世界は僕を中心に回っていた。@ うぃき内検索 / 「世界の中心 プロット」で検索した結果

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  • 世界の中心 プロット
    ...ゥルーエンディング『世界の中心は、僕だ』に発展。 核は主人公の対存在によって汚染されていた。 なら、主人公もまた核に影響することが出来るはずだと主人公が気づく。 主人公は、自分が核に吸収されることで核を安定させることを決意する。 泣いて拒否する美優に対し、主人公は 「この世界での俺は美優を守ってやれなかった。だから…今度は、お前を守ってみせるよ。美優、お兄ちゃんが居なくなっても頑張れるよな?」 と尋ねる。泣きながら肯定する美優に対し、 「そっか。よし、それじゃあ美優のために、世界のために。……自分のために、頑張るとしますか」 と告げ核に吸収されていく。 こうして核は崩壊を免れ、世界に平和が戻ってきた。 /トゥルーエンディング後、エピローグ『In 10years』。 戦いから十年後。シルヴァナ王家にエーデルと姫の娘が誕生する。 一方、核へと向かう人物が。長...
  • 世界の中心
    ...あり) 世界の中心/一日目 世界の中心/二日目 二日目/夜 世界の中心/三日目 世界の中心/四日目 詰られるのが好きなドMですので、文句罵倒ほかありましたらなんでもござれ。 一応スレは見ていますので。
  • 僕の世界は壊れない・プロット
      現行で第五話まで完成。 【世界設定】  【主人公達の世界・表向き】    超常的な力の存在が知られていなく、能力者が世界の裏側に隠れている世界。    僅かに存在する能力者たちは、例外なく教育施設で力の使い道を学んでいる。   基本的に能力者は成人後、表社会に出ることはなく、各地でコミューンを作って隠れ住んでいる。      【姫の世界・表向き】    唯一王国により強力に統一された世界で、住民の全てが魔法使い。   主人公達の世界とは違い、自然の元素を操る通常魔法が存在する。    悪人が極端に少ない。      【主人公達の世界・裏向き】    邪気眼が自らの能力『錯覚』により姫の世界そのものに錯視を起こさせ、創造した世界。    周期的に邪気眼の能力の効果が切れる為、なるべくそれを遅めるため、邪気眼が滞在している。    能力が疎らにしか存在しないのは、幾度となく同じ世界の崩壊、...
  • 僕の世界は壊れない・プロット2
    現行で第五話まで完成。 【世界設定】 【主人公達の世界・表向き】 超常的な力の存在が知られていなく、能力者が世界の裏側に隠れている世界。 僅かに存在する能力者たちは、例外なく教育施設で力の使い道を学んでいる。 基本的に能力者は成人後、表社会に出ることはなく、各地でコミューンを作って隠れ住んでいる。 【姫の世界・表向き】 唯一王国により強力に統一された世界で、住民の全てが魔法使い。 主人公達の世界とは違い、自然の元素を操る通常魔法が存在する。 悪人が極端に少ない。 【主人公達の世界・裏向き】 邪気眼が自らの能力『錯覚』により姫の世界そのものに錯視を起こさせ、創造した世界。 幾度となく生み出されており、毎回消滅している。 歴史、発達する文明などは姫の世界の状況(邪気眼の蒐集したお気に入りの存在)によって不規則に変...
  • メニュー
    ...  by がが 世界の中心  by 全裸 セカイの扉  by とびら ラグナレック  by ロボ 世界が見えた世界  by とか Setting sun  by ハサミ ツナガリノセカイ  by 厨将 終わる世界  by 天パ ペア・プロジェクト  by蜂蜜酒 インパクトファイター(IF)  by ゼロ 各シナリオ設定まとめ @ウィキ ガイド @wiki 便利ツール @wiki 更新履歴 取得中です。
  • 終わる世界プロット
    世界設定 世界はその意地に多大なエネルギーを必要とする。 しかしながら世界のエネルギーは生産されることなく消費される一方である。 よって、全ての世界は少しずつ崩壊に向かっているが、他の世界からエネルギーを吸収することで 世界の維持に必要なエネルギー賄っている。 吸収される側はすでにエネルギーが尽きかけた世界であり、より強力なエネルギーを持った世界に吸収され、その糧となる。 吸収された世界はゆっくりと崩壊していき、じきに消滅する。 エネルギーを吸収する際に二つの世界が重なり合うため、吸収される側からする側の世界へ、あるいはする側からされる側の世界への移動が可能になることがある。 しかしその時間は長くはないため、狙ってできることではない。 お互いに食い合いながら世界は存在しているが、まれに1つの世界が他の可能性を持ち別の世界を生むことがあるため、 全ての世界が消滅する...
