクニックへと昇華されていった。
第3世代型ライデンはアダックスが新たに開発したもので従来機種のコンセプトを継承しつつ、アダックスお得意のユニット・システムを部分的に導入し、装備の換装が可能となったという。
最終更新:2009年12月11日 19:34