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送り犬&送り狼
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送り○○シリーズ第一弾は送り犬&送り狼さんです~♪
なんで&なのかというと、彼らは本質的にだいたい同じだから。
どちらも、山道を歩いているととぴたりと後ろから着いて来る妖怪なんだ。
どうして人の後ろを着いて来るかというと、メジャーな理由として挙げられるのが
転んだら食べてしまおうと思って着いて来るってパターンと、
危険から守り無事に送り届けてくれる為ってパターンの二つかな。
ただ、この他にも送り犬・送り狼は伝承が伝わる地域によって様々な行動をとると言われてるんだ。
送り犬の場合、ある地域では『山犬』という種を、人を守ってくれる「送り犬」と、
人を襲う「迎え犬」に分けたりもしている。
犬が愛らしく頼りになる面も、恐ろしい面も知っている身近な動物だからこそ、
送り犬という妖怪の性質も多様化していったのかもしれないね。
人を守ってくれる送り犬には、無事に家まで帰れたら「見送りありがとう」と声を掛けるとか、
お礼に食べ物をあげたりする話が多いんだ。
山道で産気づき出産してしまった女性と赤ちゃんを送り犬が狼から守ってくれて、
夫と再会した女性はお礼に送り犬にお赤飯を振舞った、なんて微笑ましいお話もある。
妖怪化しても、彼らは実に一途で献身的だね。
送り狼の場合は、山道を着いてきたり、転んだ人間を食い殺すという伝承があるところは送り犬と同じ。
けど、『正しく対処すると逆に守護を与えてくれる』という伝説もある。
これってちょっと、『契約』に似てると思わない?
ま、その『正しい対処』ってのがこれまたお土地柄や時代で千差万別。
決して歯向かわず送り狼に命乞いをする、声をかける、落ち着いて煙草を吹かす、etc…。
無事に送ってもらったら、お礼に好物をあげると満足して帰っていくっていうのも送り犬と同じだけどね。
ああ、でも送り狼のある伝説では「草履を片方あげたら喜んで持って帰った」っていうのがあったな。
やたらと靴を集めるのが好きなワンコは現代にもいるけど、もしかしたら彼らは送り狼の末裔かもね♪
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最終更新:2012年02月16日 11:59