  • Setting sun/あらすじ
    主人公の元にいきなり姫とメイドが現れて、世界の崩壊を告げる。 最初は無視した主人公だが、予知能力に目覚めてしまい、それで本当に崩壊するのを知る。 政府も発表する。打つ手はなさそう。 十ヶ月後、姫の世界でもこの世界でもない別の世界が、人間を移住させてると知る。 姫さんは「そんな国は知らない、疑わしい」と言うが、実妹は結構行きたがってる模様。 友人がその世界の体験ツアーに行き、帰ってきて主人公に「大丈夫だからお前も行った方がいいよ」と言う。 でもなんか友人っぽくなくて疑わしいから、その世界に乗り込んで話を聞いてみた。 どうやら移住は無理だから、主人公の世界復活まで人間をカプセルに入れて眠らせているとのこと。 妹や幼なじみと話し合い、最終的に決断する。 プロットを見る
  • 世界が見えた世界 プロット
    ...まる。戦いの舞台は、世界の中心。 END ―受け入れない場合 ヒロインを永遠に封印するようなことはできないという主人公。かわりに、自分の力で世界もろともヒロインを討つ。 消えていくヒロイン。その願いを叶えながら、主人公は光になるヒロインを見送る。 1年後、災害復興のために留年となった主人公。学校生活を送っていると乃愛が教師として戻ってくる。今度は主人公達生徒の味方になりに来たという乃愛。 そして、世界に残っていた異世界のエネルギーを利用して世界に一つ大きな錯覚を生んだという。それは、光になった一人の人間の存在が、世界に還ることなく再び形を持ってしまうという錯覚だった。 1年前に別れた場所で再会する主人公とヒロイン。 END ※ノアの望む世界に屈するとかヒロ君自殺戦法成功とかのバッドエンドもありかも
  • プロット(ネタバレ有り)
    プロットver.5(予定なので、流動的に変更していくと思います) 設定の細部についてはシナリオ設定・世界観(ネタバレ有り)へ。 プロローグ 夢の中での主人公の回想。 魔法を使えば世界が自分の自由になると思っていた頃。 かつて魔法使いに憧れていた夢。 幼き日に会った女の子は誰なのか。 OP 衝撃の出会い。 魔法が使えるという世界から 金髪の美少女、お姫様ユリアが従者のレンを引き連れてやって来る。 1 姫が来た目的は、魔法世界の秘宝が王宮から盗まれたため。 王族には世界の守護者としての役目があるらしく、 姫は精霊の託宣によって秘宝奪回の任に選ばれたという。 秘宝の魔力残滓を追い、探知魔法を使ってここに辿り着いたとの話。 この秘宝は、世界を崩壊へと導くほど危険なもので、 盗んだ犯人は主人公側の世界へと逃げ込んでいるらしい。 主人公達の住む世界と姫...
  • プロローグ
    子供の頃、世界の中心は俺だった。 世界は俺のためにあり、全ては自由自在。 根拠のない予感と、意味のない自信。 望めば全てが叶うんだと信じて疑わなかった。 夢は魔法使いになること。 それは、何がきっかけだったのかは思い出せない。 テレビで見た映画だったような気もするし、 親が寝物語に読んでくれた絵本だったような気もする。 ただそれは俺にとって、とても大事なことだった。 必ず魔法使いになる。 そうならなければいけない気がした。 俺は、とにかく魔法使いに憧れた。 妹が買った、魔女っ子変身用のステッキをこっそり拝借して 空き地で1人振り回したりしたこともある。 練習さえすれば、魔法は使えるはずだって思ってた。 いつか、手の平から炎の玉が飛び出したり、 自由に空を飛んだりできるはず。 兎にも角にも自分で思いつく限りの特訓の日々。 同年代の男達が、ヒーロ...
  • 概要
    西暦二〇三〇年。 核融合の制御に成功した人類は、 極小ブラックホールによるエネルギープラントの開発を行っていた。 だが、北海道旭川市に建設された実験プラントが事故によって暴走し、 北海道もろとも跡形もなく消失してしまう。 僅かに生き残った道民は、未知のウィルスに感染したという偽りの情報により、 隔離政策が施行され、本土に疎開することも許されず、 配給で食いつなぐ生活を強いられていた。 事故より一〇年が経ち、 ブラックホールの特異点から人外なる異形のモンスター、 バグリーチャーが出現する。 バグリーチャー殲滅に苦戦する自衛隊は新兵器(ゼロ&ゼロワン)を開発し、 起動テストを行うべく北海道に上陸する。 学徒自衛官の大翔、陽菜を中心とした新兵器開発チームによって、 起動テストが行われる。 そのテストの最中に、道民の少女美羽と美優は、 不思議な光る球体を発見する。 それは銀河の中心よ...
  • ツナガリノセカイ~プロットVer1.1
    【世界観】  ・ 現世界(主人公の居る世界)と、異世界(ユリアの居る世界)は繋がっていて、  片方の世界の事象がもう片方の世界に影響を及ぼす。  ・ 現世界は、科学力の発展した今現在の世界  ・ 異世界は、様々な異能力を使用出来る人の暮らす世界で、技術面での不便さを   その能力で補っている。  ・ 世界と同じ様に、人にも対になるもう一人の自分が存在する。  ・ 片方の世界に存在出来るのは、対になる二人のうち一人のみ。  ・ もし異世界の自分が現世界に来てしまった場合、現世界の自分は異世界へ転移させられてしまう。  【重要な用語】  *転移法*  ・ 異世界の能力の一つで、現世界と異世界を行き来することができる。  ・ 能力というよりも技術のようなもので、異世界の王家の一族と、   それを守護する者にのみ伝えられる。  ・ 基本は門外不出だが、独自の研究...
  • 企画書き
    【各種条件】 対象:18禁表現がなければ全年齢対象。今のところその予定。 でもエロ書きたくなったら言います。 【作品名】 セカイと魔法の物語(仮) 【トータルコンセプト】 自分にとっての『魔法』とは何か。『世界』とは何か。 それなりに青臭いことを色々考えながら進行する、一夏を舞台とした恋愛物。 (になる予定) 【基本原案・簡易プロット】 主人公は昔、魔法使いになりたかった少年。 時と共にその夢は薄れ、やがて磨耗していく。 現実という壁に立ち止まり、 かつての夢を諦めかけたその時、 彼の前に一人の少女が現れる。 ──それは、魔法の国のお姫様だった。 突然主人公の前に現れた魔法使い達。 「この世界は崩壊します」 彼女の口から出た衝撃の言葉。 巻き起こる様々な騒動。 主人公達が世界を救うしかないのか?...
