13話「玄武」

キッド「ち、いくら出してもすぐ爆破で消されるか・・・」

河崎「本当に無限にわいてくるようね・・・」

ドーーーーーン


キッド「そっちは・・・無限ってわけでもなさそうだな」

河崎「まぁね」

キッド「一気にたたみかけようか、電池切れするのも時間の問題でしょう」

増殖


河崎「・・・なるほど」

キッド「終わりだよ」

河崎「どうかな」

ドンッ


キッド「一匹消したところで・・・」

ドドドドドドドドドドドドドドド


キッド「な・・・に・・・」

玲司「天井が・・・爆破・・・」

キッド「貴様・・・」

河崎「あんたの出してたのは分身じゃない、天井の光で映った残像だ」

亜希「気を抜いたね」

キッド「しまっ」

ズバッ‼‼‼‼‼‼‼‼‼


河崎「ナイス~」

玲司「やるね~」

亜希「次、行くよ」





雨宮「・・・どうした?」

名桐「用事ができたゆえ、御免」

バッ


陽斗「はぁ?」

雨宮「・・・っち・・・」

陽斗「あ‼‼‼‼」

矢吹「やぁ、久しぶりだね、雨宮くん」

雨宮「おう、矢吹・・・総隊長だってな」

矢吹「まぁね」

雨宮「総隊長がこんなところにいていいのかよ」

矢吹「指示を出すだけだからな、何なら一番暇なんだよね」

雨宮「へぇ、まぁちょうどいい、今すぐ総員撤退させろ、お前らじゃ東雲に敵わねえ」

矢吹「10年ぶりに現れてそれかい?随分だね」

雨宮「事情は後で説明する、手遅れになる前に一旦退け」

矢吹「分かったよ、君を信用しよう、全隊長の前で説明してくれるんだね?」

雨宮「あぁ、助かるよ」





矢吹「残念ながら先行部隊とは連絡がとれない、説明頼めるかな?」

雨宮「あぁ、見たことない隊長さんも何人かいるな」

柳「一刻も早く向かった方がいいんじゃねえのか?宮國と相楽隊長と柚木副隊長が先行ったんでしょう?」

陽斗「・・・」

名桐「話を進めないなら先に向かうが?」

矢吹「だってさ、どうぞ」

雨宮「時間がない、神の剣装持ってるやついるか」

矢吹「雨宮くんくらいだろうね」

雨宮「そうか、なら結界術が得意なやつ一人付けてくれ、あとは俺とこいつでいい」

柳「こいつって・・・その子か?」

雨宮「あぁ」

名桐「・・・話はそれだけか」

雨宮「そうだ、他のやつは突入した隊長の看護にあたってくれ」

矢吹「正直・・・不安だけど、大丈夫なのかい?」

雨宮「隊長は分からねえよ、宮国ってやつは会ったことねえしな」

矢吹「そっちじゃなくて、それで東雲を倒せるのかい?」

雨宮「それは心配ない」

矢吹「それじゃあ準備にかかってくれ、鷲尾隊長を連れていくといい」

鷲尾「えぇ、よろしくどうぞ」

雨宮「科学バカの下にいたやつだな、よろしく」

鷲尾「さて・・・じゃあ準備しますかね」

バッ


柳「名桐隊長・・・どちらに?」

名桐「ここに用がないのなら、他の敵を叩くまで」

矢吹「そっちは君に任せるよ」

陽斗「準備って・・・なんかあるんすか?」

雨宮「俺らはねえよ、荷物なんてなんもねえしな」

鷲尾「私も特にはありませんよ、行きましょうか」





鷲尾「驚きましたよ、まさか生きているとは」

雨宮「俺のいない10年で随分と変わったな、あんた隊長には絶対ならねえって言ってたろ」

鷲尾「色々事情があるんですよ、落ち着いたらあなたの体、検査させてくださいね」

雨宮「科学者としてそそるって事か?」

鷲尾「えぇ、とても」

陽斗「よくわかんねーな」

鷲尾「君に分かられても困るよ」

ザッ


雨宮「こいつは・・・クローン兵か」

鷲尾「東雲はうちの研究室によく来ていましたから」

陽斗「10体以上いるぞ‼‼‼」

鷲尾「私の研究を模倣するとは・・・あまり気分がいいものではないな、開け」

千蛇‼‼‼‼‼‼‼‼‼


雨宮「‼‼?」

鷲尾「・・・E-98番で行こうか」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン


陽斗「っく・・・すげぇ」

鷲尾「ふむ・・・もう少し音を抑える予定だったが・・・うまくいかないな」

雨宮「なるほどな・・・剣装とは言うが、科学で戦うんだな」

鷲尾「力で切り合うのは向いてないんですよ、あれ・・・ほかにも戦闘の音が聞こえますね」

雨宮「先に突入した隊長たちじゃねえか‼‼?」



宮國「‼‼‼」

ドスッ‼‼‼‼‼‼‼‼‼


柚木「相楽隊長‼‼‼‼」

相楽「ぐ・・・行け‼‼‼」

ガッ


東雲「うん、今のは惜しかったね・・・けど、一人脱落だ」

宮國「ちっ」

相楽「・・・」

柚木「すぐに止血を・・・」

相楽「いや・・・傷口から体内を凍らされた・・・ここまでだ」

柚木「しかし‼‼‼」

宮國「構うな、今ここで目を離したら、その人の犠牲がムダになる」

柚木「・・・そんな・・・」

東雲「おや・・・増援かな」

雨宮「・・・相楽・・・」

相楽「雨宮さん‼‼‼?」

雨宮「喋るな、お前こいつの副隊長か?」

柚木「・・・はい・・・」

雨宮「お前の力をこいつに流し込め、こいつ自身の生命力が尽きなければ後で何とかなる」

柚木「わ、分かりました‼‼」

陽斗「・・・隊長クラスで・・・全く歯がたたない・・・」

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最終更新:2018年03月01日 16:00