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11話「狙撃手」

3日後


陽斗「ふぅ・・・おはよう」

玲司「よう、体は大丈夫か?」

陽斗「いやぁ、筋肉痛だよ・・・どうかした?」

雨宮「今この結界の周りは赤の国護衛隊が展開してる、おそらく東雲討伐を始めたんだろう」

陽斗「そんな・・・予定じゃ早くても明日って‼‼‼」

雨宮「俺らの見立てが外れたらしい、ったく・・・やりづらくなっちまったぜ」

玲司「河崎さんが今状況を確認してる、それ次第じゃすぐにでも出発するかもしれねえ」

亜希「・・・おはよう陽斗、準備終わったよ」

陽斗「おう・・・じゃあ俺も準備してくるな」

雨宮「してこい」

ザッ


河崎「近くにある大きい反応は3つ、1つは矢吹隊長かと」

雨宮「矢吹隊長か・・・あの人は鋭いからなぁ」

玲司「今はその人総隊長っすよ」

雨宮「そうだった、あと2人は分からねえとなると・・・動けねえか」

河崎「えぇ、やはり護衛隊が陣営を整えた後に行くことになるのでは?」

雨宮「そうだな・・・俺らの目的は護衛隊を倒す事じゃねえからな・・・数人が突入した隙に矢吹隊長に接触を目指そう」

玲司「なるほど、話をするのが目的ですしね」

雨宮「あぁ、東雲に勝てるのは俺くらいだ、護衛隊に犠牲者を出すわけにはいかねえ」

河崎「だからギリギリのタイミングで動く、いいね」

亜希「・・・」

ザッ


陽斗「待たせたな、行くのか?」

玲司「まだだ、都合が悪いらしい」





30分後


河崎「ここから東に4kmの地点、護衛隊が陣を構えた、おそらく突入も始まったわ」

雨宮「よし、今一度確認しておくが俺らの目的は護衛隊にお前らじゃ勝てねえと伝え、俺が突入することだ」

雨宮「そのために多少のいざこざは構わねえ、話が通れば向こうも手を引くはずだ」

亜希「・・・つまり、私たち3人は罪人だから護衛隊の足止めをしろと?」

雨宮「まぁ、何の連絡もせず10年近く国を空けてたんだ、俺らも似たようなもんだろう」

河崎「だから、君ら3人に私を含めた4人が足止め役よ」

玲司「おーけー、初めから俺らはそのつもりなんで」

陽斗「まぁ、なんでもいいや・・・行こう」





護衛隊の陣


青砥「・・・早いお帰りでしたね」

矢吹「まぁ、事態が事態だからね・・・よく持ちこたえてくれたよ」

青砥「総隊長・・・いえ、野村前総隊長がいなければ、国は滅んでいました」

矢吹「起きたことが全てだよ青砥くん、もしもなんて存在しないのさ」

‼‼‼‼‼‼‼‼‼


矢吹「‼‼?」

青砥「・・・今の・・・なんです?」

矢吹「さぁ・・・結界が崩れた・・・いや、解いたのか」

青砥「しかも霧中結界・・・気配を消す高等秘術ですね」

矢吹「柳くん、聞こえるかな?」





後方部隊陣営


柳「えぇ・・・はい・・・分かりやしたよ」

部下「隊長、いかがいたしますか?」

柳「・・・さっき結界解いて現れたやつらがいる、そいつらを叩いて霧中結界を解く」

部下「では、柴井副隊長を・・・」

柴井「呼ばれる前に参じました、いつものでよろしいですか?」

柳「あぁ、捕捉頼んだぜ」

柴井「破術の七十」

天空眼


柴井「目標は5人、最低一人は剣装を持っています、こちらではなく本陣に向かっています」

柳「よし、破術の三十一」

天空眼写


部下「・・・何してるんです?」

部下「お前新入りか、破術の三十一は他人が使った天空眼を自分の目にコピーするんだ、それで隊長が決める」

部下「なるほど・・・隊長が天空眼使えばいいのに」

部下「使えないんだよ、隊長は破術苦手だからな」

柳「おい、俺の剣装は集中力が必要なんだ、ちょっと黙ってろ、てか去れ」

柴井「そういうことだから、一旦離れましょうか」

部下「え、副隊長もですか?」

柴井「天空眼を渡したら自分の仕事はありません」

部下「てか・・・遠いんですよね、どうするんですか?」

柴井「見たことないんですね・・・あの人は "狙撃士" 柳長十郎、狙った獲物は逃しません」

柳「・・・貫け」

鋼燕‼‼‼‼‼‼‼‼‼


柴井「・・・」

部下「あの構え・・・突き‼‼?」

柴井「えぇ」

柳「行くぞ」


真鋼閃‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼






数分前


玲司「久しぶりに外出たかも」

雨宮「遊びじゃねえんだぞ」

河崎「敵陣、北に展開しています、東雲の隠れ家かと」

陽斗「行こうぜ」

亜希「・・・これ・・・結界?」

雨宮「あぁ、護衛隊にバレると動きづらいんでな」

河崎「・・・剣装‼‼‼」

雨宮「初めて見る剣装だな・・・東にいる別動隊か」

‼‼‼‼‼‼‼‼‼


雨宮「散れ‼‼‼」

ギィン‼‼‼‼‼‼‼‼‼


玲司「なっ‼‼」

雨宮「やべえ‼‼‼」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン


亜希「陽斗‼‼‼‼‼」

河崎「隊長‼‼‼‼‼」

玲司「・・・2人飛ばされちまった・・・」

河崎「どうしようかな・・・私の結界でも存在を隠すことはできるけど・・・」

亜希「本来の目的を果たす、それしかない」

玲司「そうだね」

河崎「もちろんそうだけど・・・隊長以外に東雲を抑えられる人はいない・・・それで護衛隊を説得できるかどうか」

亜希「とりあえず行こう、合流するほうが時間がかかる」

河崎「若いっていいね、いいわ、行きましょう」





柳「・・・へぇ」

柴井「生きてますね・・・」

柳「初めてだ・・・殺し損ねた」

柴井「何者ですか?」

柳「さぁな・・・吹き飛ばしたってことは俺の剣を知らなかったってことだろう・・・それで生き残るか・・・」

柴井「とりあえず総隊長に報告をしておきます」

柳「いや、俺らの隊も本隊に合流しよう、これは面倒なことになりそうだ・・・」

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最終更新:2017年11月06日 12:45