セキゲチは人権が欲しい!
Sekiguchi and Gechi want popularity! (2022)
メンバー
Db.関口:青
被害者。音楽で一山当てたい。
ドブロ弾きと作家の二足のわらじを持つ。
Bs.げち:黄
主犯。音楽で一山当てたい。
スケジュールはおろか自分が買った服の存在をも忘れる。
Gt.ゆわ:黒
被害者。新世代の歌姫。
Carpenters級の歌声を持つ。
Md.ぽん:緑
被害者。新世代の歌姫。
Superfly級の歌声を持つ。
Bj.いぶ:赤
共犯者。部内発表会で俺の隣にいた。
人生バンジョー塞翁が馬。
持ち曲
- Blue Ridge Cabin Home
- Foggy Mountain Breakdown
- Old Home Place
- Top of the World
- Boil Them Cabbage Down
- Cherokee Shuffle
- Clinch Mountain Backstep
- Daybreak in Dixie
- Blue Collar Dreams
- Think of What You've Done
活動
2022年
2023年
あらすじ
第1巻(無印)
「M2になれば人権が手に入る…そんな風に考えていた時期が俺にもありました。」
ベーシストに憧れブルーグラス同好会に入った俺は苦節6年、鳴かず飛ばずの日々を送っていた。そんなある日、俺は凄腕ドブロ弾きの新入生・関口を脅し、無理矢理バンドを組むことに成功するーーー。
目指すのは”世界の頂点”。
1年生と修士2年が織りなす、新世代ブルーグラス小説。
(民明書房)
第2巻(忘年の能代咲花編)
「君の研究の新規性はどこにあるんですか?」
俺は一刻も早く今年を忘れたかった。
月一で行われる修論ゼミで教授陣からの質問攻めにあってからというもの、全くと言っていいほど研究のモチベーションが上がらず、俺はM2とは思えない頻度で夜な夜な独りでにサークル棟に入り浸る怠惰な大学院生活を送っていた。
そんなある日、いつものように部室でデータ整理をしていると、突然怪しい魔法瓶を持った関口が現れたーーー。
「セイロンの"青いやつ"、飲みましょうよ!」
その日のバンド練は紅茶会となった。
(民明書房)
第3巻(寝坊禁止令編)
〜前編〜
「くそっ...!何回タイムリープしてもクリスマスが来てしまう!」
大学生になってからというものの、クリスマスにはまともな思い出がない。
記憶に残っているのは「AbemaTVでSchool Daysを一気見」「バイトで急なシフト入り&クソお客様に遭遇」「発表で研究室の禁忌を踏みやり直し」「卒論のテーマ変更」「チキン冷めちゃった」...。どれもこれも大概である。
『光の多いところ、強い影がある。』《「ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」第一幕、ゲーテ》
とはよく言ったもので、定禅寺のページェントが輝けば輝くほどに青葉山に潜む影もまた色濃くなるのだ。「クリスマス」というものはその実、勝者によって作られた概念であり、そこにあやかれない者たちはいつもより眩く照らされた泥水を啜るように生きるしかないのだ。歴史とは結局、その繰り返しに過ぎないーーー。
...もうウンザリだ。クリスマスごと破壊して何もかも更地にしてやろう。
「クリスマスゥァア゛ーッ」
〜後編〜
「クリスマス!?破壊したはずでは...」
戦いの末、クリスマスを破ったかの様に思えた。
ーーーしかし、それはぬか喜びに過ぎなかった。
来る12月24日夜、訪れたのは平穏ではなく、39.0℃の高熱だった。
束の間の平和ボケをしている間にインフルエンザウイルスに侵食されてしまった。迂闊だった。年末の進捗報告で多少無理したからだろうか。やはり徹夜は良くない。
朦朧とした意識を抱えながら普段見ないテレビを付けると、倒したはずの「クリスマス商戦」のテロップが浮かんでいた。画面越しの街中には、白と緑と赤を基調とした背景に煌びやかなイルミネーションが並んでいた。舌打ちをしながら他のチャンネルに変えると、アナウンサーが青の洞窟を潜っているカップルにインタビューしている映像が映った。クリスマスは倒せなかったらしい。そういえば「やったか!?」は大体生存フラグだよな...
そんな雑念が頭の中をループする前に、俺はテレビの画面を消した。代わりにパソコンで「修士論文1章.docx」と書かれたWordファイルを開き、重い腰を上げて提出が差し迫った修士論文を書くことにした。ーーー
...俺は一体何を間違ってこんな風に...?修論を書きながら自問自答する。
数日後、熱が下がって、久しぶりにバンド練をした。曲のタテがあった瞬間、不思議と答えが導かれた。
俺が本当に破壊したかったのはクリスマスではなく、他者の価値観に惑わされて勝手に嘆いている自分自身の弱さではなかったのか。自分の喜びは最初から目の前の音楽にあったのではないのか。
...全ての謎が解けた様な気がした。今日は良い一日になるだろう。
心にできた「凹み」を「えくぼ」に変えた俺は、Dimplesへと歩き出した。
(民明書房)
みどころ
- 2022年部内発表会後に俺が全員を脅して結成。
- 2022年学祭で初披露。
- 2022年時点で1、2年生バンド(?)
2022年時点でげちは修士2年、いぶは来年度から修士1年なのでセーフ(?)
- 衣装はオリンピックカラー。一番右(バンジョー)はいぶのアンデンティティたる赤。
- 「ジャム曲を大事にしつつ、メンバーの個性を生かす。」がコンセプト。
- 褒めて伸ばす。
- 無理は禁物。休息が一番大事。
- 部室でお茶会をする。
- 関口はスコーンが作れる。
- フライヤーは手描き。
バンド名案
「セキゲチ」以降のバンド名は特に決まっていないため、演奏機会ごとにセトリと一緒に決めている。表題は初回演奏時のもの。
- 2022年学祭 セキゲチは人権が欲しい!
- 2022年忘年会 セキゲチはもっと人権が欲しい!〜忘年の能代咲花編〜
- Dimplesライブ(予定) セキゲチ 〜寝坊禁止令〜
名言集
2022年現在でも顔文字はこのバンドでよく使われる。
このバンドでは提案する時、一時的におじゃる丸になる掟がある。
イブはローマ字入力派
郷土愛が強い
編集:俺
最終更新:2022年11月30日 04:28