これは再臨軍の代表格、零華にまつわる話。
本来、零兄弟は4人のはずだった。
しかし今生き残っているのは零華と零亜のみである。
長女、零華14歳。
火炎呪文を主に扱う魔道士である。
零兄弟に何があったのか知っている人間は零華のみである。
零華が6歳のころ、彼女の母親は子供を身ごもった。
本来ならおめでたいことのはずだが、それは歓迎されなかった。
生まれたのが三つ子だったからだ。それでも母親は3人に零亜、零斗、零奈と名をつけた。
村のしきたりは、三つ子、またはそれ以上の子供が生まれた時は、一人だけ育てることが許可され、あとの一人は他の町に養子として渡され、それ以外は殺さなくてはならない、という物であった。
多くの子供は縁起が悪いそうだ。
そして、くじにより零亜を育て、零斗を養子にし、零奈を殺すことになった。
零奈のことは零華が知ることは無かったが、零斗とは零華が10歳になるまで一緒だったため、零華の記憶は零斗を深く記憶している。
しかし零斗が7歳の時、養子になった先で強盗殺人にあう。
その知らせは零華を強く痛めつけた。
その後両親は病死。
零華は零亜と二人暮らしをいまも続けている。
零斗の面影からか、零華は年下の剣使いを見ると、親しくする傾向があるようだ。
最終更新:2011年04月02日 20:34