第1話 錆色パイプの書き込み

聞いてくれよ


大学の帰りにちょっと景気付けに一杯やろうとして、裏路地にある居酒屋に向かったんだよ


所がどっこいこれがまた何故だか迷っちまってさぁ、何か一本の街灯基点にループしてる気がしてならないんだ


ほら、前を見るとまた同じような街灯が、なんだなんだ?
一体どーなってんだ?


そこで俺は思ったね、これは何かパターンが有るんだと


このループを抜け出すためにはまずそのパターンを見つける事がこの状況を抜け出す鍵になるんだと


んでさ、街灯の周りをよーく調べると、街灯後ろの塀に棒人間の落書きがあったんだよ


よくみると右、左、下を表すようになっててな、その棒人間は右わ差してたから右に進んだら今度は左を差してたんだよ、俺は思ったね、コイツがループの鍵だと


で、その後は右右左左下右左下下右に進んだんだよ、で、いい加減抜け出せねーのかよと思ってたら街灯にボタンが付いてたんだよ、で、押して見たワケよ、そしたらな


街灯がパット消えて俺から見て左の方からなんか鉄とかが錆びた時に出るような色に染まった帽子付きの女がなんか赤黒いのがこびり付いた鋸持ってこっちに近づいて来やがった!!


思わずビックリしてうわあああああああ!!って銃を抜いて一発撃っちまったんだよ


でもよ、考えてもみろよ、ビックリして錯乱状態にも近い状態で銃を抜いて狙いを定める間も無く発砲したんだぜ?


ぶっちゃけ当たる訳無いだろ?
まぁ確かに錆女には当たらなかったんだけどよ


代わりに銃弾が棒人間の絵に銃弾が当たったんだよ


するとな、よくわかんねぇけど錆女が鋸落として突然苦しみだしたんだよ、腹の辺りを抑えてな
なんか良くわかんねぇけどチャンスだと思って走りだしたんだよ、その錆女から離れるためにな


どのくらい走ったかはわかんねぇけど気がついた時にゃ人気も感じて他の灯りもある普通の場所に戻って来たんだよ


とりあえず無事にあそこから抜け出したって事を理解したね


で、その後はコンビニに寄って真っ直ぐ帰ったんだがなぁ、でもずっと変な違和感は消えなかったんだよ


今もその違和感は残ってんだけどな


ああ、しかしあの時あの錆女に捕まってたらどーなってたんだろうな、一番考えられんのは鋸でズタズタにされるって事だろうな、考えたくねーけど


そういえばなんで銃弾が絵に当たった瞬間苦しみ出したんだろうか


思えばあの絵はなんだったんだ?そう言えば、街灯消した瞬間、あの絵も何か変わってた気がすんな、確かあの絵…腹の辺りが滅茶苦茶になってたような…


とりあえず今後出るかわかんねーけど錆女に会った時の対処法だ、絵になんか仕掛けろ、殴ったり蹴ったりな、多分腹の辺りが一番効くんじゃねぇか?


一番良いのは出会わない事だからな、面白半分で錆女に会おうとすんなよ!!


P.S


友人の話じゃ錆女は都市伝説の人物らしい
また違う友人の話じゃ怨霊の類で、昔腹を鋸でズタズタにされた未句子ってヤツが化けて出てきた姿らしい


でもな、俺はあいつをそんな簡単なもので片付けられるようなヤツじゃない気がすんだよな


たとえばさ、イカレタ絵本から出てきたとか、誰かの病んだ夢から出てきたとか
そういうのがしっくり来る気がすんだよな


さらにP.S


そういや『ゆめにっき』って都市伝説があるらしい、なんでもその日記はとある病んだ少女が書いた日記で見るとどんどん心が蝕まれてくらしい


他にも『.flow』っていうゲームの都市伝説があるらしい


そう言えば『.flow』のゲームの主人公はさびつきって言うらしいが…


まさかあの錆女がさびつきってわけじゃないよな?


by 錆色パイプ



第一話はこれにて終了
なんか適当に思いついたから書いた
深い意味は一応無い
今の所は
最終更新:2010年07月08日 01:41
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。