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人間と災い



彼の生命を左右する男に彼は言った。

「何故俺を生かしておく」

男はつまらなそうに早口で答えた。

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「生かす?強いて言うなら
生かしても殺してもお前の為ではない事は確かだ。
結果として生きているに過ぎない。
理由が欲しかったか?残念だったな。」





彼は困惑した表情で何か思案し、悲しそうに尋ねた。

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「何故俺なんだ」





男は吐き捨てる様に答えた。

「選んじゃいないさ。
お前、自分が特別だとでも思ってるのか?
目の前にいたのがお前だった。
そこにも理由はない。」



男は人間にとっての災いの象徴である。

彼は人間である。

災いと言うモノ自体が、
人間の思い込みで出来た虚像。


彼は世界中にいる。
男は彼等に捏造された存在。


それをどうこう言うつもりはない。

私には、そう映るというだけの事。




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最終更新:2007年04月21日 09:28