僕の世界は壊れない・第三話

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僕の世界は壊れない・第三話 - (2007/07/14 (土) 09:11:41) の編集履歴(バックアップ)


<特記項目について>
; ●立ち絵
; ★BGM
; ■背景
; ▲SE
; ▼システム関連





; ▼システム ウェイト
; ★BGM~No.14 暇
; ■背景~主人公の部屋
; ▲SE 鳥のさえずり

チュン……[l]チュンチュン……。[l][r]
鳥のさえずりが聞こえる。[l][r]
[r]
大翔「……朝か」[l][r]
[r]
窓から差し込む陽光に目を細める。[l][r]
時計を見ると、[l]06:24。[l][r]
いつもより早く起きたらしい。[l][r]
日曜日に限って妙に早く起きる自分の身体が恨めしい……。[l][r]
どうせだから朝食の準備をしよう。[p]
[cm]

; ▼システム 暗転
; ■背景変化~自宅・廊下
; ▼システム ウェイト
; ▼システム 暗転
; ■背景変化~洗面所
; ▼システム ウェイト
; ▲SE 水音

顔を洗って頭をシャキッとさせ、[l]髪を軽く整えてから、[l]朝飯の仕度にとりかかる。[l][r]

; ■背景変化~台所

どうやらまだ起きている者はいないようだ。[l][r]
米を炊飯器で炊きながら洗って乾かしておいた皿を食卓の上に並べる。[l][r]

; ▲SE ガスコンロ点火

昨日のカレーの残りを暖めている間に、他のみんなも起き始めた。[l][r]
[r]
ユリア「おはようございます~~~」[p]
[cm]

; ■背景変化~食卓
; ★BGM変化~No.36 無邪気な瞳
; ●立ち絵 ユリア・寝巻き(姫)・表情(通常)・位置(中央)
; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(左)


まず最初に出てきたのはユリア様とレンさん。[l][r]
美羽のパジャマを羽織ったユリア様を、[l]既に着替えたレンさんが先導して階段を降りてきた。[l][r]
二人の部屋は二階の真ん中の隣同士の部屋で、美羽と美優の部屋のそれぞれ向かいにある。[l][r]
一緒に来ていないということは、[l]妹達はまだ起きていないのだろうか。[l][r]
ユリア様達は食卓の席に着くと、[l][r]
昨日の夕食で教えた我が家の決まりの一つ、[l]『自分の飯は自分でつげ』を実行し始めた。[l][r]
レンさんがユリア様の分まで皿についだご飯を持ってカレーを乗せに来る。[l][r]

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(笑顔)・位置(左)
[r]
レン「お早う、ヒロト殿。このカレーはなかなか美味なものだな。[l][r]
   我々の国とは調理法がかなり違うようだ」[l][r]
大翔「おはようございます……[l]一晩寝かせたから昨日よりもっと美味しくなってると思いますよ」[l][r]
[r]
レンさんは二人分のカレーを皿に乗せ、席に戻っていった。[p]
[cm]


; ●立ち絵消去 ユリア・寝巻き(姫)
; ●立ち絵消去 レン・私服(騎士)


……あの二人の故郷の国のカレーとはどんなものなんだろう? [l][r]
このカレーはチキンではなくカツカレーになってしまったのは残念だが、[l][r]
二人が異文化的な物に触れられて喜んでくれたのだから、まあいいとしよう。[l][r]
さて、俺もご飯をつぐか……。[l][r]
十分に温まったのでガスを止め、カレーの加熱を停止。[l][r]
自分の皿を取って炊飯器の位置まで歩いたところで、妹達が上から降りてきた。[l][r]
[r]

; ▲SE 階段を降りる足音

; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(右端)
; ●立ち絵 美優・制服(義妹)・表情(通常)・位置(右)

美優「う~~~……おはよぉ」[l][r]
美羽「兄貴、今日はちゃんと起きたのね。[l]今後もそうしてほしいものだわ」[p]
[cm]


かわいい声で朝の挨拶をする義理の妹と朝からいきなり憎まれ口を叩く実の妹。[l][r]
どちらが血の繋がった妹なのかわからないな、[l]これじゃあ。[l][r]

; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(不機嫌)・位置(右端)

何を考えているか見透かした様に、[l]美羽が不機嫌そうな顔になって近寄ってくる。[l][r]
俺からしゃもじを取り上げて、[l]自分の皿にご飯を盛り始めた。[l][r]
[r]

大翔「おいおい、乱暴だな。[l]嫁の貰い手がないぞ? 」[l][r]
美羽「……」[p]
[cm]

; ▲SE 蹴り
; ▼システム 画面揺らし
; ▼システム エフェクト ダメージ・打撃


ちょっと皮肉を言っただけで脛を蹴り飛ばされた。[l][r]
まったく……[l]難しい年頃だなぁ。[l][r]
うちには父親も母親もいないので、この二人のことは、実質自分達に任せてきた。[l][r]
母親代わりは先生が務めてくれたのだが、[l]父親……いわば叱ってくれる存在は小学生のころからいなかった。[l][r]
かくいう俺も二人とは一歳違い、まあ似たような境遇だ。[l][r]
三人とも、それにしてはそれなりにまっとうに育ったとは思う。[l][r]
魔法学園なんてところに入ったことを除けば、の話だが。[l][r]
[r]

; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(疑問)・位置(右端)


美羽「……何ボーッと突っ立ってんの? 」[l][r]
大翔「ん、なんでもないさ。美優、ご飯をついでやるから皿貸しな」[l][r]
美優「はい、ありがと……」[p]
[cm]


; ●立ち絵変化 美優・制服(義妹)・表情(笑顔)・位置(右)

しゃもじを取り返し、[l]低血圧気味の美優が差し出した皿にご飯をよそっていると、[l]美羽が俺の顔を睨みつけている。[l][r]

; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(不機嫌)・位置(右端)

なんだろう……[l]まあいいや。[l][r]

; ●立ち絵 ユリア・寝巻き(姫)・表情(通常)・位置(中央)
; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(左)

「いただきます」と合掌し、思い思いに食べ始めた。[l][r]
ユリア様は福神漬けが気に入ったようで、[l]唇を腫らせながら大量に食べている。[l][r]

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(笑顔)・位置(左)

レンさんは美優と弓道のことを話しているようだ。[l][r]
今日は美優の弓道部の試合だったな。[l][r]
見に行くほど俺は妹煩悩ではないが、[l]まあ活躍を期待しておこう。[l][r]
美羽は黙々とカレーを食べている。[l][r]
……やはり機嫌が悪そうだ。[l]あまり話しかけない方がよさそうだな。[p]
[cm]


それにしても俺、今日は暇だな……。[l][r]
妹達も暇なら一緒にユリア様たちを連れてこの辺の案内をしようと思っていたが、それは無理そうだ。[l][r]
見知らぬ女の子二人を連れて俺だけで動いていたら学園外の友人に会った時説明が面倒だし。[l][r]
まあ、妹達がいてもあまり変わらないかもしれないが。[l][r]

; ●立ち絵消去

そんなことを考えているうちに、[l]他のみんなは殆ど食事を終えていた。[l][r]
残っているのは美羽と俺だけ。[l][r]
完食し、[l]自分の皿を洗いに台所に向かう。[l][r]

; ●立ち絵 美羽・制服(実妹)・表情(通常)・位置(右端)

美羽も丁度食べ終えたらしく、着いてきた。[p]
[cm]

; ▲SE 足音
; ■背景変化~台所
; ▼システム ウェイト
; ▲SE 水道・継続

美羽「……」[l][r]
大翔「……」[l][r]
[r]

気まずい。[l]並んで皿を洗いながら無言というのは少々キツイものがある。[l][r]
早く洗って退散するか……。[l][r]
スポンジをこするペースを上げ、水で泡を洗い流す。[l][r]

; ▲SE 水道・停止
; ▲SE 皿のふれ合い

皿を乾燥機の中に入れると、[l]早々にその場を立ち去ろうとしたが。[l][r]
[r]
; ★BGM変化~No.27 無題
; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(困惑)・位置(右端)

美羽「あ……」[l][r]
大翔「ん? 」[p]
[cm]


美羽に呼び止められた。[l][r]
何か勘に触ったのだろうか? [l][r]
見ると、美羽は何か迷っているような表情。[l][r]
[r]
美羽「……やっぱりいいや」 [l][r]
大翔「なんだよ、[l]気になるな」 [l][r]
[r]
言いつつ、足早に立ち去る。[l]触らぬ神に祟りなし、だ。[l][r]
[r]
; ●立ち絵変化 美羽・制服(実妹)・表情(悲しみ)・位置(右端)
美羽「…………」[p]
[cm]




; オールリセット
; ▼システム 暗転
; ▼システム ウェイト
; ★BGM~No.38 day1
; ■背景~居間


; 三話:昼、買い物


日曜の昼下がりというのは、[l]どことなく憂鬱なものだ。[l][r]
美羽は生徒会に、[l]美優は部活の試合に向かってから三時間ほど経った頃。[l][r]
居間で家計簿とにらめっこしながら、[l]俺は暇をもてあましていた。[l][r]
ユリア様達もすぐそこにいる。[l][r]

; ●立ち絵 ユリア・私服(姫)・表情(通常)・位置(中央)

ユリア様は寝巻きから着替え、[l]居間で寝転びながらテレビを見ている[r](その格好はお姫様としてどうかとは思うが)。[l][r]

; ●立ち絵 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(左)

レンさんも同じくテレビを見ている。[l]この二人は、テレビが相当に気に入ったようだ。[l][r]

と、急にユリア様が声をあげた。[p]
[cm]


; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(驚き)・位置(中央)

ユリア「ヒロト様![l] 凄いですよ![l] こんなに大勢人がいます! 」[l][r]

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(驚き)・位置(左)

レン「商店街が一つの建物に入ったような施設か……[l]興味深いな」[l][r]
[r]

どうやらユリア様はショッピングモールの様子の中継をニュースで見て興奮しているらしい。[l][r]
これは確か最近になって、この町の中心部に出来た建物だ。[l][r]
食事からアミューズメントまで何でも出来るのが売りの、[l]ショッピングモールだ。[l][r]
そういえば美羽や美優は友達と一緒に何度か行ったらしいが、俺はまだ足を運んだことがない。[p]
[cm]

; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(笑顔)・位置(中央)


ユリア「う~ん……行ってみたいなぁ」[l][r]

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(通常)・位置(左)

レン「姫様! [l]それはなりません。[l]このような混雑の中に足を踏み入れるなど……危険です」[l][r]

; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(驚き)・位置(中央)

ユリア「ひ、ひどい……レン![l] 私に許可を与えなさい![l] これは命令ですよ! 」[l][r]

; ●立ち絵変化 レン・私服(騎士)・表情(困り)・位置(左)

レン「世の中には聞けぬ命令と言うものもあるのです、[l]覚えておいてください」[l][r]

……仲がいいなぁ、この二人。[l][r]
どちらかと言えば主従関係というより保護者と被保護者の関係のように見える。[l][r]
レンさんがなだめているのを横で見ていると、[l]ユリア様が俺に矛先を向けてきた。[p]
[cm]
; ●立ち絵変化 ユリア・私服(姫)・表情(懇願)・位置(中央)

ユリア「ヒロト様![l] お願いです、連れて行ってください! 」[l][r]
[r]
俺は……。[l][r]



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