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イモリは植物を育てるのか

大見出し

イモリは植物を育てるのか?
                 両生類班  

● 実験概要

『イモリは植物の成長を促進しているのだろうか?』
私たちがそう思ったのは、イモリを飼育している水槽の中の水草が元気に育っているのを見たからだ。
特に水草のために何をしているわけではない。それでも水草が生き生きとしているのには、イモリが関係しているのではないか。
そう思った私たちは、イモリと植物の関係を実験で確かめることにした。

● 用意するもの

  • リスト

  • 水槽 (同程度の大きさ)             ×2つ
  • イモリ(一般的なサイズの♀)           ×1匹
  • 浮き草(オオサンショウモ 根付)         ×20枚
  • ライト(蛍光灯の一灯式)             ×1個
  • 水  (カルキ抜きで塩素を抜いた水道水)     ×適量
  • 砂  (イモリ水槽に入っていた田砂と磯砂の混同砂)×適量
  • エサ (乾燥糸ミミズ)              ×適量

● 実験方法

まず水槽に水を同量入れ、砂を底に敷き詰める。
浮き草を10枚ずつ浮かべ、片方にイモリを放す。
一日おきに浮き草やイモリの様子を観察し、適宜エサやりや水換えをおこなう。
水換えは2つを同時に、同量するように気をつける。
浮き草を使うのは、成長が早く、結果がすぐ出ると思ったからだ。

2月26日 実験開始
実験を始めるときには、すでに原稿締め切り2週間前をきっていた。
失敗したらとりかえしがつかないような状況だった。


● 結果予想


生物がいると、えさの食べ残しや糞などがでるので、水の中に植物の成長を助ける栄養が増える。だから、イモリがいる水槽のほうが植物の成長が早いんじゃないかと思った。
これは食物連鎖の原理にも基づいているので、おそらく正しいだろう。
結果が楽しみだ。

● 実験過程


[2月28日]


  浮き草の枚数はどちらも増えなかった。まあこんなに早くは増えないと思っていたが。
  根はどちらも養分を効率的に吸収できるように広がっている。
とりあえず枯れる心配はなさそうだ。
イモリは水槽のそこにいる。冬はいつもそうだから、別段変わったことはない。
  イモリ無し水槽(以後『無』)は根っこや水槽表面に気泡が付着している。
  イモリ有り水槽(以後『有』)にこの変化は見られない。
  おそらく、『有』の方は生物がいたので水流が起こり、気泡ができなかったのだろう。
  イモリが物欲し顔だったのでエサを少量あげたが、水は換えなかった。
  実験はまだまだこれからだ。

[3月1日]


  思ったより成長が芳しくないので、ライトを使って光を与える。
平日は常に点灯し、イモリに悪影響だと思うので休日は消すことにする。
葉の緑色がだんだん薄くなってきている。元気がない証拠だ。大丈夫だろうか。
イモリはいつもより落ち着きがない。水の量が多すぎるから酸素が足りないのか。
エサも食べない。これはやばい。
しかし実験の途中なので下手に動かすこともできない。
だから対処は空気の通るところを増やすだけにとどめた。
『有』の中に28日に入れたエサの残りがカビてしまった。
ほとんどはそこに沈んでいるが、いくらかのエサは根のひとつの付着している。
水を半分だけ換えて、カルキ抜きを入れた。
根のエサを回収すると根っこが傷むかもしれないので、底のだけ水換え時に回収した。
実験失敗に向かって進んでいる気がする。



[3月4日]


  今日は明らかに変化が出た。
  『有』の葉は黄緑っぽい色で弱々しい。
  『無』の葉はあざやかな緑をしている。光を与えたのが功をそうしたのだろう。
そして、新しい葉っぱが2つの浮き草から1つずつ生まれた。
これでますます観察が楽しくなる。
イモリは活発。苦しんでいるようではないので、体調が回復したのだろう。
エサもよく食べる。これで死ぬ可能性は低くなった。
『有』の底に溜まっていたゴミを網ですくった。ほとんどはカビたフンだった。
ようやく実験が軌道に乗り始めた。実験失敗は回避できたようだ。

[3月6日]


  それほど状況は変わっていない。
  『有』の葉はよりボロボロになり、色もより抜けた。
  『無』の葉は成長こそ見られないが、生き生きとした緑色をしている。
  根も『有』はカビてるっぽいが、『無』は元気に広がっている。
  水を半分換えた。

[3月8日]


  『無』はさらに葉が増え合計15枚(一つから3枚、他の一つから2枚増えた)。
『有』は変わらず10枚。
  期末試験前の部活は今日で最後なので、イモリにエサをあげた。よく食べる。

~期末試験期間により部活なし~ (結構がんばった)

[3月14日]


  試験が終わった。疲れた。
  部活に来ないうちに枚数はだいぶ変わった。
  『有』:大きい葉8枚 小さい葉5枚 『無』:大きい葉12枚 小さい葉6枚
  『無』の変化は予想通りだった。葉の色も濃い緑で元気。ちょっと油が浮いていた。
『有』が枯れた葉はあるものの増えていたのは嬉しかった。葉も色が戻ってきた。
『有』にゴミがものすごい量たまっていた。水の色も薄黄色で水質が悪そう。
『無』にはゴミはない。水も透きとおり、環境がよさそう。根もよく成長している。
イモリがものすごく腹が減っているようだったので、エサをあげた。
水をいつものように半分換えた。ゴミも網で除く。

● 最終結果


原稿を書いた3月17日の時点で
『有』は19枚 『無』は21枚  であった。
要するに、『イモリは植物を育ててはいなかった。』ということである。

● 考察


予想に反して、生物がいない水槽の植物のほうが成長の速度が早かった。
この理由として、生物がいる水槽の水質の汚染が考えられる。
少しの汚れは植物の栄養となるが、水質の汚染の進度が、植物の吸収量を上回ってしまったため、栄養過多に陥りうまく成長が進まなかったのではないかと思う。
人間だって食べ物は必要だが、食べ過ぎると体によくない。そういうことだ。
しかし、始めに入れる枚数を変えたら、状況は変わったかもしれない。
植物が増えることで、栄養の吸収量も増え、汚染とのバランスが取れたかもしれないのだ。
また、実験の期間も関係したかもしれない。
実験の最後のほうでは、生物がいる水槽の葉の枚数がいない水槽の枚数に近づいている。
このまま実験を続けていたら、枚数は逆転したかもしれない。
これらのことは今度実験してみる価値はあるだろう。
期間を長くした場合、生物は死んでしまうかもしれないが・・・。
まぁ今回は『成功』ということで実験を終えたいと思う。


● 感想


部員1:久しぶりに実験らしい実験ができてよかった。しかし、なんか俺がほとんどの作業をした感が否めない。まぁ、いいか。 楽しかったし。 成功したし。

部員2:ほとんどやる事がなかった。てゆうか朝とか無理だよ。
でもエサはちょっとやったよ。
イモリが可愛ければそれでいい。

スペースぴったりやん。
      ~Fin~








最終更新:2009年11月03日 23:00
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