  • 終わる世界
    【タイトル】「終わる世界」 【ライター】天パ 【エンド予定】メイド騎士・姉妹 【テキスト量概算】200~250 【シナリオ完成予定】8月末 プロット 本編01 本編02-1 本編02-2 本編03
  • ペア・プロジェクト
     【タイトル】ペア・プロジェクト  【ライター】蜂蜜酒  【エンド予定】   異世界(ユリア・ノア)エンド   現世界(美羽・美優)エンド   現世界(ノア)エンド  【テキスト量概算】200~kb  【シナリオ完成予定】未定 簡素なプロット フラグ管理 プロローグっぽいもの ある世界で 現代編 初日a 初日b 夜中の会合a 夜中の会合b ホムンクルス騒動a ホムンクルス騒動b ホムンクルス騒動c ホムンクルス騒動d 異世界編 魔法のある国a シャクシャイン先生の講義(番外編) 第一回魔法 第二回自然物と魔法物 第三回法則と物質(自然物) 第四回戦争の歴史 第五回魔導力場の考察 第六回錬金術の話
  • 僕の世界は壊れない
    【ルート別サブタイトル】「僕の世界は壊れない」 【ライター】咀嚼 【エンド予定】姫・邪気眼(女教師) 【テキスト量概算】280~300kb 【シナリオ完成予定】2ヶ月(2007/6/1~) 【現状作業】6話製作中 僕の世界は壊れない・プロット2 希望素材リスト 僕の世界は壊れない・第一話 僕の世界は壊れない・第二話 僕の世界は壊れない・第三話 僕の世界は壊れない・第四話(非演出指定) 僕の世界は壊れない・第五話(非演出指定)
  • セカイと魔法の物語
    執筆:az ◆59ERRk2aEE タイトル:セカイと魔法の物語 シナリオ総量:150-200kb前後予定 メインヒロイン:お姫様。サブヒロインは幼馴染 あらすじ 企画書き プロット(ネタバレ有り) シナリオ設定・世界観(ネタバレ有り) シナリオで使用予定の背景・立ち絵関連 シナリオお試し版 プロローグ OP1 OP2 第1話 第2話まだ執筆中です
  • カナタノアシタプロット
    プロット ■タイトル案   ・(現在未定)     ;いんすぴれーしょんがキたら多分つける。wikiのは仮題。 ■コンセプト   ・過酷な運命を背負う事になるヒロインと、    大事な人を守るという強い信念を抱く主人公の純愛。 ■エンド予定   ・幼馴染。 ■テキスト量   ・150~200KB予定。     ;多分200行くか行かないかくらい。 ■完成予定   ・7月末~8月上旬。     ;大きく見積もった場合。 ■超簡単なあらすじ   ・幼馴染だけが世界を救えると知る    ↓   ・それを妨害しようとする奴らが出てきて、主人公は手も足も出ない。    ↓   ・幼馴染を守るためノアのところに弟子入り。    ↓   ・崩壊当日に悪友とノアと3人で敵を倒しに行く。 ...
  • 世界が見えた世界6話
    執筆者:とか 容量概算:300~400程度(もう一度考えてみます エンド予定:姫/美羽(可能であれば陽菜も) 締め切り:8月末予定。全力で間に合わせる! あらすじ(ネタバレあり) プロット(ネタバレあり) 世界が見えた世界・1話 A 世界が見えた世界・1話 B 世界が見えた世界・1話 C 世界が見えた世界・2話 A 世界が見えた世界・2話 B 世界が見えた世界・2話 C 世界が見えた世界・3話 A 世界が見えた世界・3話 B 世界が見えた世界・3話 C 世界が見えた世界・4話 A 世界が見えた世界・4話 B 世界が見えた世界・4話 C 4話 D 世界が見えた世界・5話 A 世界が見えた世界・5話 B 世界が見えた世界・5話 C 世界が見えた世界・5話 D 世界が見えた世界・6話 A 世界が見えた世界・6話 B 世界が見えた世界6話 C 世界が見えた世...
  • Setting sun/プロット
    プロット(便宜的に別の世界を「次元」、主人公の世界を「地球」と称します) 主人公の前にユリア達が現れ、地球はもう一年で終わりだと告げる。 最初は相手にしなかった主人公だが、鏡に触れた途端に映像が映るようになる。 ユリア達が現れたことにより、地球の人が魔力に目覚めたらしい。 『未来視』の力を持った主人公は、ユリアに連れられて色んなところへ出回り、地球の滅亡を教える。 最初は半信半疑だったが、主人公の能力を見て誰もが諦める。 主人公は滅亡の代弁者のような扱いを受ける。(ここらへんでフラグ発生系イベント多発) ユリアから地球の終わりを告げられてから十ヶ月が過ぎた。 地球の終わりは世界中の人の知るところとなり、各国政府から色んな策が出ては消えている状態。 A次元が地球の滅亡に気付いたのは、主人公の前に現れるより結構前。未来視の力で読んで見つけた。 滅亡は止められない...
  • 夜中の会合b
     スリーブカットソーにジーンズ姿の乃愛先生は、剣を向けているレンにまったく動じてない。 「これは、ユリア姫様」乃愛先生が、口元に挟んでいたタバコをプッと地面に捨てた。そして、軽くお辞儀をする。「お初にお目にかかります」  何が何だか分からなかった。乃愛先生が異世界の人だって言うのか? 待ってくれ、この人はまるで普通にこの世界に溶け込んでいるじゃないか。教育実習生という身分まであるんだぞ? 「レン・ロバイン。あなたのこともレティーラ国から聞いています」  レンは剣を下ろすことはしなかった。俺は完全に固まったまま、思考停止していた。 「私はレティーラ国から姫を補助しろという命令を受け、ここに来ました。ノア・アメスタシアです」 「そんな馬鹿な! 空間移動魔法が扱えるのは姫様だけのはずだ!」 「私はその理論を解明することに成功しました。その結果がこれであると信じてもらうしかありません...
