ポピュラー音楽界では既存(過去)の音源から音(ベース音等)や歌詞の一部分を抜粋し、ループさせたり継ぎ接ぎするなど曲の構成を再構築することで名目上別の曲を作り出す手法のことをいう。このようにして作られた曲は元歌の原形をまったくとどめていない場合も多々あるが、中には単なるカバーやアレンジに近い曲も見受けられ、こういう曲は「(その)まんま使い」と呼ばれる。また、元曲(元ネタ)があまりに有名な曲だったりすると「大ネタ使い」と呼ばれる。この手法はヒップホップなどでよく使われるが、元の音源の所有者から抜粋の承諾を得なければならない。ちなみに、イギリスのテクノグループ、KLFは他人の曲を無許可でサンプリングすることで問題を起こすなど、サンプリング手法が広まり始めたころは著作権問題を引き起こすことが多かった。
また電子楽器で、実際の楽器音等をサンプラーでサンプリングして利用する場合があり、この方法で得られた音源をサンプリング音源と称する。広義の録音であるが、より細分化して素材として扱っている。
ヒップホップが一般的に認知された1990年代以降、マライヤ・キャリーやジャネット・ジャクソンなどの楽曲をはじめとして、R&Bやダンス、ポップスなど他のジャンルでもサンプリングは当たり前のように使われるようになり、もはや洋楽を語る上で外すことの出来ない手法となっている。ビルボードのHOT100チャートでも過去の曲がサンプリングされている曲が上位をを占めるようになっており、サンプリングしている曲と元ネタを比較対照し解説しているサイトも増えている。
日本ではエアロスミスの曲をサンプリングしたRun-D.M.C.の「Walk This Way」(1986年)や、リック・ジェームスの曲をサンプリングしたM.C.ハマーの「U can't Touch This」(1990年)の流行によりサンプリング手法が注目されたが、邦楽においてはサンプリング技法が取り入れられることが少ないため、洋楽を聴かない層への認知度、理解度はまだまだ低いようである。
※Wikipediaより引用
最終更新:2007年06月05日 03:19