真北の大冒険 > 第5話 ついに決戦!島田真北VSジャイアント東京

ついに、島田真北の前にブラック団のボス・ジャイアント東京が現れた。

真北はジャイアント東京に話しかける
「おいジャイアント東京、なんで貴様は人殺しをしたり詐欺をしたりしたんだ」
するとジャイアント東京は答える
「そんなもん貴様に関係のないことだ」
真北は更に問いかける
「そんなことして何になるんだよ」
するとジャイアント東京は声を荒げて言った。
「俺は強くなりたいんだ!世界で一番の強い男になりたいんだ!」
「ふん、体力や武力だけが強ければいいんだな。典型的な幼稚指向じゃねぇか!」
真北も声を荒げると、ジャイアント東京は幼稚という言葉に反応して、立腹した。
「この俺が幼稚だとぉっ!なめとんのかっ!」
ジャイアント東京は怒り狂い、突然、真北に殴りかかる!
「無駄なことするなよ」
真北は何とかかわす。そして更に話を続ける。
「大体さ、貴様は誰のおかげで強くなってると思う?」
と、ジャイアント東京は次のように答える
「ああ、俺を支えてくれる他の団員達だ。」
「じゃあ訊くが、他の団員はみなただ働きか?」
「そんなことはない、ちゃんと給料払ってるさ」
ジャイアント東京は焦りつつも答えるが・・・
「それはどうかな?」
真北はなんとゴミ箱から丸められたメモ書きを拾い、広げた。するとそこにはジャイアント東京に対する団員の不満が書かれていた。
「今月こそ給料払え!この糞ボス!」
真北はたまたまこのメモ書きを拾い、ブラック団の思いもよらぬ実態を知って驚いたが、ジャイアント東京に見せた。
「これを書いた団員はどうした」
真北はジャイアント東京に訊く。
「殺した」
とジャイアント東京は答える。
「最悪な奴だ」
「この俺が最悪な奴だと!」
「当たり前だ。こんなエゴイスティックなやつを見るのは初めてだ。」
「えーい!俺様は怒った!生きて返すか!」
ジャイアント東京は完全に怒り狂い、ジャイアント東京専用の斧を構え、真北に斬りかかった!
真北は身をかわすと、斧は地面に深くめりこんだ。この斧は相当な重さで、ジャイアント東京以外に使いこなす者は殆どいなさそうだ。
「馬鹿じゃいないの?この斧を抜いてみろよ」
真北はジャイアント東京に対して挑発を続ける。
「ふん、俺の力を甘く見るなよ」
ジャイアント東京は軽々と斧を引き上げた。すると
「こんな斧など捨ててやる!」
ジャイアント東京は斧をどこかへ放り投げた。
「肉弾戦とは大した度胸だ」
「言っておくけどあの斧は単なる飾りにすぎんからな・・・」
真北はまだ知らない。肉弾で戦うジャイアント東京は斧を装備した時よりも戦闘力が増すことを・・・・・
「見せてみろ、お前を肉弾を」
するとジャイアント東京はキックを出した。
バコォーン!
油断した真北はかわすこともできず、命中!
「くそっ!」
真北は地面に倒れ、立ち上がろうとするも、どうやら衝撃が大きくてなかなか立ち上がれない!
そこでジャイアント東京は真北の腹の上に踏みかかる!
「ぐわぁっ!」
「どうした、貴様の実力はその程度なのか」
ジャイアント東京、余裕の表情。
「まだまだだっ」
すると真北は起き上がろうとするも、ジャイアント東京が踏みつけてくるのでなかなか起き上がれない。
「このままくたばるがいい。心配すんな。花ならたっぷり供えてやるよ」
「くそっ・・・・ぐはっ・・・」
入隊して3ヶ月の自衛官の中で圧倒的な強さを誇った島田真北、だが、彼は今、ジャイアント東京の前に歯が立たずにいる!
彼は孤軍奮闘でここまできた。それゆえ味方の援護など全く期待できそうにない。
「(負けるもんか・・・・っ)」
すると真北は余裕綽々なジャイアント東京が油断する隙を狙って、反撃!
バコォーン!
「なにっ!?」
真北の腹からジャイアント東京の足が離れ、真北は立ち上がった。
「残念だったな。少し反省してもらうよ」
真北はジャイアント東京のすねにキック!
「ぐはぁっ!きゅ、急所がぁ・・・・・」
ジャイアント東京は地面に倒れた。そして代わりに真北は立ち上がって近くにあるはしごを使ってアジトの一棟によじ登り、そこからジャイアント東京にボディプレスを仕掛けた!
「げほぉっ!!」
ジャイアント東京は身動きが取れない!
「ほら見ろ、あんたの泣き所も弁慶と一緒だったのか」
真北はロープでジャイアント東京の手首を縛り付ける。
「参った・・・許してくれ・・・・」
「もう二度と悪さをするな!わかったな!」
「二度としないから・・・許して・・・」
「許すわけねぇだろ!ほら、麓で警察が待ってるぞ」
真北はジャイアント東京の無傷を確認するも、どうやってジャイアント東京を麓まで連れ出すかがわからなかったが、やがて警察がやってきて、ジャイアント東京は逮捕された。もちろん、逃げ出した他の団員も然り。

さて、誘拐され人質に取られた女性はというと・・・
「あの建物の中だ!」
真北は人質が監禁されている建物を指し示し、扉を開けた。
すると中には七輪が置いてあり、そこには女性が倒れている姿が
「くそっ、やられたか」
ブラック団の団員は逃げ出す前、練炭を焚いて女性を殺してしまったのだ。
「ああ、結局救えなかった。」
真北は落ち込み始めた。ブラック団こそ滅ぼしたものの、女性を救うことが出来ず残念でたまらなかった。
ブラック団は最後まで善行をしなかった。それどころか、最後は人質を時間制限待たずして殺害したのである。

続く
最終更新:2008年11月22日 15:16
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