  • 世界が見えた世界・9話 E
    ...が雪のように荒れ狂う世界の中心で、炎の中から現れた貴俊はところどころに火傷を負いながら、ガーガーの肩に足をかけ、その口に黒爪をつきたてていた。 「ったく、あの兄にしてこの妹ありたぁよく言ったもんだ。思わず愛を振りまきたくなるが……その前に、手前ェは極刑だ!!」  ズダン! 黒爪が射出され、びくりとガーガーが体を震わせた。もう一度。ズダン!  喉から入った二撃目は体を突き破り、背中から突き抜けた。どぉん、と重い音を立てて倒れるガーガー。一足先に飛びのいた貴俊は、苦笑しながら美羽を振り向いた。 「まさかいきなりあんな目に合わされるとは思わなかったよ……大翔といい君といい、なんつーか君んちの家系はとんでもないやり方が好きなのか?」 「さあ、そんなことは無いと思います……け、ど……」  ぽかん、と。だらしなく口を開いた美羽は、 「んー? どうした、美羽ちゃ、がっ!?」  ぐしゃり、と嫌な...
  • 世界が見えた世界・8話 A
     魔法といっても、最終ファンタジーのように何でもできるわけではない。使える者にとってはそれはちょっとした特技でしかなく、日常生活で普通に使う者は少数派だ。  そしてそんなものだからこそ、人はうまく使うために知恵を働かせる。この力で何ができるのか、どういう使い方ができるのか、工夫次第で別の用途に扱えないか、どうすれば効果的に使えるか。  魔法を使えるというのは、自分の能力を理解し、それをその場その場で有効に扱えるようになって、初めて『使える』というのだ。このことを理解しているものは、実は意外と少ないのだが。 「結城、大翔。自身の能力がわからんっちゅう以外には、別に変わった経歴とかはないんやけどなぁ」  手元の書類を捲り、ひとりごちる。彼女の手元にある書類は、一人の学園の男子生徒の記録だ。  結城大翔。魔法の成績は芳しくないが、一般教養科目の成績は良好。学園での素行も品行方正というも...
  • 世界が見えた世界・10話 D
     街の景色はめまぐるしく、それでもなぜか脳に染み渡るように理解できました。  影の人々は私を素通りして、彼らの生活を続け、その中で私の目に留まったのはある少年の姿。傷つき、叫び、それでも。  それでも、どこまでも自分の弱さを押し込めて、隠してしまう人。 「……泣かないのね、本当に」  涙を流すことを自分に許さなくなって、彼は本当に泣くことをやめてしまった。涙の一滴もこぼすことはなくて……その姿が、逆に痛々しくて。  どんな傷を負っても、どんな痛みに晒されても、彼が流すのは苦痛の声だけ。  感情の涙だけでなく、反応の涙まで否定しなければ、自分の弱さを否定できなかった。たぶんそれが彼の、ヒロトの弱さ。 「そんな目をしても、やっぱり泣かないのね、あなたは」  血を流して倒れるヒロトの手を取り、脈を計ります。こんなことをしておいてと思われるかもしれないけれど、彼を殺したくて攻撃した...
  • 世界が見えた世界・9話 D 後
     それがどれほどの悪夢だったのか、美優には想像できなかった。  ただ、そこほでのことがあれば、世界を滅ぼして自らの望む世界を作るなんて事を考えてしまうのかもしれないな、とは思った。 レン「つまり貴様は、我々の世界でも、この世界でもない別の世界の人間だというのか?」 エラーズ「ええ。この世界のように魔法なんてまったくない世界。それが私の出身です」  エラーズが生まれたのは、魔法や神秘などとは程遠い世界だった。高層ビルが立ち並び、ネットワークが世界を包み、それでも諍いはなくならない世界だった。  魔法や超能力など、存在しない。はずだった。  だが何事にも例外はあったのだろうか、彼の世界にただ一人だけ、魔法のような力を持つ人間が現れた。その人物は自分の能力を研究し、それを子供達に植え付けることで広げ、世界を改革できないかと考えた。エラーズは、その子供の中の一人だった。 ...
  • 世界が見えた世界・10話 A
     とある頭痛薬の半分は優しさでできているそうです。  なので皆さんも、もう少し私めに優しくしてくださったりなどは……あ、はいそうですか、してくれませんか。  では参りましょう。はい、せーの。 「ぎゃぁぁぁっ! く、口の中で死霊の阿波踊りがあぁぁっ!?」 「ちょっと兄貴、病人なんだから静かにしてよ!」  まさに恐怖! まさにクレイジー! 「つうかこれのどこが健康食だ!? 明らかに健康を損なう代物以外の何物にも見えないぞ!」  確かに俺は全身凄まじい勢いで打撲やら骨折やらありますよ。病人というか怪我人です。しかも一刻も早い治療が必要だ。確かにそれはそうだ、認めるところだ。だがしかし、これだけは認めない。断じて認めない! 「おかゆにサプリメントやら栄養ドリンクやらぶち込むとか、アホか、アホの子なのかお前!?」 「な、なによ手っ取り早く栄養が取れそうだからいいじゃない!!」  ...
  • 世界が見えた世界・9話 B
     親父について世界中――といわないでも、かなりいろんな場所を回った。  時には、命の危険が突いて回るような地域に行った事だってある。無論、安全には気を使っていたけども。  ……親父は、特に俺の安全には気を使っていた。やりすぎなんじゃないかと思うくらいに。 『何でそんなに神経質になるの?』  小学五年生の、冬。どこか北の国で、窓の外の吹雪を眺めながら親父に尋ねた。  俺のどこか言葉の足りない疑問も、親父はちゃんと理解して答えてくれた。 『うん。僕は美玖を守れなかったから、どうしてもそれが気になっているんだよ。だから、ヒロが危ないことにならないか、どうしても気にしてしまうんだ』 『じゃあ、なんで俺をいろんなところに連れてってくれるの? それだって、十分危ないと思うよ』 『あはは……そうなんだけどね。でも困ったことに、僕はヒロの気持ちを尊重したい、その願いを可能な限り、叶えたいと...
