アットウィキロゴ

ねらい

ブラックカーボンの生態学 -そのブラックボックスに迫る-

 

Q生態系にはどれだけのBlack Carbon(BC)が存在し、どのような役割を果たしているのか?

 

BCは、有機態炭素が燃焼してできる黒色化合物の総称です。BCは、木炭、スス、エアロゾルなどと名前を変え、形を変え、土壌、森林、大気、海洋など様々な生態系に存在します。

 

BCは人の営みに不可欠な『火』によって生成される物質であるため、その生態系への影響を理解することは、人間活動による地球環境への影響を理解する上でも重要です。

 

BCは炭素を主な材料とし、さらに微生物による分解への抵抗性が高いため、生態系における炭素貯留に重要な役割を果たすとされています。また、BCの持つ黒色、高いC/N比、多孔質な構造などの特徴は、大気や地表面における熱収支、土壌中の養分循環など様々な生態系プロセスに影響します。

 

しかし、このようなBCの多様かつ重要な役割にも関わらず、研究が盛んになってからの日が浅いためか『Black Carbon』という単語自体に馴染みのない方も多いと思います。

 

本集会では、大気-陸域生態系に存在する様々なBCについて、近年の研究をレヴューした上で最新の研究成果を紹介します。広くBCという物質の重要さ、厄介さを認識して頂くとともに、様々な分野の研究者との議論を通じ、現時点でのBC研究の問題や新たな研究の方向性を探りたいと思っています。

 

最終更新:2009年12月12日 14:40