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アイドレス終了直後


今日は誰にも会わなかった。
最近部屋の中にいる時間が長くなっている気がする。

昔は、休暇なんてなかったから丁度いいのかもしれない。


二か月前の日記


今日も誰にも会わなかった。
食事の手配だけは簡単にできるが
やることがないのがつらい。

一度、知恵者に「仕事について」相談したら
軽くあしらわれた。

無職のくせに

この後しばらく、更新が途絶えている。なにかあったようだ。

三日前の日記


ひさしぶりにあの人の夢をみた。
とんでもない内容だった。

「誰にでもできる簡単な作業だよ」と言われて引き受けたら
「草食獣の群れを率いて、見事ライオンの群れを倒してみろ」
みたいな内容だった。
「ライオンの群れって2匹でも群れですか」ときいたら
「たわけ」と帰ってきた。

そんな夢だった。

どうして俺はあの頃が幸せだったと思っていたのだろう。
自分がよくわからない。

そしてこういった夢を見るときは必ずロクでもないことが起こる。
そんな気がする。

前日の日記


小笠原に呼び出された。
学校の前に来るように、と書かれている。
呼び出しは・・・・

舞踏子だった。

ワクワクしているわけでもないが
きちんとした格好をしていこうと思う。

ヤガミの日記より抜粋

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小笠原ログSS「ヤガミと散歩 1」

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波の音が聞こえる。
ヤガミはゆっくりと目を開けて、小笠原を見た。
学校への地図を頭に思い浮かべて、道順を確認する。
秋も深まったのか、頬を撫でる風はひどく冷たい。

船はゆっくりと岸にたどり着いた。
大きく息をして潮風を吸い込む。久々の外だった。
「歩き方までは忘れてないようだな」
当たり前のことだが、こうして口に出してみると妙におかしい。

つまりは相当「浮かれている」のだが、ヤガミはそれに気がついていない。
髪も切ったし、服もきちんと整えてきた。
つまりはノリノリなのだが、それを指摘すると大いに不機嫌になるだろう。
ステータス画面で大人技能を確認するまでもなく、彼はそういう男であった。

港を出て、町を抜け学校への道を歩く。久々の外出はすべてが新鮮だった。
「こんなに遠いのか」
思っていたより遠いと、思わず口に出してしまい、慌てて口を押さえる。
周囲を見渡し、誰もヤガミに注意を払う人がいないことを確認して安堵のため息をつく。
人と接することのない生活というのは精神的によくない。独り言が多くなる。
そう思いまた足を進める。
目指す学校の門まで後少しだった。

約束の時間までには間に合いそうだ、そこまで考えてヤガミは初めて笑みを浮かべた。

ところが、である。

(何の罠だ。)

約束の時間を過ぎても舞踏子はあらわれなかった。
一緒に帰る約束をしたはずだが、一向に現れる気配がない。
よく考えてみればいい大人が、学校の前に立っているというのは不自然だ。
心なしか、下校する生徒たちの視線が痛い。

そういえば、ここらで黒髪の男が幼女を…という噂話が聞こえて来たあたりで
精神的に来た。簡単にいえば「俺が一体、何をした」である。
手の込んだ知恵者の嫌がらせ、なのかもしれないがそれにしては周囲に気配は
感じられない。
やるならもっと見える場所でやるハズ。もしかするとこの様子をどこか遠いところでみて
高笑いしているのかもしれないが…。
「まいったな…」
ここで戸惑ったり取り乱したりしても知恵者を喜ばせるだけであり、下手をすると
待ち合わせている舞踏子と会えないという可能性もある。
ここで、ヤガミにできる対抗手段はただ一つであった。
なにも見えないし、聞こえない!そう鉄の意志で目を閉じてこの針のムシロのような
時間が過ぎるまで待つしかないのであった。

自然と顔も不機嫌になるのは自然のなりゆきであった。
そして、彼の不機嫌は舞踏子の話を聞くまで続くのである。
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