真北の大冒険 > 第6話 さらば自衛隊!真北の新たなる挑戦

ブラック団を見事追い払ったが、人質女性を救うことができなかった真北。
やがて夜は明ける・・・・

「もうそろそろ休暇も終わる、急いで帰ろう」
真北は足早に帰って行った。
ジャイアント東京は本当はもっと強かった。自衛官100人に対しても楽勝だったはずだ。
それゆえ超えてしまった。このような者が自衛隊で訓練を受け続けてもいいのだろうかと
このまま自衛隊にいて、他の隊員から奇異に思われて、却って仲間はずれにされてしまうのが恐ろしい。
真北はひたすら悩み続けた。そもそも休暇中にそんなことをしてよかったのだろうかと。
勤務に戻っても「お騒がせ者」とされ、謹慎を喰らうことだって考えていた。

一方で・・・・
「島田のやつがブラック団を倒したやと?」
「そうらしいで」
「奴はここにはいられんな。」
「だってさぁ、あいつの戦闘力は次元が違うもん。小学校で微積分を習ってるようなもんだ。」
「ああ、そうだ、こんなやつがうっとうしくなるぜ」
他の隊員が話し合っていた。

自宅に帰った真北
「あらま、あんた夜中に何してたの」
母が出迎えていた。
「ああ、ブラック団を倒しに」
真北は誇らしげに語る。
「あらまぁ」
「ってことで懸賞金たっぷりいただくぜ。」
「懸賞金もらってどうすんの」
「自衛隊をやめて、俺はロシアで修行をする。」
「えっ!?あんた自衛隊やめんの!?」
「うん、俺はもっと強くなりたいんだ。心身ともに」
「ええ・・・・・そうなの・・・・」
母はなぜか反対しようとしない。
「使い果たしたら、日本に帰って職を探すけどね」
この後、真北は自衛隊に辞表を提出し、正式に除隊された。

翌日
真北は船木のところを訪ねるが、競艇開催日のためあいにく留守で、競艇場へ向かった。
真北は競艇場の内部にはいると、そこには船木がいた。
「そのままやーーっ!!1−3来い!」
しかし、このレースの着順は1−5−3,船木は舟券を外した。
「あーあ、今日5レース終わったけど未だ的中無しや。」
真北は船木に近寄ると
「真北、お前まだ未成年やろ、なんで来るねん」
「別に舟券買いに来た訳じゃないですよ」
「じゃあ何しに来たんや」
「重大発表に来ました」
「おう、言うてみい」
「実は、やめることにしたんです。自衛隊を。」
「はぁ!?なんで?」
「自衛隊では強くなれないと思って。」
「んじゃどうすんねん」
「ロシアに行きます」
「ロシア!?なんでや?」
「ロシアの極寒のシベリアなら修行に向いていると思って」
「また大胆な修行だなぁ、まあ良かろう、ま、次のレースを見てみろ」
「次のレースですか」
真北は場内のモニターを見る、すると4号艇には「船木 徳男」の文字が・・・
「次の4番は俺の息子だ、まだデビュー2年目だけど」
「息子さんですか」
「ああ、もう何年も家に帰ってないさ、お前も見たことないだろ」
「うん、見たことないです」
と、話を続けているうちに次のレースが始まろうとしている。
「おお、頑張れ徳男!」
結果は・・・・・1着4番、船木徳男の勝利である。
「よっしゃぁっ!さすがは競艇界のホープ!」
「見事ですねぇ、二十歳になったら最初に徳男さんの舟券を買いたいですよ」
「だろ?」
「では、そろそろ帰ります」
真北は去っていった。

夕映えの比叡山を眺める真北。
「俺の名が語る通り、聖地は北にあるはずだ。でも北極にはさすがに行けないけど、その近くでも十分だ。俺は必ず見つけ出してやるぞっ」
こうして物語は新たなる局面を迎える・・・・

第1部、完
第2部へ続く
最終更新:2008年11月22日 16:07
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