「ABC」は浅野学園生物部の部誌です。名前は浅野学園生物部の英文名からつけたものです。そして~今が始め~という気持を籠めたものでした。ABC第1号は50年前の昭和34年(1959)に発刊されたと記憶している(ミスで、発行日付が記されていない)。以来数年おき、または毎年発行されている。大変愉快なことであり、御指導された顧問の先生、部活動を継承された部員に心からの感謝を捧げたい。
ABC第1号の中から、顧問浜野駿吉先生のお言葉を引用させていただくこととします。
「ABC]の発刊によせて
巻頭言 顧問 浜野駿吉
このたび生物部の部誌が誕生することは、大変よろこばしいことです。20余年も前に「科学界」という相当に立派な機関紙が発刊されましたが、紙の統制が強化されるにつれて自然消滅してしまったことを大変惜しく思って居ます。これは理科の総合誌ではあったが、物理化学に重点を置いていたようでした。今回は生物部が単独で作ることになったのですから、それだけ生物部の生長発展を意味するもので甚だ愉快に思います。
誌名の「ABC」というのは、浅野学園生物部の英名のイニシャルなそうですが、なかなか気が利いた良い名前だと思います。「ABC]ということは物事の初歩とか入門とかを意味する場合にも使われるようですが、生物部は顧問の神田先生の御指導で、極めて熱心に系統的に研究活動をして居り、一昨年は大石、高柳両君が読売科学賞に入賞いたし、昨年は高柳、野口の二君が、矢張り科学賞の本県予選に、第1席で入選し知事の最高賞を獲得されたことなどが立派に証明する通り、既に専門的にも可也高度な研究がなされているので、「ABC」誌も相当充実した立派なものが生まれると期待して居ります。しかし、素晴らしい研究や新発見でなければ恥ずかしいから投稿できないなどと考えてはいけないと私は思います。どんな小さなことでも初めての諸君には、偉大な新発見であり、新知識であるのだから、自分が実際に科学したものであるならばどしどし発表して貰いたいと思います。
そして又、そのことが、勉強のはげみのよすがともなれば、本誌の発刊もまた大いに意義のあることと言えましょう。「ABC」の健やかな発展を祈ります。