モナーオカでアイススクウェア陸軍とブラックアイヌ団の戦闘が始まり、東と西で戦線が分かれ、その西側にいる島田真北。
真北の圧倒的な戦闘力の前に歯が立たないブラックアイヌ団員たち。
「なぜアイススクウェア軍のゴミにやられる」
「しかもあのバッジは傭兵じゃねぇか」
「顔立ちからして日本人?」
団員達は目を疑った。無名の軍隊の無名の傭兵にやられることをだ。
真北の猛攻は止まらない、団員を一人二人と撃退していき、ついに西側には誰もこなくなった。そして真北と他10名の傭兵は東戦線へとすぐさま移動を開始した。すると東戦線周辺の建物は燃え上がっていた。ブラックアイヌ団の蛮行である。
「くそっ、地球の平和を阻むブラックアイヌ団め」真北は腹を立てると敵陣に突っ込み銃を放つ。
ダダダッ、ダダダッ、
ブラックアイヌ団員は次々と倒れると、真北は念仏を唱える。
「(本当は人を傷つけたくはなかったさ、だが仕方あるまい。そうでもしないと・・・)」
傭兵たちも真北に続くようにして攻勢に入り、ブラックアイヌ団員に対して銃剣だの空手だの射撃で後退させていく。
「ひぃーっ!逃げろ!」
「こいつは化け者だ!」
「本当にこいつは傭兵か!?」団員達は恐れて逃げていく。
すると真北は追いかけていく
「待て!貴様ら!」と真北は団員達に向かって叫ぶ。
「よし、こうなった集団リンチだ!」逃げ出す団員達のうち8人程度が真北の方へと襲いかかる。
「無駄だっ!」真北はその8人を空手で一蹴。団員たちは気を失っていく。
さらに数人の団員が真北に襲いかかるも、為す術なし。そこで真北は団員の一人を脅し、アンダーソンのいる本拠がどこかを訊く。すると団員を捕らえてブラックアイヌ団が使っていたサイドカー付きのオートバイに乗る。捕らえた団員をサイドカーに乗せて。
「さあ、案内するがいい」真北はオートバイを始動させ、ブラックアイヌ団の本拠へと向かおうとする。
しかしまた他の団員が真北に銃を向ける。しかし真北はそれを振り切り、銃弾をよけていく。
「おい!やめてくれ!酔っちゃうよ!」サイドカーに乗っている拘束中の団員は泣き叫ぶ
「うるせぇ!無事本拠にたどりつければ放してやる!」真北は高圧的に言う。
しばらくしてオートバイは住宅街に、そう、あのブラックアイヌ団の本拠が地下にある住宅街だ。真北は団員たちにブラックアイヌ団の姿を見せないため、道路の傍らに拘束している団員を降ろし、入り口の在処を訊くと、真北はその入り口へと向かった。
するといくつかの民家の窓から住民が外をのぞく。どうやらブラックアイヌ団の存在がばれたらしい。
「きゃぁっ!あれが噂のブラックアイヌ団よ!」
「皆さん!早く避難してください!」真北は住民らに避難を呼びかける。すると住民らは駆け足で近くの森林に避難する。ある者は車、ある者はバス、そしてある者は徒歩で近くの学校の体育館へと避難した。その学校が襲撃されるのではと思う者もいるが、心配無用、学校周辺にもアイススクウェア兵が多数警備にあたっているのである。
真北は住民全員の避難を確認すると、いよいよ本拠入り口のある民家に入る。そのつもりだったが、あいにく民家の玄関は施錠されていた。
「くそっ、ならば」
ドォーン!!
真北は自慢のパワーで扉を壊し、中に入る。するとそこにはごく普通の洋風の民家だが、そこには本拠に通じる隠し扉がある。さて、見つけ出せるか。
真北は壁掛けのカレンダーや絵画、本棚、食器棚を撤収し、隠し扉を探す。だが見つからない。すると真北は冷蔵庫の扉を開けると、そこには人が楽に入れそうな穴があった。
「そうかここか」足跡となる泥がついている。やはりここが本拠への入り口なのか。真北はその穴の中に入る。
中は暗い。一応階段となっているが、進みづらい。4つの通路のうち最も狭いらしい。真北は懐中電灯を照らしつつ、奥の方へと進む。するとそこには何か奇妙な音が聞こえる。どうやら人の声だ。となるとこの先はブラックアイヌ団の本拠なのか
「どうやらここだ」
真北は進んでいくと、ようやく日本の地下鉄駅によくある風景にたどりついた。しかし、そこには守衛がいた。
「くせ者だっ」守衛は叫ぶと、中からブラックアイヌ団員9名ほどが現れた。しかし、真北は空手であっという間にその全員を倒した。
「さあ、アンダーソンよ、どこにいる!」
真北はそう叫ぶと、守衛はおびえて、アンダーソンの居場所を指で差しながら外に逃げていった。
「よし、待ってろ!」
果たして、真北はアンダーソンと戦うことになるのか
続く
最終更新:2008年12月16日 21:42