  • 世界が見えた世界・6話 B
     結城大翔ですが、居間内の空気が最悪です。  唐突に現状報告してしまった。今日は文化祭で、普通ならわくわくした状態で学校へ向かう日のはず。そのはずなんだ……。  それなのに……なぜか美羽はあの夜から一言も口をきいてくれないし、ユリアさんも事あるごとにあのプレッシャーを放ってくる。  ちょっと怖かったけどちゃんと話したよ? 美羽にもちゃんと謝って、無理をしない事を条件に口を出さず家でみんなの事を待つと伝えた。ユリアさんも怒っていないって何度聞いてもそう答えてた。  だったら何でこんなに重苦しい空気が漂ってるんですか。 「あのー、みなさん。き、今日は楽しい文化祭なワケですが……」 「知ってるよ。生徒会がどれだけ苦労して準備したと思ってるわけ?」 「学園でも皆さん精力的に活動なさっていましたからね。ええ、本当に楽しみです」  ゴゴゴゴゴ。二人の背後にそんな文字が見える気がする。ど...
  • 世界が見えた世界・10話 C
     急速に黄昏てゆく世界を学園の屋上から見下ろしながら俺とノアは並んで立っていた。 「うん? ああ……ようやくきたね。ふふ……まったく」  ノアが突然、フェンスの向こうを眺めながらそんなことを言っていた。 「何か?」 「いやなに。そろそろ決着かなと、思っただけだ」  決着。その言葉が心に重くのしかかる。  世界の壁を貫きこの世界へやってきた俺に、ノアはそのすべてを語った。  ノアはこの世界を滅ぼす。そういう存在でありそうあらなくてはならないから。だがそれにあたり、彼女は宿主たる乃愛さんの願いを可能な限り受け入れることにした。  それが、新しい世界の創造。  滅ぼしておいて新しい世界を作るなんてどんなだよと思わずにはいられないが、ノアは世界を滅ぼすという行為さえできればよいのだとか。そして滅ぼした世界の存在の一部を新たな世界に回すことで、俺たちの世界は疑似的にとはいえ存続する...
  • オープニング~尊い閃光
    オープニング Ver1.0 07/07/09 【大翔】「あっちぃ…。」  寝苦しくなり、布団を跳ね除ける。  クーラーは点けて寝たはず、にしては暑い。 暑すぎる。 【大翔】「…止まってるじゃねぇか。」  多分、止めたのは美羽だろう。 俺を蒸し殺す気か!  時計を見れば、午前二時半。  もう一度クーラーを点けて寝たとしても、余裕で起きられる  ………はず。 【大翔】「あれ?」  机の上にあるはずのリモコンが無い。 代わりに一枚のメモが置いてある。  ―兄貴のために無駄にする電気代はありません。   リモコンは預からせてもらいます。―  あぁ、我が愛しのリモコンは、悪名高き魔女に攫われてしまったようだ。  くそう、起きたら朝飯抜きだ。 【大翔】「しゃーない、窓開けるか。」  何もしないままこのサ...
  • ABCまとめ1
    もしも後一年で世界が滅びてしまうとして あなたはそれを教えてもらうか 知らないままでいるか どちらが幸せだと思うだろうか? 知らないままならば、ある日突然自分が死んだことすら理解出来ずに、意識の欠片まで消滅する 痛みも何もなく、ただ無に還ることが出来る だけれど、もし知ってしまったら? 絶望に嘆き悲しむ人もいれば、腹を括って正面から受け止める人もいるだろう これで最後なんだと好き勝手に犯罪を犯すような人もいるかもしれない まあ、結局はひとりひとりの思想や意見があって、そんなの想像したって詮無いことなのだろう ……お前はどうなんだって? 俺は、教えられたうえで全てを受け入れさせられた 全てが無駄だと理解させられた どこに行っても絶望に先回りされていたから せめて、最後は平穏な日々を過ごしていたいと願った ...
  • 世界が見えた世界・11話
     階段を下りると、混沌とした香りが鼻腔をくすぐった。くすぐるっつーか抉った。 「美優のやつ、失敗しやがったな」  呆れ、それでもまあ進歩はしているしその辺は認めないとなぁなどと胸中で呟きながら扉を開ける。 「よう、もう二人とも起きてたのか」 「おはよー兄貴。今日は昼まで寝てるかと思ってたけど」 「せっかくの休日を寝て過ごすのはもったいないだろ」  ま、それはそれで素敵な過ごし方だけどな。それよりも今問題にすべきはこの刺激臭だ。 「美優はどのくらいキッチンに閉じこもってんだ?」 「二時間……くらい?」  えーっと、今八時半だから、大体六時半くらいからか。嘘こけ。  ほれほれ本当の事を言いなさい。言わないと今漂ってくる匂いの元を全部お前の胃袋に流し込むぞ。 「……五時くらいに、すでに物音が聞こえてました」 「美優ー!!!!」  うきゃあぁぁぁっ!! などという悲鳴と共にどんがらがっしゃんと何か...
  • 世界が見えた世界・11話 B
     屋上への扉を開け放つ。夏の湿った風が室内の凪いだ空気を押し分ける。押し寄せる熱気に顔をしかめながら、広がる青空へ飛び込んだ。 大翔「あっつ……」  わかっていた事でも声に出さずにはいられない。  誰もいない屋上。遮るもののない世界に光は降り注ぐ。時刻は正午に近い。物影なんかあるわけなかった。  ため息をついて、フェンスに腰掛ける。静かな世界に、金属のきしむ音が小さく響いた。 大翔「…………、はぁ」  空。青い空。この町で一番広い、空。まぶしくて、手をかざす。指の隙間から漏れる輝きが、目を焼いた。 大翔「世界、か」 貴俊「なぁーに黄昏てやがんだ?」 大翔「うううおあぁぁっ!?」  唐突に視界に割り込んだ黒い影に思わず大声を上げてしまった。 大翔「貴俊っ!」 貴俊「いよう、何してんだ?」 大翔「それはこっちのせりふだ! お前...
