お前、ゾンビなのか!? ~美少女とゾンビ

 警察に向かう途中、女性がゾンビに襲われようとしているのを見かけた。
「おい山田! 車とめろ!」
「なんだよ?」
「美女が……襲われてる!」
「美女!?」
 美女と聞いた山田は急ブレーキした。
「助けなくちゃいけないようだ」
「……分かってらっしゃる」
 山田と高中は意識がシンクロした。襲われている女性はまさしく美女、いやまだ美少女であろうか幼さが残っている。だが、そのほうが山田と高中にはよりよい。
「山田、ゾンビをひき殺せ! 俺がプリンセスを助ける!」
「まかせな……!!」
 山田はレーサー顔負けのドライビングで車をゾンビにぶつけた。
「いまだ! 高中いけ!」
「いくぜ!!」
 高中は包丁をもって女性を取り囲んでいるゾンビを斬り殺す。高中が包丁で応戦している間に山田は女性の所に着いた。
「さあ、早く乗りな!」
「は、はい!」
 女性は素早く車に乗り込んだ。だが、その時に山田の手が彼女の腰に回っていたのは山田のセクハラであることに間違いはなかった。
「高中! 早く来い!!」
 しかし、高中の方はゾンビがたくさんいて近づく事ができない。
「だめだ山田! 俺はこっちの道から警察署に向かう、お前らは先に行っててくれ!!」
「高中……すまない!」
 山田は車を方向転換して山田の方を去っていった。
「……行っちまったぜ」
 高中は実の事を言うと寂しかった。ただ、美少女がいたから下心でかっこつけてしまったのだ。
「やべ、俺まじで死ぬかも」
 高中は恐怖と不安につつまれながらも警察署に向かうのだった。
最終更新:2008年11月20日 09:03
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