「164」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

164 - (2005/11/04 (金) 02:31:15) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

164.つかの間の休息   憎き仇を討つために、魔族であるDOPの血を受け入れ人であることを捨て、魔族へと変貌した♀騎士。 幾度目かの痙攣の後、身体の急激な変化の為に極度に疲労してすぐには動けなかった。 それに、魔族となったからといって負傷がいきなり回復するわけではない。 人間のままでは、遠からず死んでしまう深い傷にも十分耐えうる体、となっただけである。 「う・・・・・くっ・・・・・」 「感じはどうだ?無事に耐えたようだな。」 「う・・・・・。」 「さすがにまだ早いか。すこし・・・そうだな、あそこで休むがいい。」 DOPはそう言って♀騎士を、木の根元の日陰に運んで横たえてやった。 そして、♀騎士が魔族となった今なら有効であるヒールをかけてやる。 「う・・・・・。はぁ・・・・・。」 「どうだ、我が娘よ。今は♀GMの秋菜とかいう輩に力を抑圧されているが故、微小な効果しか得られんが。」 「う・・・・・。たすか・・・る・・・・・。かなり、マシに・・・なった・・・・・。」 一般に魔族は子を成さない。その血より生じた眷属全てを子と称する。 それは今や、魔族となった♀騎士にも本能的に理解し、受け入れられていた。 「ふふっ・・・。まさかDOP・・・あんたの、娘になる・・・・・とはね・・・・・。くっ・・・・・。」 上体を起そうとして、激痛が体中を走る。 「まだ早い。無理に体を起して話さなくともよい。」 「あいつは・・・・・♀ハンタは・・・・・もう、死んだようだね・・・・・。」 「やはり聞こえてはいたか。そうだ。求める仇はもういないな。」 「いや・・・。まだ、だ・・・・・。」(まだ♀GM秋菜がいる。あいつを殺さねば本当の意味で仇を取っていない。) 後半は、魔族の、しかも同種族でしか通じない心話というテレパシーのような物で答えた。 (DOP、あんたの目的はそのままわたしの目的だ。♀GM秋菜を討ち果たす・・・!) (よし・・・。とりあえず今はその傷を癒すが先決だ。敵対してしまったような形にはなってしまったが。  ♀ハンタの事、こちらが正しかったのも分かっただろう。深遠の騎士子の所に戻ってみる、か・・・。) (・・・・・。・・・・・・・?) (どうした?) (なんで、こんな会話の仕方を・・・知ってるんだろう・・・?なんか自然に・・・。) (先ほど、娘になったということも理解していただろう?魔族となる、というのはそういうことさ。血が、教える。) (そっか・・・・・。でも、これ少ししんどい・・・な・・・・。) (魔族としての力を行使して話しているんだからな。普通に話すほうが、そりゃあ楽なのは分かるだろう。) なるほど、と♀騎士も納得し心話を一旦やめる。 「もう少し、ヒール・・・もらえるか・・・・・?」 「よかろう。」 さらに二度ほどヒールをかけてやる。 「たすかる・・・・・。ありがとう・・・・・。少し、眠っていいか・・・?さすがに仇が、GMとなると・・・。  急いでもどうにも・・・ならないから・・・・。休んでおきたい・・・・・・。」 「我が運んでやろう。今は眠って、休んでいるがいい。」 「え・・・・・。それは・・・恥ずかしいぞ・・・・。」 「かまうな。お前は、我が娘なのだぞ?まあ、気にせず眠るがいい。」 そう言ってDOPは、娘に軽く微笑んでみせる。 ♀騎士は、なおも何か言おうとしたが強烈な眠気に負けて、仕方なく軽くうなづき、そのまま眠りに落ちた。 (・・・・・誰かはしらんが、近くに♀ハンタを殺した者がいる可能性がある。早くこの場を離れた方が得策だろう。) DOPは、娘となった♀騎士を抱え上げ林の中へと戻っていった。   <DOP 所持品/ツヴァイハンター・小青箱 現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中まで移動 備 考/♀騎士と魔族での血縁関係となる。打倒♀GM秋菜 ♀騎士を連れて深遠の騎士子の所へ向かっている> <♀騎士 所持品/無形剣・コットンシャツ・ブリーフ 現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中まで移動 備 考/DOPと魔族での血縁関係となる。♂騎士の仇、♀GM秋菜を討つ目的を持つ ---- | 戻る | 目次 | 進む | | [[163]] | [[目次]] | [[165]]

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
人気記事ランキング
目安箱バナー