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安全性の分析 - (2008/05/05 (月) 11:35:14) の編集履歴(バックアップ)
- 取引先などの支払い能力や財務的な安定性を判定するのが、安全性の分析です。支払い能力は資金の流動性の確保と関連するので流動性分析ともいいます。
- 代表的な指標としては、流動比率、正味運転資本、自己資本比率があります。
- 流動比率は以下の式で表されます。
流動資産
流動比率= ────────×100(%)
流動負債
- 下記の図のように、短期の要決済債務である流動負債に対して、短期の支払手段である流動資産にどれだけ余裕があるかという指標です。
貸借対照表
┏━━━━━━━━┳━━━━━━━━┓
┃流動資産 ┃ 流動負債 ┃
┃→短期の支払手段┃→短期の要決済 ┃
┃ ┃ 債務 ┃
┃ ┣━━━━━━━━┫
┃ ┃ 固定負債 ┃
┣━━━━━━━━┫ ┃
┃ ┣━━━━━━━━┫
┃固定資産 ┃ 純資産 ┃
┃ ┃ ┃
┗━━━━━━━━┻━━━━━━━━┛
- 流動比率は200%以上が理想的ともいわれますが、多くの企業がこれを下回っており、130%から140%程度でも良好な数値です。
- 正味運転資本は比率ではなく実数分析に該当します。計算式は以下のとおりです。
正味運転資本=流動資産-流動負債
- 短期の支払手段から短期の要決済債務を差し引いた流動的な資金の正味額を示します。企業は一定の正味運転資本を確保しておくことが重要です。
- 企業の資金調達には、企業の外部者(例えば金融機関)からのもの(他人資本)と株主など出資者からのもの(企業内部に留保されたものを含む)からのもの(自己資本)があります。自己資本比率は、資金の源泉である他人資本と自己資本のバランスをみる指標です。計算式は以下のとおりです。
自己資本
自己資本比率= ─────────×100(%)
負債・純資産合計
空の資金伸び率は、正確には対前年度伸び率です。分析対象年度の数値から前年度の数値を差し引いた金額を前年度の金額で割った値をパーセントで表したものです。
分析対象年度の金額-分析対象年度の前年度の金額
伸び率 = ────────────────────────×100(%)
分析対象年度の前年度の金額
対前年度比率から100%を差し引いた数値となります。
- 前年度の数値がマイナスの場合は、意味のある数値とならないので、対前年度比率と伸び率は計算外とします。
- 対基準年度比率は、特定の期を基準年度としその数値を100%として、他の期の数値を基準年度数値との比率(パーセント)で表したものです。
分析対象年度の金額
対基準年度比率= ────────────×100(%)
基準年度の金額
- 分析期間の初年度を基準年度とするのが一般的ですが、初年度が異常な場合は、正常と考えられる他の年度を基準年度とするのが適当です。その場合、その年度以前はさかのぼった計算を行います。