新しいサーバーEoSMaiではTeraTermが使えません.
そこで,puttyを使ってログインします.
1.puttyのインストール
puttyは
puttyオリジナルページ(英語版)や
hdkのページ(日本語版)などからダウンロードしてください.
[zip]形式で圧縮されているので,解凍後,[C:\Program Files]などにフォルダをコピー&ペーストしておいてください.
2.ホスト名の登録
ホスト名を登録しておくと,いちいち[192.168.....]などと入力しなくても,ホスト名を入力するだけで接続させることができます.
まず,[C:\WINDOWS\SYSTEM32\DRIVERS\ETC] にある[HOSTS]を編集します.
メモ帳で[HOSTS]を開いてください.
一番下の行に,
192.168.2.1 EoSMeR
192.168.2.3 EoSMai
を書き加えてください.
このとき,右側の[EoSMeR]と[EoSMai]は各自で好きなように付けていただいてかまいません.
また,[C:\WINDOWS]内にあるデータは下手に消したりするとパソコンが壊れてしまう危険性があるので,取り扱いには十分注意してください.
3.PuTTYのオートログイン設定
オートログインの設定をする事で,ユーザー名やパスワードを書かなくても自動でログインすることができます.
以下の作業は京都大学の
PuTTYで鍵交換方式によるSSH接続をなぞっていますので,そちらも参考にしてください.
3.1.キーの作成
まず,[puttygen.exe]を起動させます.
すると,ウィンドウの中央あたりにある[Generate]をクリックし,キーを作成します.
このとき,マウスポインタの動きからキーを作成するので,ウィンドウ内で適当にマウスを動かしてあげてください.
作成が終わったら,[Generate]の下にある[Save private key],[Save public key]の順番にクリックしてください.
このとき,プライベートキーとパブリックキーはputtyが保存されているフォルダに保存してください.
それぞれの保存名は
プライベートキー id.ppk
パブリックキー id.pub
です.
また,[Generate]の上の方に[Key passphrase],[Confilm passphrase]という欄がありますが,ここは空欄にしてください.
3.2.パブリックキーの転送
3.1.で作成したプライベートキーとパブリックキーは各自で使っているパソコン(クライアント)とサーバー(ホスト)の両方にあって,割符のように使われるものです.
なので,パブリックキーをホストに転送しておく必要があります.
まず,[psftp.exe]を起動させます.
すると,コマンドプロンプトのようなウィンドウが表示されますので,そこに次のように入力してください.
open EoSMai
上の[EoSMai]は2.で設定した[192.168.2.3]の名前を入力してください.
すると,ユーザー名やパスワードの入力を求められると思いますので,その通り入力してあげてください.
その後,
put id.pub
上のコマンドで[id.pub]をホストに送ります.
exit
終わったら,[exit]で[psftp.exe]を終了させてください.
3.3.パブリックキーの設定
3.2.でホストに転送したパブリックキーを設定しなおして,使える状態にします.
まず,puttyを起動させ,EoSMaiに接続させてください.
[ls]を使うと,ホームディレクトリに[id.pub]があることを確認してください.
ssh-keygen -i -f id.pub >> authorized_keys
上のコマンドを用いて,[id.pub]を認証キーとして読み込ませます.
また,デフォルトでは[bash]という入力形式(シェル)になっているので,[tcsh]という形式に変えます.
chsh
上のコマンドは[change shell]の省略で,シェルを変更するコマンドです.
パスワードの入力が求められると思いますので,それぞれのパスワードを入力してください.
最後に,
/bin/tcsh
を入力してください.
これで,[bash]から[tcsh]に変更できました.
続いて,パブリックキーを保存するディレクトリを作成します.
mkdir .ssh
[.ssh]となっているのは,隠しファイルを意味します.
また,キーは大事な個人情報なので,自分以外の人間に読まれないようにする必要があります.
chmod 700 .ssh
上のコマンドは[change mode]の省略で,ディレクトリやデータの属性(パーミッション)を変えるコマンドです.
[ls -lsa]もしくは[dir]を入力すると,画面の左側に[drwxrwxrwx]などといった記号が並んでいる事がわかると思います.
一番初めの[d]はディレクトリの場合に表示されるもので,通常のデータでは[-]となっています.
2文字目からはディレクトリ・データとの関係を示したもので,[r]は[read(読み取り可)],[w]は[write(書き換え可)],[x]は[exection(実行可)]を意味します.
2文字目から4文字目はディレクトリ・データの所有者の場合,5文字目から7文字目は所有グループの場合,8文字目以降はその他のユーザーの場合を意味します.
今回は,自分以外の誰にも見せないようにするので,[drwx------]となればOKです.
続いて,[authorized_keys]を[.ssh]に移動させます.
mv authorized_keys .ssh/.
ここで,[id.pub]はすでに[authorized_keys]を作成してあるため,必要のないデータですし,不用意に置いておくのは危険なので,消しておいてください.
rm id.pub
では,ディレクトリ[.ssh]に移動します.
cd .ssh
ここで,先ほどと同じように,今度は[authorized_keys]のパーミッションを自分以外ではいじれないように変更させます.
chmod 600 authorized_keys
ここで,[ls -lsa]をした結果,[-rw-------]となればOKです.
3.4.puttyの設定
puttyを実行している際は,[exit]で終了させ,もう一度puttyを起動させてください.
puttyには設定を保存して,使用する事ができます.
次のように設定してください.
- カテゴリ[接続]⇒[データ]をクリックし,自動ログインのユーザー名にユーザー名を入力
- カテゴリ[接続]⇒[SSH]⇒[認証]をクリックし,認証のためのプライベートキーファイルを参照し,選択(id.ppk)
- カテゴリ[セッション]をクリックし,ホスト名またはIPアドレスを入力(EoSMai)
- カテゴリ[セッション]をクリックし,セッション一覧に任意の名前を記入し,[保存]をクリック
以上の方法で,次回からはカテゴリ[セッション]のセッション一覧から選択し,[開く]もしくはダブルクリックでオートログインができると思います.
3.5.補足
EoSMaiの日本語表示はUTF-8を使っていますので,このままの設定では日本語の部分が文字化けします.それを回避するには,カテゴリ[ウィンドウ]⇒[変換]で,「受信されるデータの文字セット変換」を"UTF-8(CJK)"に設定してください.
最終更新:2008年06月30日 11:35