  • 世界が見えた世界・11話 A
    10話選択肢で 貫く を選んだ場合  階段を下りると、混沌とした香りが鼻腔をくすぐった。くすぐるっつーか抉った。 大翔「美優のやつ、失敗しやがったな」  呆れ、それでもまあ進歩はしているしその辺は認めないとなぁなどと胸中で呟きながら扉を開ける。 大翔「よう、もう二人とも起きてたのか」 美羽「おはよー兄貴。今日は昼まで寝てるかと思ってたけど」 大翔「せっかくの休日を寝て過ごすのはもったいないだろ」  ま、それはそれで素敵な過ごし方だけどな。それよりも今問題にすべきはこの刺激臭だ。 大翔「美優はどのくらいキッチンに閉じこもってんだ?」 美羽「二時間……くらい?」  えーっと、今八時半だから、大体六時半くらいからか。嘘こけ。  ほれほれ本当の事を言いなさい。言わないと今漂ってくる匂いの元を全部お前の胃袋に流し込むぞ。 美羽「……...
  • 世界が見えた世界・9話 E 前
    ...が雪のように荒れ狂う世界の中心で、炎の中から現れた貴俊はところどころに火傷を負いながら、ガーガーの肩に足をかけ、その口に黒爪をつきたてていた。 貴俊「ったく、あの兄にしてこの妹ありたぁよく言ったもんだ。思わず愛を振りまきたくなるが……その前に、手前は極刑だ」  ズダン! 黒爪が射出され、びくりとガーガーが体を震わせた。もう一度。ズダン!  喉から入った一撃は体を突き破り、背中を突き抜けた。どぉん、と重い音を立てて倒れるガーガー。一足先に飛びのいた貴俊は、苦笑しながら美羽を振り向いた。 貴俊「まさかいきなりあんな目に合わされるとは思わなかったよ……大翔といい君といい、なんつーか君んちの家系はとんでもないやり方が好きなのか?」 美羽「さあ、そんなことは無いと思います……け、ど……」  ぽかん、と。だらしなく口を開いた美羽は、 貴俊「んー? どう...
  • まとめ2
     美優ルート 「ちょっとついて来てもらっても、いいか?」 「………………」 美優は明らかに嫌そうな表情をしたが、ノア先生の「行ってやれ」という鶴の一声で渋々頷いた。 「……こっち」 俺は美優に後ろについてくるように促し、ある所に向かった。 そこは、俺にとって一番大事な場所、かけがえのない場所。 ――皆が住んでいた、家。 「……表札が、違うな」 家のデザインは同じなのに……。 やはり、こういうズレは出てくるもんなんだな。 「ここに、姉さんもいたんですか」 「…………え?」 美優から話しかけてきてくれたことに少し驚きながら振り向くと、美優は「はあ」と溜息をついて塀にもたれかけていた。 「ノア様から話は聴きました。……あなたと私と姉さんが兄妹だったことや、あなたが別の世界から来たこと全てを」 「あなたはいい。もし元の世界に戻れたら自分にはまだ家族がいるんですから。……でも、私にはもういない」 ...
  • 初日b
     買い物が終わり、家についたのが八時過ぎだったのは多分何かの間違いだ。  一時的なド近眼になったとか、時計が壊れたとか、いやいや、もっと素敵な理由かもしれない。たとえば、魔法とか。  貴俊を家の近くまで送らせた後、美羽はその大半をレンに持たせることにして、レンはレンで「これも一つの修行です」と意味の分からないことを言っている。美優もユリアも多少の荷物は持ってるのに完全に空手の美羽はまさしく姫様気取りだっただろう。  リビングのソファ横にどさっと荷物を落とすと、俺はそのままうつ伏せにソファに倒れこんだ。 「だらしないなぁ」  美羽の売り言葉を受け流し、あお向けに姿勢を変える。滲みがところどころにある天井とご対面する。  俺は何をやってるんだろう?  実際、自分でも今日の出来事を反芻する度に思う。急展開ドラマだぜ。朝に異世界からやってきたという女に剣を突きつけられ、倒れた女を休ま...
  • 使用背景・立ち絵一覧
    ■IFに出てくるキャラの立ち位置というかキャスティングの概要■ 【1】学徒自衛官(被災孤児によって構成される)  ◆立ち絵あり   1-1)大翔(二尉、身体能力の高さでゼロのテストパイロットに抜擢)   1-2)レン(三尉、ゼロ運用のプロジェクトリーダーにしてオペレーター)   1-3)陽菜(一曹、ゼロのメカニック)  ◇立ち絵不要   1-4)村雨二尉(ゼロチームの護衛、バウンザーのパイロット)   1-5)牧野一尉(大翔や陽菜の上司。技術将校でたまに登場)   1-6)東城一佐(大翔や陽菜の上司。名前だけの存在)   1-7)大倉陸幕僚長(陸上自衛隊のトップ。少しだけ登場)   1-8)その他(一瞬名前だけ呼ばれる端役たちが数名存在する) 【2】被災者たち  ◆立ち絵あり   2-1)美羽(シャイクシャインの養女、大翔やユリアと出会いゼロワンのパイロット...
