陽斗「玲司、このあと暇か?」
玲司「おお陽斗、暇だぜ、ゲーセン行くか?」
陽斗「行こうぜ」
玲司「でもいいのか?中学んときのダチ来てたんだろ?」
陽斗「あぁ、あいつら忙しそうだからな」
ゲームセンター
玲司「今のは右だろー」
陽斗「右フックだと反撃されたら対応できねえじゃん」
玲司「きつかったんだしそこは賭けに出たほうがよかったんじゃね?」
陽斗「なるほどねー」
玲司「しかし陽斗はゲームうめえよな、剣闘もやってたのにいつやってたんだよ」
陽斗「さっき来てたやつらと昔廃墟にテレビとゲーム機持ち込んでかなりやりこんでたんだ」
陽斗「負けたら筋トレか素振りってルールでな、剣闘の修行しつつゲームやってたんだよ」
玲司「へぇ・・・仲良しだな」
陽斗「まぁな、玲司はどうなんだ?お前は剣道やってたんだろ」
玲司「俺は中二でやめちゃったからなぁ・・・それからゲーム三昧って感じ?」
陽斗「そっかそっか」
玲司「じゃあさ、今からその廃墟行ってみよーぜ」
陽斗「はぁ?なんで?」
玲司「いーじゃん、高校入ってから行ってないだろ?」
陽斗「行ってねえな、どーせ暇だし行くか」
護衛隊屯所、5番隊隊舎
夏輝「花守副隊長、お連れしました」
花守「遅い‼‼‼‼‼休暇中でも連絡はいつでもとれるようにしとけ‼‼‼‼‼」
審判「し、失礼しました‼‼‼‼‼」
?「・・・まぁまぁ悠ちゃん、そのへんにしといたれや」
花守「青砥隊長、下の名前で呼ぶのはやめてください」
青砥「ええやないの、たまの休暇でも友人の試合の審判なんて感心やないか、なぁ?」
審判「い、いえ、とんでもないです」
青砥「それより、後ろの二人と急いで任務にあたってくれるか?休暇はまたあげるから、な?」
審判「ありがとうございます‼‼‼‼」
亜希「早く行きましょ」
夏輝「じゃー行ってきまーす」
花守「・・・確かに休暇中の隊兵を呼び戻すのは珍しいですが、今は忙しいんですよ」
青砥「知ってるよー、あと、二十歳から入ってきたどの隊にも属さない人を隊兵って呼ぶのやめーや」
花守「隊長が15歳試験と20歳試験で入ってきた兵を差別したくないのはわかりますが、明確に役割が違うので」
青砥「そうなんやけどな・・・あんたも寝てないで仕事してや、宮國隊長」
宮國「・・・例の件、僕が行っていいの?」
青砥「そらあかんわ、あんた一般市民もろとも全員殺して解決するやろ」
宮國「人聞きが悪いな、強そうな奴と戦う、それだけだよ」
青砥「あかんやん、あんたは巡回任務や」
町の外れの廃墟
玲司「へぇ・・・中学生にしてこんなところ出入りしてたのかよ」
陽斗「懐かしい・・・一年ぶりくらいかな」
玲司「中入ってみよーぜ、まだ残ってんだろ?」
陽斗「もうやらねえって決めてたからな」
玲司「おー‼‼あったあった‼‼‼‼格ゲーが多いのか」
陽斗「一人が罰ゲームやってる間にもう二人がやってたからさ、それに合ってたのが格ゲーだったんだ」
玲司「へぇ・・・懐かしいね、埃被っちゃってるけどまだできるんじゃね?」
陽斗「そーかもな、ちょっとトイレ行ってくるからやっといて」
玲司「トイレあんのかよ」
陽斗「一階の端っこに仮設トイレあるんだ」
陽斗「・・・・・・え、亜希?」
亜希(ちょ・・・静かにして‼‼早くこっち来て‼‼)
陽斗「・・・・・・なんだよ」
亜希(静かに‼‼何してんのここで‼‼?)
陽斗(高校のダチと来たんだよ、お前は?)
亜希(ハァ・・・潜入任務、今ここで帰すのも危ないから静かに後ろ付いて来な)
陽斗(うーい)
①「なぁ、お前まさか一人で来ちゃいねえだろう?早く吐かねえとガチで殺すぞ」
玲司「いたとして、ダチ売るようなマネしねえだろ」
①「そういうのはいいんだよ、テメェは護衛隊じゃねえな・・・おい」
②「なんだ」
①「こっちで確認してる護衛隊は何人だ」
②「配備されてる3人のうち2人だ、切れ目で黒髪ポニテの女がまだつかめねえ」
玲司「護衛隊ねぇ・・・なんかでかい事件に巻き込まれてる的な感じかねぇ」
①「よく分かってんじゃねえか、お前の高校にその女が今日出入りしたのは分かってんだぜ」
玲司「知らねえよ、俺は健全すぎてゲーセンいってたからな」
亜希(あれか・・・捕まってんじゃねえか)
陽斗(何やら事件の香りがするねぇ)
亜希(もうこの際だからいうけど、左の男は怪我で退職した元護衛隊兵、違約金で揉めてるって)
陽斗(なるほどね、なんだか懐かしいな)
亜希(はぁ?そんなこと言ってる場合じゃないでしょ)
陽斗(でも思わねえ?)
亜希(まぁ・・・そうね、あの時は夏輝が人質だったかな)
陽斗(あぁ、あんときお前、俺を囮に使ったよな)
亜希(そうだったかもね・・・私の剣術よりかはあんたの方が奇襲向けでしょ)
陽斗(そうだな・・・お前の剣、貸せよ)
亜希(護衛隊の剣よ‼‼一般の人間に貸せるわけないでしょ‼‼)
陽斗(俺のダチだ、それに俺のほうが向いてるんだろ?)
亜希(あのときは相手が弁護士だったから何とか勝って救助できたけど、今回は訳が違う‼‼)
陽斗(いけるいける、あの時護衛隊に表彰されてから特別に道場通わせてもらったろ?)
亜希(そうだけど・・・でも・・・)
ガシッ
陽斗(信頼ねえなぁ・・・大丈夫、俺が死んだこと今まで見たことあるか?)
亜希(・・・ハァ・・・分かったから離せ‼‼‼‼絶対死ぬなよ、私の責任問題になる)
陽斗(ハハハ、お前らしいな)
②「ふぅ・・・しかし何年か前に騒動があった場所だってのに手入れが全然・・・」
ガッ
②「ぐあっ」
①「なにっ‼‼‼」
陽斗「行くぜ‼‼」
玲司「陽斗‼‼?」
ガッ
陽斗「へぇ、刀持ってんのか」
①「三年間護衛隊にいたんだ、持ってないほうが不思議だろう」
バッ
①「お前もそれなりに剣術の心得があるんだな」
陽斗「まぁね」
ガッ
陽斗「浅いか」
①「痛っ・・・だが、本当の殺し合いと剣闘は違うぜ」
陽斗「やべっ」
ズバッ‼‼‼‼‼‼‼‼‼
最終更新:2017年02月23日 16:05