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牛鬼

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『むかしむかし、あるところに一人の心優しい若者がおりました。
ある時若者が海辺を歩いていると、一人の娘に出会いました。
どこから来たのだか見かけない顔のその娘はひどくお腹を空かせているようでした。
心優しい若者は娘を可哀相に思い、自分の弁当を彼女に分けてやりました。
貧しい若者のことですから、粗末な弁当は満足な量でもありません。
しかし娘は喜んでこれを食べ、程なくして力を取り戻したようでした。

それから二月の後、運悪く若者は大水に巻き込まれてしまったのでした。
もうダメかと思ったその時、若者の前に弁当を分けてやったあの娘が現れたのです。
若者の目の前で娘は大きな鬼の姿に変じると、荒れ狂う波の中から若者の身体を救い出しました。
娘は人の子ではなく、牛鬼の化身だったのです。
しかし、牛鬼には「人を助ければ身代わりに自分がこの世を去らねばならない」という掟がありました。
若者を救った牛鬼の身体は真っ赤な血を流して溶け出し、やがてこの世から消えてしまったのでした……』

牛鬼は残忍で冷酷、海岸に現れては人間を捕らえて喰う妖怪だと言われている。
特に西日本で有名な妖怪だけど、牛鬼の話は殆どが酷く恐ろしく血なまぐさい。
でも、今話したのもある地域で確かに伝えられている牛鬼の妖怪譚だ。
イメージ変わった人、結構いたかな?
ま、基本はおっかない妖怪さんだってことに間違いは無いんだけどね♪

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最終更新:2012年02月16日 11:57
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