  • 初日b
     買い物が終わり、家についたのが八時過ぎだったのは多分何かの間違いだ。  一時的なド近眼になったとか、時計が壊れたとか、いやいや、もっと素敵な理由かもしれない。たとえば、魔法とか。  貴俊を家の近くまで送らせた後、美羽はその大半をレンに持たせることにして、レンはレンで「これも一つの修行です」と意味の分からないことを言っている。美優もユリアも多少の荷物は持ってるのに完全に空手の美羽はまさしく姫様気取りだっただろう。  リビングのソファ横にどさっと荷物を落とすと、俺はそのままうつ伏せにソファに倒れこんだ。 「だらしないなぁ」  美羽の売り言葉を受け流し、あお向けに姿勢を変える。滲みがところどころにある天井とご対面する。  俺は何をやってるんだろう?  実際、自分でも今日の出来事を反芻する度に思う。急展開ドラマだぜ。朝に異世界からやってきたという女に剣を突きつけられ、倒れた女を休ま...
  • Ver1.00 その2
    ...で強くなれ! 自分が世界の中心になれる程に、強くなれ!  穴があればとび越えろ、足をかけられても逆に蹴り倒せ! 真っすぐに自分の道を進み、この世界を――自分の大切な人達を守れ!」 それが、君の役割だ。 ノア先生は、最後に語調を弱めて言った。 「う……ああ……あぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああっ!」 後悔を、悔しさを、悲しみを爆発させて、叫んだ。 近所迷惑なんて関係ない、自分の喉がどうなろうと知ったことか。 今はただ、滝のように流れ出る涙と共に感情を爆発させるんだ。 「……う……ぁぁ……」 もう、声が出ない。 まだ胸の中には、美優のむすっとした表情や、ノアさんの後姿が残っていて、俺の心を刺激する。 「……大翔」 そんな時、柔らかいものが俺の体を包みこむ。 それがノア先生だと気づくまでに、数秒かかる。 ――だって、この人がこんなことをしてくれるだなんて...
  • 今まで書いたものまとめ1
    二○○六年 七月七日。 太平洋のど真ん中に巨大な球体が現れた。 どれくらい巨大なのかと問えば、日本の北海道と同じくらいの大きさだといえばわかってもらえるだろうか。 いや、大きすぎて逆に実感が掴めないだろうな。 その球体はこの地球上に存在しないはずの物で作られていて――。 って、問題はそこじゃない。 問題なのは、そこから『魔族』を名乗る連中が溢れ出して来て、世界中を襲い始めたことだ。 人類は突然の出来事に混乱し、蹂躙され、虐殺された。 抵抗すらもできなかった。 しかし、体制を整えていても無駄だっただろう。 何せ奴らには、刃物や鈍器どころか、銃やミサイルでさえ通用しないのだから。 人類は組織的な抵抗を諦め、各地に作られたシェルターごとに残された人間を集めた。 それが七月二十七日。 既に地球上の人口は三分の二まで減っていた。 だが、何故かそこから魔族の侵攻が遅くなり、...
  • Ver1.0
    二○○六年 七月七日。 太平洋のど真ん中に巨大な球体が現れた。 どれくらい巨大なのかと問えば、日本の北海道と同じくらいの大きさだといえばわかってもらえるだろうか。 いや、大きすぎて逆に実感が掴めないだろうな。 その球体はこの地球上に存在しないはずの物で作られていて――。 って、問題はそこじゃない。 問題なのは、そこから『魔族』を名乗る連中が溢れ出して来て、世界中を襲い始めたことだ。 人類は突然の出来事に混乱し、蹂躙され、虐殺された。 抵抗すらもできなかった。 しかし、体制を整えていても無駄だっただろう。 何せ奴らには、刃物や鈍器どころか、銃やミサイルでさえ通用しないのだから。 人類は組織的な抵抗を諦め、各地に作られたシェルターごとに残された人間を集めた。 それが七月二十七日。 既に地球上の人口は三分の二まで減っていた。 だが、何故かそこから魔族の侵攻が遅くなり、...
  • 世界が見えた世界・11話-typeB
    選択肢で<見送る>を選んだ場合  後悔、というのとはちょっと違うと思う。  ただ可能性、というものを考えてしまうことがある。  もしこうだったら、なんていう風な事を、夢みることがある。幸せな夢を思い描くことがある。  ま、かといって今もそれなりに幸せなんだけどさ。  幸せなんてものは当人の感じ方に大きくよるところがあるものだし。  ただまあ。やはり、心のどこかに隙間ができてしまったような感覚はずっとある。  きっとこれは一生消えないんだろうな、なんて考えていた。 大翔「引きずってるよなぁ……もう何年も経つのに」  とはいえ、親父や魔法のトラウマについて引きずっていたあの時とはまた違った感覚だ。背負う事が辛くないとでも言うべきか。背負っていたいと、そう思えるもの。 大翔「……っし、今日の訓練はここまでにしとくか」  肩をぐるりとまわ...
  • セカツナ001
    さて、ここで状況を整理してみよう。 俺は風呂に入りたかった。 そして風呂場の前まで来て、電気も消えていて人の気配もないのを確認してガラス戸を開けた。 だが中にいたのは蒸気でもゴキブリでもなくレンさん。 騎士だというレンさんくらいになると気配くらい簡単に消せるのだろうか?暗闇の中でも風呂に入れるくらいだしな。 だが、そこでもう一つ問題が浮上する。何故レンさんは俺の気配に気付いていながら、一言も声を上げなかったのか? 開けたとき既にこちらを向いていたことから、気配に対応できていたことは明白。ひょっとして向こうの国の風呂は混浴が普通なのか? 選択肢A「真面目に弁解する」>咀嚼氏ルートのまま 選択肢B「冗談でごまかす」>ががルートに以降 「えっと、レンさん。落ち着いて聞いてください」 「……死者への手向けだ。一言ぐらい残させてやる」 左手を使っ...
