新しいサーバーEoSMai(192.168.2.3)ができました.
そこで,今回は今までのサーバーEoSMeRにあるデータを移築します.

1.ディレクトリの圧縮

tar cvfz GRASS.tar.gz GRASS
ディレクトリ[GRASS]を一まとめにするコマンドを[tar]といいます.
また,Windowsでは[zip]という圧縮形式が主流ですが,ここでは[gzip]という圧縮形式を使います.
上のコマンドは[GRASS]を一まとめにし,[gzip]形式で圧縮した,という意味になります.

du GRASS
ディレクトリ[GRASS]の容量を表示させるコマンドです.

tar tvfz GRASS.tar.gz
圧縮された内容のリストを見る事ができます.
さらに,
tar tvfz GRASS.tar.gz | less
コマンド[less]を用いると,自動スクロールせずに圧縮した内容のリストを見る事ができます.

2.圧縮したデータの解凍

作成した[GRASS.tar.gz]を解凍してみましょう.

まず,[tmp]というディレクトリを新規作成し,そこに[GRASS.tar.gz]を移動させます.
そして,ディレクトリ[tmp]に移動し,[ls]を表示させましょう.
mkdir tmp
mv GRASS.tar.gz tmp/.
cd tmp
ls
上の4つのコマンドはセミコロン[;]を用いて,1行で表すこともできます.
mkdir tmp; mv GRASS.tar.gz tmp/.; cd tmp; ls

では,圧縮したデータを解凍します.
tar xvfz GRASS.tar.gz
詳しい事は,研究室内のUNIXコマンドのリファレンスや次のコマンドを見てみてください.
man tar (日本語のマニュアルが表示されます)
tar --h | less (英語のヘルプが表示されます)

3.データの転送

FTPを用いて,[GRASS.tar.gz]を新しいサーバ[EoSMai]に送ります.

gftp &
上のコマンドを入力すると,[gftp]というFTPのソフトが起動します.
画面の上の方にある空欄にそれぞれ値を入力します.
ホスト:192.168.2.3
ポート:(空白)
ユーザー名:各々のユーザー名を入力
パスワード:各々のパスワードを入力
左のパソコンのアイコンをクリックすると,ホストサーバーに接続します.
ホストサーバーと接続できると,右側の欄にホスト側のホームディレクトリが表示されます.
左側の欄が今いるサーバーのホームディレクトリです.
左側から右側へ,[GRASS.tar.gz]をドラッグして移動させます.
しばらくして,右側の欄に[GRASS.tar.gz]が表示されればOKです.

上で,練習として[GRASS.tar.gz]をディレクトリ[tmp]内で解凍してみましたが,本来は不要なディレクトリです.
なので,ディレクトリ[tmp]を削除します.
cd
rm -r tmp
通常,[rm]だけでは,ディレクトリを消すことはできませんが,オプション[-r]を付けることで,消せるようになります.
ただし,[rm]を使う際には注意が必要です.
Windowsと違い,ごみ箱という一時受け入れ先がありませんので,[rm]で消したデータは復元できないと思った方が良いでしょう.


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最終更新:2007年06月04日 12:15