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ナイアル=ポー - (2007/08/30 (木) 22:02:54) のソース

名称:・ナイアル=ポー(ACE)
要点:・アフリカ系・ずば抜けた長身・白髪・人の良さそうな目
周辺環境:・火星都市船
評価:
特殊:
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■基本設定文
夜明けの船のメンバーの一人。37人の絢爛舞踏の一人で純真の絢爛舞踏。
アフリカ系の政治家で、元火星大学の教授である。そのため、夜明けの船のクルーからはポー教授と呼ばれる。

火星独立戦争開始直前、政府軍警察に拘禁されて拷問を受けていたところを火星独立軍に救われ、地下に潜伏、リーダーに祭り上げられる。夜明けの船では、政治家として夜明けの船の運営決定権を持っていることになっている。また、単身都市船に乗り込み、対外交渉などを直接担うこともある。
火星独立のリーダーであるアリアンを知る数少ない人物の一人であり、アリアンとエリザベスを引き合わせたのもポー教授である。
アリアンの秘密を頑なに守っているが、アリアンが表にでないことにも不満を抱いているようである。

アリアンの目的を選ばない態度に対して不満を述べたり、アリアンが表に出ないことを問いつめたハックマンに対して声を荒げるなど、アリアンに関しては感情を露わにすることもある。しかし、戦闘状況下でも非戦闘員を集めて授業を行うなど肝の据わった一面を見せており、その政治的な知識のみならず、精神的な支柱としても存在感を示していた。


ビギナーズ王国は若い国家である。
藩王は16歳で登極し、未だ半年ほど経過したばかり。周囲を固めるのも10代から20代の若者がそのほどんどを占めている。
その王国に老錬な政治家が加入することによる影響は政治的にも精神的にも大きいと思われる。

ポー教授は外見的にも異質な存在である。
未だに外国からの逗留有名人を迎えたことがない王国で生活する人々は全て北国人である。
白い肌に、白い髪。美しくもあるが、反面冬の厳しさを表したような鋭さもある端正な顔立ち。
そんな北国人に対してポー教授は、アフリカ系の褐色の肌、白髪であるもののクセが強く細かくカールした髪、厳ついようでありながらその瞳にはやさしさを湛えた表情をもつ。

夜明けの船でそうであったように、ある時は食堂で、ある時は路上で、ある時は講堂で。至る所でポー教授の講義は始まる。
単にメードが多いだけではなく、どことなく中性的な国民の中で長身のポー教授が目立つこともあり、講義が始まるとどこからともなく一人、また一人と人だかりができる。
この雪に覆われた国で、ポー教授は火星大学や夜明けの船と同じように若者の中に輝きを見いだしている様子で講義に熱が入ることもしばしばだ。それと同時に、ビギナーズの若者達もまた、ポー教授の来訪に新たな風を感じ、熱心に耳を傾け、意見を投げかけるのであった。

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■歓迎会SS


ナイアル=ポー、ミズキ=ミズヤのビギナーズ王国逗留を祝って、歓迎会が催されることとなった。
王国初の逗留有名人を出来る限りもてなしたいという想いと、できれば親交を深めたいという願望が形となったものである。

正式な式典が宮廷で行われたその夜、仮想飛行士を集めた簡素なものだったが、宴席が設けられた。
幹事を務めるのはamur。王国の特産料理と地酒を出す店を貸し切られた。


幹事のamurが案内した店内は、居酒屋のようにこぢんまりとしていて、生活感がある雰囲気だ。
王国の一般家屋を模しているが、普段仮想飛行士達が仕事帰りに立ち寄る居酒屋とは一風異なり、小綺麗な印象である。
調度品などもありふれたもののようで、ほとんどが名ある職人の手がけた骨董品であり、装飾は乏しくとも機能性に優れた一品である。

「amurさん、こんなお店。隠していたんですか?」
店内に入りながら、先導するamurに尋ねるS×H。
日頃、参謀仕事に追い立てたれているため、彼女の機嫌をすっかり損ねてしまっている彼は、この手の情報を渇望していた。
「いやいや、私もつい先日見つけたのですよ」
お茶を濁しながら、ゲストであるポー教授とミズキの席を案内するamur。
藩王や摂政、執政よりも王国の内情に精通しているといわれ、うってつけの人選ではあったのだが、正直なところこの店はあまり王国の仮想飛行士には知られたく無かったのが本音である。王国の面々が時に店を破壊するほどの大暴れをすることはその身をもって体験しており、気のいい店主の隠れ家的なこの店は切り札であった。


そんなこんなで店内に入って各々が席につくと、まずはシャンパンが注がれる。
未成年は当然お酒は厳禁なので、お酒を求める藩王たくまや、ロッドら未成年組は牽制されつつジュースが用意された。
それぞれの手元に飲み物が行き渡ったところを見て、amurが立ち上がる。
「改めてお集まりいただきありがとうございます。かたっくるしいことは抜きにして、今夜は楽しみましょう。
それでは、ポー教授とミズキさんの来訪を祝って。乾杯」
amurの音頭に合わせて、口々に乾杯、と言い合いながらグラスを掲げる。

しばし、料理に舌鼓をうちながら、歓談。
夜明けの船での出来事を尋ねたり、王国での冒険談を話したり、と初めてのゲストを迎えて、皆興奮しているようだった。
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