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第1章 [5] - (2007/05/29 (火) 20:57:16) の1つ前との変更点
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だが、美玖は時々、莉奈はあまり瑞穂の事をよくは思っていないのではないか、と思う事がある。瑞穂と美玖は同じクラスなので、共通の話題が日々増えていくのに比べ、莉奈と話すべき話題はそれほどなく、やがて莉奈が瑞穂を疎ましく思っている事が、はっきりと美玖には分かった。だが、瑞穂はあまり気にしていないのか、それとも気付いていないのかどうかは分からないが、彼女が莉奈を嫌うような事はなかった。瑞穂は普通の人間より遥かに良く頭が切れる。もしかしたら、莉奈の瑞穂に対する嫉妬心や嫌悪感を、彼女は哀れんでいたのかもしれない。&br()
それでも、平和な事は確かだった。朝、3人でぐたぐた下らない話をしながら学校への大きな坂を上るのが、美玖にとってはこの上なく重要な事で、それが生活の全てだった。中学生にとって、生活は学校中心で動く。&br()
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だが、美玖は時々、莉奈はあまり瑞穂の事をよくは思っていないのではないか、と思う事がある。瑞穂と美玖は同じクラスなので、共通の話題が日々増えていくのに比べ、莉奈と話すべき話題はそれほどなく、やがて莉奈が瑞穂を疎ましく思っている事が、はっきりと美玖には分かった。だが、瑞穂はあまり気にしていないのか、それとも気付いていないのかどうかは分からないが、彼女が莉奈を嫌うような事はなかった。瑞穂は普通の人間より遥かに良く頭が切れる。もしかしたら、莉奈の瑞穂に対する嫉妬心や嫌悪感を、彼女は哀れんでいたのかもしれない。&br()
それでも、平和な事は確かだった。朝、3人でぐたぐた下らない話をしながら学校への大きな坂を上るのが、美玖にとってはこの上なく重要な事で、それが生活の全てだった。中学生にとって、生活は学校中心で動く。&br()
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