ラーメン屋に行く、高中次郎。高中はラーメンが大好きだ。
ビルが立ち並ぶ中心街、そこにそのラーメン屋はある。
「おっちゃん、みそラーメンくれ!」
ラーメン屋の常連である高中はラーメン屋に入ると迷う事もなく、みそラーメンを注文した。
「高中ちゃん、本当にみそラーメンが好きよね」
ラーメン屋の店長はちょっとホモっけがあるが、いい人だ。
高中か注文して数分、ラーメンはもう用意ができていると言わんばかりに素早く調理され、高中に運ばれる。すると、空腹の高中にはよだれが垂れそうなほどいい臭いが漂いはじめるのだ。
「おい、あんたもみそ好きなのか?」
となりに座っていた知らない客が話しかけてきた。 その客はまだ若く会社員風であり、人なつっこい笑顔をもらしている。
「あ? なんだい、あんたもみそ通なのかい?」
高中も嬉しそうに聞き返す。
「ああ、あんたとは気があいそうだ。こんど俺のお薦めのラーメン屋があるんだが一緒に行かないか?」
初めて会ったはずの男と高中はまるで気が合うダチのようだった。
「近藤ちゃん、そんな店いかないでよ」
店長がまゆをしかめて残念そうに言う。
「すまんな、強君。俺達は一つの味じゃ満足いかないのだよ」
店長を名前で呼ぶところからみると近藤もこのラーメン屋の常連なのだろう。高中は安心して近藤とアンブレラゾンビラーメン屋に行く約束をした。
最終更新:2008年11月20日 09:02