どうせこんなものだと吸血鬼のご令嬢は吐き捨てた
対面するは赤い帽子の団子鼻の男爵、もといマリオ・グランカート
共にティータイムを過ごしていた時に彼女はなんの脈絡も無く吐き捨て始めた
「どうせこんなものなのよ。」
「なにがどうなってそんな言葉が出た!?」
必要以上にテンパるは赤い帽子の団子男爵、もといG家の長男、やはりリアクションなどの次元は私とは相容れ無いようだなとご令嬢は吐き捨てる
「この世界の住民は私の一族を理解していないわ。」
「何をだよ。少なくともお前のスタンドの事は、みんな理解してんだろ。」
とりあえずとG家の長男、マリオは無難な所からツッコミを入れる、なんと嘆かわしい事か、やはりお前はマリオ・マリオなのだなと、上品な香りを放つ紅茶を自身の口から身体の中へ流し込み、吐き捨てるご令嬢
そしてさらにそれになにがだよとツッコミを入れるマリオ・マリオはやはり単細胞にてワンパターンだった
「つまり私のカリスマについて理解しなさ過ぎなのよ」
「さっぱりわからんがとりあえずその原因は間違い無くお前にありだ。」
「そう、その発言からもうわかるわ。そもそも理解する努力さえしてないってね。」
「しなくても何も得も無ければ害も無い。」
つまりは関心と向上心の欠如、インテリストターン&アビリティアッパーの心意気が無さ過ぎる、情けない、かのジョースター一族も幾度と無く私達誇り高きブランドーに楯突いて来たと言うのに
今の人間達は最早下衆共しか居ないのか、いや、その筈は無い、何故なら私達ブランドーを地につけたジョースター一族はその下等生物である人間であったからだ
彼らにもジョースターと同じく誇り高き力が奥に潜在しているはずだ、ならばやはり私達ブランドーが今は下衆でしかない人間達のその潜在能力を引き出し、素晴らしき新時代への道を切り開いてやらなければなるまい、そう、再びブランドー一族が表へ立つ日が近づいているのだ、残念な事なのは自 -- なっしー
身がその日の目とは相容れ無い事だ、ああ嫌いだクソッタレ、太陽なんて有害な物でしかない、生物を育む光とか迷信だ、皮を剥げば水を消し、草木を枯らし、素晴らしき種である人間達を干からびらせ、人間達を導く私達ブランドーを、このブランドー家のカリスマの新生、レミードを殺す
「いや、お前デイウォーカーだろ。」
団子鼻の下等野郎マリオ・マリオが空気を読まず意味不明の言葉をねじ込んでくる、デイウォーカー?何それ、美味しいの?
さて、話が大分剃れてしまったが、まずその為には有能な部下が必要だ、有能なリーダーが居ても、一人だけでは限界があり、いずれは破滅を迎えてしまう、そう、社長には秘書を、監督にはマネージャーと言った所だ
そして今目の前にはこのままではただの下衆だが部下となれば間違い無く光る紅い宝石が居る
そう―――
「貴様は今まさに歴史的事象を前にしているのだッ
そう、お前はこのブランドーに仕える価値があるッ!!」
「丁重にお断り致します。」
What?コイツは何を言ってるんだクソッタレ
「何を怖がる事がある、このレミードに仕えるだけで一生分の安心が手に入るのだぞ?」
「いや単純に嫌だし、それにスーパースターは誰かに仕えるもんじゃないし誰のもんでも無いぜ、スーパースターだからな。」
スーパースター、即ち星、星とは夜に出てこそ美しく輝く物、そう、夜の王族である私達ブランドーとの相性は限りなく最ッ高に良いッ!
「そんな事は気にしなくて良い。『星は夜の王に寄り添ってこそより美しく、凄絶に輝くッ!』ンッン〜♪我ながら名言だなこれは。」
後でゲス作者にでも聞かせてやろう、495回ぐらい
「おーいオズー。この紅茶に何入れやがったコラー!!」
「ファーストフラッシュの茶葉に幻想郷から直送された綺麗な水で沸かしたお湯です、それ以外には何事も混入されておりません。」
坦々と水の産地まで答えるオズワルド、そして一礼、瀟洒だ
主人より。
「何も怖がる必要は無い、貴様は私達ブランドーが包み込む世界で輝けば良い、星は夜とともにあるべきだ」
「断る、それじゃ太陽が一人になっちまうからな」
「バカか貴様は!?」
星が太陽と相容れる訳が無かろうこのマヌケがァァァ〜〜〜!!
太陽はあれだ、青臭い空と戯れてれば良いんだ!!
「さぁ御託はもう終わりだ、私と共に、新時代のとbゴフォアアアアアア!!!」
「うざったいわーーー!!」
色々と耐えられ無くなったであろうマリオのスーパージャンプパンチがレミードの腹にクリーンヒットした
私の新時代への幕開けはとある一人のマヌケにより1分も経たないうちに閉幕されましたとさ
かくして私の新時代闘争はあっけない幕切れとなり、紅茶とテーブルが散乱した部屋でだらしなく大の字を飾るのでした
マリオのばーかバーカ、お前の母ちゃん太っ腹ー、ガクッ
第三部完ッ!!
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「あ、そう言えば末っ子様の血を間違って入れていたの忘れてました。」
「オイィィィ!間違い無くそれが原因だろーーー!!」
ブランドー邸の玄関からでマリオのツッコミが全体へ響いた
今度こそ終わる
最終更新:2010年04月17日 18:26