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「巡り人」3

現時刻12時37分16秒。
「これをもちまして、風白大学院卒業式を終了する!一同、礼!」
教頭の声が体育館に響く。
 ・・・・・・・・・・・・・・・
「っくぁーーーーっ、つかれたぁー」
「ほんと疲れたね、校長の話長いよ」
「あー、足がびりびりしとるわ」
俺らが机でだらーんとしてると紗夜が俺らの前に仁王立ちで立ち声を張り上げて言う。
「・・・ったく、あんたら男子には疲れた以外の感想が無いのか!あれを見てみなよ!」
紗夜が指差したその先には子供のように泣きじゃくる咲がいた。
「うぅー、これでグシュ、みんなともグスッ、お別れかー・・・グズッ」
「おいおい、何も泣くほどでもないだろうに」
「そうだよ咲ちゃん、なにもこれで一生お別れってわけじゃないんだし、いつかまた会えるって」
「そうだよ咲。聡君の言うとおりだよ、いつかまた会えるって」
俺を含め皆が慰めの言葉をかける中、要人がなにかいいことを思いついたみたいなドヤ顔で言う。
やめろ、正直似合わん。
「・・・せやな、でも一生のお別れやないけど、なかなか合えへんくなるのは事実や。
そこでや、しばらく合えなくなっても悲しゅうないように、今から思いっきり楽しい
一生忘れたくても忘れられんような思い出創ろうや!」
「桜木・・・」
「要人・・・」
「要人君・・・」
「要人・・・。あんたヴァカじゃないの?あんた抜きで昨日の内に四人で先に考えてたんだけど、
まさか「いま俺すごくええこといったんとちゃうん!?」みたいなこと思ってるんじゃ無いでしょうね、
もしそうならあんた、本当のヴァカね」
皆少しあきれてる、紗夜に至っては説教するほどに。あ、咲は哀れんでるといったほうがいいかな。
にしてもバカじゃなくてヴァカなんだな、きっと紗夜の中ではバカの最上級がヴァカなんだろう。
「な、なななななななんやて!?ホンマか!?ホンマなんか!?聡!?」
ここまで動揺する奴初めて見たわ、ってか寛大な心はどこ行った。
「ホントだよ、要人」
「・・・と、冬弥!?」
「お前に嘘ついてなんの得になるってんだ」
「・・・さ、咲ちゃん?」
「ごめんなさいね要人君、私は反対したんだけど、紗夜ちゃんが
「あいつに聞いてもどうせ良い案でないからほっとけばいいでしょ」って聞かなくて・・・」
要人の顔がみるみる青ざめていく。
「そうゆうこと」
「oh!Nooooooooooooooo!!!!!」
紗夜のとどめ一言をきっかけに要人が壊れた。
「でも、要人を仲間外れにしようって気持ちはないから、ねっ」
「まぁ、遊びでちょいとからかってやっただけだからな」
「私は一応反対したんだけど・・・」
「あたしはマジで仲間外れにしようと思った」
「なんやてごら」
「やるならかかってこいよ」
はぁ、またこの流れかよ・・・。
「はいはい、夫婦喧嘩はそこまでにして早く行くよ」
「んだと聡!」
「聡君、なにか言ったかな?」
「お前ら置いてくぞー」
「あぁ、待って冬弥君!ほら、皆も早くしないと置いてかれるよ!」
要人と紗夜が喧嘩してそれを聡が茶化し、俺がスルーして先に行くと咲が急かす・・・なんか、デジャヴった。

3章終わり
さて、今度は一章より短くなっちゃったかな?(汗
更新遅かったわりにこのクオリティェ・・・
次回はちょっと無理やりな場面というか、出来れば明かしたくない黒歴史的な回になりそうです。
でゎでゎ、また次回ノシ
最終更新:2011年07月29日 17:50
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