  • 世界が見えた世界・9話 D
     十数回もの激突を繰り返し、その全てが有効な手ごたえを返さなかった。  硬い、まるで壁だ。魔法を使う隙さえもらえないとなると、俺一人の力じゃこいつを倒すのは無理か。  やはり、まずはユリアを解放しなくちゃならない。ユリアの様子を見たところ魔法が使えないようだが、その原因がすぐに解決できるものなら反撃に転じられるし、そうでないのならひとまず撤退する必要がある。  とはいえ、そのためには魔法を使う以上の隙を作らなきゃならない。どうしたもんかね。 「まったく、面倒この上ないな!」  迫る氷塊を避けながら毒づく。 「ならば今すぐ家へ帰るか?」 「帰す気のない人間がよく言う。そういえば、お前が何のためにこんなことをしてるのかを聞いてなかったな」  風の刃が鋭く迫る。とっさに身を体を引くが音を立ててシャツに切れ目が入る。もう上着もズボンもボロボロだ。あちこちに血が滲み色が黒く変色している。どうにか致...
  • ホムンクルス騒動d
     教室に向かって階段を駆け上る。  歓喜の声が響き渡るところを見ると、どうやら俺の知らないところでも何人かの集団がホムンクルスを倒したようだ。一体奴らが何匹いるか知らないが、士気が高まりゃこっちの勝ちだし、すでに誰かは警察に通報しているだろう。サイレン鳴らした戦闘蟻たちがワラワラと集まってくるのは間違いない。その前にすべて終わらせたいというのが心情ではあるが、勢力図が分からない今は換算時間も割り出せない。  警察どもが臆病というのを差し引いても、長引かせるのは得策じゃない。それに、さらにしばらくすれば、噂を聞きつけたクソッタレのエンターテイナーたちがこの学校で全国に向けて生放送を始めるのは必然だ。  ホムンクルスの姿を映させるのは、危険か? 何言ってんだ。もうそういう段階じゃない。ホムンクルスをこの学園のほぼ全員が見てるんだ。幻影でした、で流すわけがない。  クソ。やっぱり、世界は...
  • 世界が見えた世界6話 C
     ぼけーっと港から水平線と空を眺めていた。アホの子みたいに、貴俊とエーデルと三人並んで。  なぜ突然こんな所に来ることになったのか。そのきっかけは、文化祭が終わった数日後の話になる。    朝食の最中に、いきなり美羽が立ち上がった。 「兄貴、今度の休みに遊びに行こう!!」  唐突にそんなことを言われても、俺としては反応の仕様がない。というか、みんなびっくりしている。 「とりあえず落ち着け美羽、食事中に急に立ち上がるんじゃない。……ていうか、何でいきなりそんな話が出てくる」 「なんでって、みんなで思いで作るんでしょ?」 「「――――っ!?!?!?」」  俺とユリアさんが同時に味噌汁を噴きそうになってむせる。  ちょ、おま……!? な、何をいきなり!? っていうか、何でそれを!! 「黒須川先輩に聞いたんだけど、どうしたのよその反応、何か問題でもあった?」 「な、ななな、ないですみょっ!? な...
  • 世界が見えた世界・9話 D 前
     十数回もの激突を繰り返し、その全てが有効打にはならなかった。  硬い。まるで頑丈な壁みたいだ。魔法を使う隙さえもらえないとなると、俺一人の力じゃこいつを倒すのは無理か。  やはり、まずはユリアを解放しなくちゃならない。ユリアの様子を見たところ魔法が使えないようだが、その原因がすぐに解決できるものなら反撃に転じられるし、そうでないのならひとまず撤退する必要がある。  とはいえ、そのためには魔法を使う以上の隙を作らなきゃならない。どうしたもんかね。 大翔「本当、お前の相手は今までで一番面倒だよっ!」  魔法で生み出された氷を弾きながら毒づく。 ファイバー「ならば今すぐ家へ帰るかね?」 大翔「返す気のない人間がよく言う。そういえば、お前が何のためにこんなことをしてるのかを聞いてなかったな」  風の刃が荒れ狂う。距離を離すことでどうにかかわすが、この距離は...
  • 初日a
     まだ眠りたいんだと騒ぎ立てる頭と体にムチを入れた俺は階段を下り、重い足を引きずってリビングに向かっていた。  小鳥の囀りと日光が眩しいリビングは朝の光景としては最上の部類に入るだろうが、低血圧の俺が感じるのはまぶたの重みだけだった。 「休みじゃないのに随分とごゆっくりなお目覚めね。いい夢見れた?」  開口一番、結城美羽(ゆうき みう)が皮肉たっぷりの言い方で俺を一瞥する。ツリ目で黒みがかった赤系の髪と眼が印象的な皮肉屋だ。相当な完璧主義者でもあり、昔、俺直々に勉強を教えた時など俺が悲惨だった。自分が理解するまで決して妥協しないため、中途半端に理解している俺はその都度教科書とノートと授業中の場面をひっくり返すはめになり、ギブアップしたかった思い出がある。  それにしても、毎度のことながら口うるさいのだけは直らない。朝っぱらから他人の神経逆撫でしようとするのは真性だからか? それとも...
  • 第1話
    大騒ぎする美羽と、目に涙をうるませて泣きそうな顔の美優。 今にも俺に斬りかかりそうなメイドさんと、 俺と抱き合ったままのドレス姿の金髪の女の子。 混乱に次ぐ混乱の中、何とか正気を保った俺は場所を移動することを提案した。 かろうじてその意見は受け入れられたようで、 ピリピリとした緊張感の中、俺達は一同無言で部屋を出た。 そして舞台は変わって結城家の一階。 リビングに渦中の全員が移動し、テーブルを囲んで向かい合っていた。 一般家庭のリビングでは明らかに浮いているドレス姿の女の子に、メイド姿の女の子。 思いもよらない珍妙な二人の客人に、辺りには相変わらずの緊張感が漂っている。 そういえば、メイドの格好をしているレンさんと呼ばれた女の子には、 気がつけばいつの間にか先ほどまで手に持っていた大きな剣が見当たらなくなっていた。 一体どこへ消えたのだろうか。 本人に聞いて...
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