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収益性の分析 - (2008/05/05 (月) 12:30:42) の編集履歴(バックアップ)
- 企業がどれだけの利益をあげているのか、あるいはあげる能力があるのかをみるのが、収益性の分析です。
- 収益性の指標の中心となっているのは、資本利益率です(原語のイニシャルからROI(Return on Investment))。投資収益率ともいいます。
- 式に表すと以下のとおりです。利益や資本として何を採用するかによって、さまざまな資本利益率が算定されます。
利益
資本利益率= ───────────×100(%)
資本(または資産)
- 利益として経常利益、資本として総資本(負債・純資産合計)をとるのが、総資本経常利益率です。
経常利益
総資本経常利益率= ───────────×100(%)
負債・純資産合計
下記の図のように、短期の要決済債務である流動負債に対して、短期の支払手段である流動資産にどれだけ余裕があるかという指標です。
貸借対照表
┏━━━━━━━━┳━━━━━━━━┓
┃流動資産 ┃ 流動負債 ┃
┃→短期の支払手段┃→短期の要決済 ┃
┃ ┃ 債務 ┃
┃ ┣━━━━━━━━┫
┃ ┃ 固定負債 ┃
┣━━━━━━━━┫ ┃
┃ ┣━━━━━━━━┫
┃固定資産 ┃ 純資産 ┃
┃ ┃ ┃
┗━━━━━━━━┻━━━━━━━━┛
- 流動比率は200%以上が理想的ともいわれますが、多くの企業がこれを下回っており、130%から140%程度でも良好な数値です。
- 正味運転資本は比率ではなく実数分析に該当します。計算式は以下のとおりです。
正味運転資本=流動資産-流動負債
- 短期の支払手段から短期の要決済債務を差し引いた流動的な資金の正味額を示します。企業は一定の正味運転資本を確保しておくことが重要です。
- 企業の資金調達には、企業の外部者(例えば金融機関)からのもの(他人資本)と株主など出資者からのもの(企業内部に留保されたものを含む)(自己資本)があります。自己資本比率は、資金の源泉である他人資本と自己資本のバランスをみる指標です。計算式は以下のとおりです。
自己資本
自己資本比率= ─────────×100(%)
負債・純資産合計
貸借対照表
┏━━━━━━━━┳━━━━━━━━┓
┃資産 ┃ 負債 ┃
┃→資金の使途 ┃ →他人資本 ┣━━┓
┃ ┃ ┃ ┃→資本の源泉
┃ ┣━━━━━━━━┫ ┃
┃ ┃純資産 ┣━━┛
┃ ┃ →自己資本 ┃
┗━━━━━━━━┻━━━━━━━━┛
- 自己資本として純資産をとるか、株主資本を取るかという問題もあります(3級の範囲外)。