本日の内容
1.GRASSのデータの変換
2.GMTでのデータ作成
GMTとはthe Generic Mapping Toolの略でUNIX上で起動できるアプリケーション。
GMTではPostScriptファイル(.psファイルやPDFファイルなど)を作成することができる。
※PostScriptとは様々な計算・処理と共に描画命令を実行することができる言語
1.GRASSのデータの変換
GRASSのデータをGMTで読めるように変換する
(先日分のベクタデータを完成していることが前提です。)
まずカレントディレクトリがEpicenterにあることを確認する。
変換スクリプト(ルビーファイル)をコピーする
cp /home/narisu/Epcenter/mod2gmt.rb .
mod2gmt.rbファイルの修正をemacsで行う。
最終行に以下のものを追加
out1.close;out2.close;
修正したスクリプトを実行する
ruby mod2gmt.rb
成功していれば、epi4.textとepi4.lineという2つのファイルが出来る。
出来ていれば次の2.GMTでのデータ作成に進む。
2.GMTでのデータ作成
※GMTをはじめて利用する場合
GMTのパスが通っていない(設定されていない)場合は下記ファイルをコピーする。
cp /home/kaoru/.tcshrc .
source .tcshrc .
海岸線を書く
先日作成したベクトルデータを記入するための下図を作成する。
pscoast -JM16 -R130/140/30/40 -Ba1f30mg1 -Dh -W2 -P -V -K > epi4.ps
(オプション)
-JM16:メルカトル図法
-R130/140/30/40:リージョン 南/北/東/西
-B a1(イチ)f30m g1(イチ) :目盛 1度(f)30分(m) 1度毎にグリッド
-Dh:分解能(Dfが高分解能。以下Dh,Di,Dl,Dcと続く。
-W2:線の太さ
-P:紙の向き(PはPortraitの略。立て向き。横向きはL(Landscape))
GMTでは日本地図のデータがあるので、それが表示される。
画像の確認
画像を確認するためビューアソフトのGVを起動する
gv &
作成したファイルを開く
file openfiles epi4.ps
GMTの設定ファイルの変更
GMTの設定ファイルの内容を変更することで、必要に応じた形式に対応することが出来る。
gmtdefaults -L > .gmtdefaults4
※これを実行した後で、ウォーニングが出るが無視してよい。
emacsで.gmtdefaults4を開く。
emacs .gmtdefaults4
次の項目の内容を次のように修正する(修正内容はボックスの中参照)
letter(修正前) → a4+(修正後)
tddd:mm:ss → ddd:mm:ssF
plainであること(変更無し。白黒模様の枠を付けたい場合はfancyと入力)
inch → cm
設定ファイルを変更したのでepi4.psを再作成する。
pscoast -JM16 -R130/140/30/40 -Ba1f30mg1 -Dh -W2 -P -V -K >! epi4.ps
epi4.psに線情報を追加する
psxy epi4.line -JM -R -W5/255/0/0 -O -K -M >> epi4.ps
(オプション)
-O:オーバーレイ
-M:マルチプル
epi4.psに文字情報(属性情報)を追加する。
pstext epi4.text -JM -R -G0/0/255 -O >> epi4.ps
PDFを作成する
ps2pdf epi4.ps epi4_new.pdf
lsでpdfファイルが完成している事を確認する。
pdfの取り出し方
ftpを使う方法もあるが、ここでは簡単な方法をしめす。
ブラウザ(インターネットエクスプローラーなど)を立ち上げる
アドレス欄に次のように記入。
ユーザの認証があるので以下のように記入
ユーザ名・パスワード puttyと同じ
フォルダが表示されるので、必要なファイルをコピーすればよい。
コピーしたPDFファイルを開けると以下のようになる
最終更新:2007年06月29日 15:51