プロローグ
西暦2364年、人類は混沌(CHAOS)の闇に包まれていた…。
人類がまだ地球で暮らしていた頃、人類はある大きな問題を抱えていた。
世界各国では人口が激増し、食糧不足、用水不足、雇用不足、そして開発とエネルギー消費が加速し、環境破壊、資源枯渇も問題となっていた。
しかしそれらを凌ぐ最大の問題だったのが、人々が住む場所がなくなったのだ。
これらを重く見た国連は、以前から水面下で進められていた月への移住する計画に乗り出すことを本決定したのであった。
地球に住む人々の一部を月のラグランジェ・ポイント5に建設したスペースコロニーへの移住を完了させ、月に移り住んだ者達は「月の民(ムーンレィス)」と呼ばれ、コロニーは月共和国「EDEN(エデン)」として建国した。
それから数年が経ち、EDEN政府による発表で、地球で感染率90%のウィルスが発生し地球文明は崩壊したとされ、月と地球の物流、渡航を停止すると、月の民たちに伝えられた。
そのウィルスは感染すると正気を失い、凶暴化して人間を襲うとされた。
発表当時は、政府の判断に反感をもった者もいたが、それも時が経つにつれなくなり、「地球人=危険」という認識が定着したのであった。
人類が月へ移住して150年経ち、現在、西暦2364年。
月の民たちは新たな問題に直面していた。
科学技術の異常発達により、民間や個人での高度な科学開発、研究が可能となっていた。
それにより、モラルを失った研究開発、そしてそれらの責任を放棄する者が続出し、スペースコロニーでは様々な事件が多発していた。
それらを管理、取り締まりを行う政府機関「開発研究取締局」と、それらの事件を対処する警察機関「ESWAT(ESpecialy Weapon And Tactics)」が設立され、さらに新たな法律が制定されるようになった。
そして今日、新たな魔の手が月の民たちに静かに迫っていた…。
今こそ、人類の絆が試される。
目次
- 舞台設定
- 組織・勢力
- 登場人物
- メカ・パワードスーツ・モビルスーツ
最終更新:2012年06月03日 15:01